1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 07:13:56 ID:ke8g/5CN 悪戯大好きな悪魔少女から冷酷無比な悪の女幹部まで。 悪の女を捕まえたり、悪の女に捕まったり、時には悪の女とラブロマンス! とにかく「悪の女とH」が基本コンセプトのスレです。 ・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。 ・「やられ」・「グロ」表現が多少なりともある場合は投下前に注意書きをしましょう。  (悪の女が死ぬ場合、悪堕ちヒロイン(MC)の場合は下記に該当スレがありますのでそちらに投下しましょう) ・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。 ◆前スレ 【裏切りと】悪の女とH 第4期目【愛の狭間で】 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176801678/ 過去ログはまとめサイト参照のこと。 ◆関連スレ 【敵女】 悪の女戦士を屠るスレ 4【やられ】 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182008998/ 調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart18 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190984121/ ◆まとめサイト・絵板 悪の女を捕まえてスレ まとめblog (保管庫) 三代目まとめ人募集中 http://marrymeakujo.blog74.fc2.com/ 敵女悪女を描く絵掲 ttp://w5.oekakibbs.com/bbs/akujolove/oekakibbs.cgi 2 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 07:31:10 ID:QCFogxqT イー!(訳>>1乙) 3 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 10:06:55 ID:WvSbzvwb スレ立て乙! 4 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 10:56:33 ID:XMOzoajn >1乙でした! 5 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/11/01(木) 11:37:18 ID:EiCHgoXM 乙です 6 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 12:08:40 ID:vF4aUOFP 乙乙乙 義姉悪女待ってます。 7 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 12:10:15 ID:eq9mQyA4 乙っぱい怪人 8 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 19:18:23 ID:W0p04Z2r >>8 乙です 9 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 21:16:19 ID:eq9mQyA4 今期アニメの悪役ヒロイン シスター・ヘル(プリズム・アーク) ベール・ゼファー(ナイトウィザード) リオン・グンタ(ナイトウィザード) シバリエル(BLUE DROP) アザナエル(BLUE DROP) 10 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 23:05:43 ID:eljFggng かわいいジェニーのシスターBがいねー! 11 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/02(金) 09:27:50 ID:07dITwiE どれも見てねええええええ 12 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/02(金) 11:54:44 ID:ih5au0xL >>9 ドラゴなんたらの褐色おっぱいは? 13 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/02(金) 23:45:35 ID:wncibwlJ >>1乙 ついに5スレ目か感慨深いな。正直、ここまで続くとは思わなかった。 14 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/03(土) 13:13:47 ID:deNDvmei 半角二次元に悪女スレが立ってた。 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1193981707/l50 絵師の降臨…あるといいなあ 15 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/03(土) 17:14:15 ID:Q0bTAuLa 絵板はシーネ派が多いから スンナ派はそのスレでやる方がいいのかもしれん 16 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/03(土) 21:08:35 ID:o/Tglbie >>12 ドラゴノーツのガーネットな。あれは今期で一番好みだ。 17 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/03(土) 21:27:10 ID:gvuYu69F 遅ればせながら・・・>>1乙 \(゚д゚ )\(゚д゚ )\(゚д゚ )\(゚д゚ )\(゚д゚ )イー! 18 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 05:55:56 ID:U364iRzj >>1乙です。 遅くなりましたが、ヤンデレ女幹部の後編投下します。 19 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:06:42 ID:U364iRzj 『デーモンブレス戦記―仮面の女幹部ジェロシアの正体―』 (後編) ガリッ…… ジェロシアの柔らかい肉をセイブレスが切り裂くことはなかった。その剣先は彼女を避けて地面を削る。 「もう、何が何だかわかんねぇよ……」 そういって涙をこぼしつつ、膝を折り、朔はその場に崩れるように座りこんだ――――――― 朔にとって姉は、美亜は決して恋愛の対象ではなかった…… しかし、性的な、あけすけな言葉を使えばオナニーの対象として彼女がいた。 ……朔がはじめて美亜に会ったとき、彼は小学二年生、彼女はすでに中学の二年生であった。 朔の眼に何よりも先に飛び込んできたもの、それは美亜の胸であった。 母よりも大きな乳房、いまだ成長途中ではあったが、それでも、その大きさは群を抜いていた。 中学でウシ乳だとか、ホルスタインなどと揶揄されていても決しておかしくない、そんな胸だった。 「私、美亜っていうの。お父さんとあなたのお母さんが結婚することになったから、  今から私たちは姉弟になるの。だからお姉ちゃんって呼んでくれたら嬉しいな」 凝視してしまっていた彼女の胸元から慌てて眼を上にむけると、そこには中学生らしからぬ大人びた美しい顔があった。 少女らしさはすでにほとんどなく、妖しげな大人のフェロモンをプンプンと出している。 朔はその時、ただただドギマギして「朔……」と自分の名前をつぶやくのが精一杯だった…… 20 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:13:30 ID:U364iRzj …………朔の母と美亜を連れてきた血のつながらぬ父は、一緒に暮し始めてから一ヶ月ほど経った頃、 どうしても行かなければならないと、できるだけ早く帰るなどと言い、二人を残し慌てた様子でヨーロッパに旅立った。 子どもをほったらかして新婚旅行かと幼いながらも朔は憤った、けれど寡黙な少年だった彼は何も言わずに見送った。 朔は、一ヶ月前に突然姉となった美亜とふたりきりで過ごすことになった。 「心配しなくてもいいのよ、私が朔を守ってあげるから、お姉ちゃんに任せて」 美亜は親がいないというのに、なぜかとても嬉しそうに朔に微笑んだ。 彼女は家事のひととおりをこなすことができた。 母にも劣らぬ手際の良さに幼かった朔は驚いたものだ。 「なんでなの」と聞いた朔に美亜は「私がずっとお母さんの代わりをしてきたのよ」と答えた。 「お風呂、一緒にはいろっか」 両親を見送ったその日の夜、美亜がいった。朔は一人で大丈夫だと主張したが、押し切られるような形でしぶしぶ承諾した。 朔は服を脱ぐ時、はじめて姉の、美亜の裸をみた。 大きな谷間をつくるブラジャーを外すと、 ブルルンと揺れつつ柔らかそうなピンク色の乳首がツンとのった、中学生らしからぬ巨大な乳房が姿をあらわした。 思わずジっとみつめてしまう朔。自分のオチンチンが痛いくらいに硬くなっていくのがわかった。 彼女は朔の視線をまるで気にしていないような素振りで、朔の小さな背中を押して浴場へと連れて行く。 朔は湯船で美亜の柔らかなオッパイを枕にしつつ一緒に入った。 石鹸をつけた彼女の手で身体の隅々まで洗われた。 とくに自分のオチンチンを触られたときは気持ちよく、身体が火照りどうにかなってしまいそうだった。 その日は一緒のベッドで寝ることになった。 すごくいい匂いのする美亜が朔を抱きかかえるように横にいる。 親がいない不安はすぐに吹っ飛んだ、そしてその晩は興奮して眠ることができなかった。 朔にとっての性の目覚めの日でもあった。 それから一週間、両親が帰ってくるまで二人だけの生活がつづいた。 しかし、両親が帰ってくると朔の姉とのドキドキがおさまらない甘い生活は終わりを告げた。 何か深刻そうな顔をして帰ってきた彼らは、朔と美亜がベタベタするのを嫌がった。 まるで、何かを恐れるように一緒にお風呂に入ることも、寝ることも、禁じられた。仲良くしすぎるとなぜか怒られた。 朔はわけがわからなかった。けれど、姉弟とはそういうものなのだと自分に言い聞かせ納得しようとした。 美亜は両親にすごい形相で喰い下がっていたが、渋々折れたようだった。 それから、二人は一定の距離を保ちつつもそれなりに仲の良い姉弟として両親と暮し始めた。 21 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:20:58 ID:U364iRzj ………朔が中学一年生の春、美亜は大学生となっていた。 どんどんと大きくなる胸は、肌のみえぬ服ごしにもわかる。 爆乳グラビアアイドル顔負けの美貌とスタイルを美亜は手に入れていた。 しかし、両親は彼女が肌を露出するような服を着ることを嫌がった。 家の中で、いや正確には朔の前で、少し胸元の開いたものを美亜が着たことがあった。 その時の両親の怒りようは病的でさえあった。 美亜はどんな服を着ようが人の勝手じゃない、と反抗するものの、あまりの彼らの剣幕におされ、いつも引き下がらざるをえなかった。 だから、彼女はいつもゆったりとした服を着ていた。 「こんなのだと、オッパイが服を押し上げちゃうから太ってみえちゃうじゃない」と嘆いていた。 朔は可哀相だと思ったし、残念だった。 朔は八歳の時、二人だけの一週間を最後に、彼女の豊満な肉体を実際にみることはかなわなかった。 家では両親がつねに眼を光らせていたし、姉と二人だけの外出も認められなかった。 両親の反応はとにかくオカシイ、普段は優しいのだが、極力、自分と美亜の接触を避けようとする。 そう朔は疑問に思いつつも、生来の引っ込み思案の性格から流されるままだった。 ただ、姉への妄想だけは膨らみつづけた。 オナニーを覚えた時、オナペットは姉である美亜だった。 八歳の時にみた彼女の裸や、成長しきったダイナマイトボディの彼女を想像し、自分の勃起したモノをひたすらに慰めるのだ。 当時、放映されていた戦隊モノの悪の女幹部が姉に似ていると知った時は、それをオカズに何度も抜いた。 性の目覚めが姉の裸であるがゆえに、性欲のほとんどは妄想のなかで浮かび上がる姉に、姉の肉体にむけてぶつけられた。 ……高校三年生、朔に彼女ができた。 静奈は姉とはまったく違ったタイプの女性だった。 同じ歳、同じクラスの彼女はおしとやかなで可憐な雰囲気を持っていた。 社会に出て、よりいっそう妖しく、そして美しくなった姉はオナペットであったが、 犯したいという欲望はあっても、恋の相手にはならなかった。 そして、ついに朔は静奈とひとつになった。 姉の美亜とはくらべものにならぬ華奢な身体であり、性的な魅力には欠けたが、 愛しいという感情が、朔のオトコを奮い立たせ、熱に浮かれたように抱いた。これで朔は姉を忘れられると思った。 これからは静奈だけを、身も心も彼女を愛していく、そんな誓いを立てた矢先だった。 姉が消え、 超人的な戦闘に巻き込まれ、 静奈が殺され、両親が殺され、友人や知人が殺された。 そして、復讐を誓い、やっと追い詰めたジェロシアは………………姉とうりふたつであった。 22 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:25:05 ID:U364iRzj ―――――――膝をついた朔の顔が柔らかく暖かいものに包まれる。 「朔、ああっ、大好きよ朔。朔がお姉ちゃんを殺せるわけないよね……ごめんね変なこといって、辛かったでしょ」 朔はジェロシアの胸に抱かれていた。あまりにも大きな乳房の谷間にすっぽりと顔を埋まらせていた。 汗の匂いとともに、朔が八歳の時に嗅いだ姉の匂いが鼻腔をくすぐった。  憎きジェロシアが本当に自分の姉なのだと朔は確信し、その現実のあまりののやるせなさに大粒の涙をこぼした。 もう何も考えたくない、それが朔の切実な想いだった。 「今、私、朔をこの胸に抱いてるのね。嬉しい、嬉しいっ、ずっと、ずっと十年前からこの時を……」 ギュッと力強く朔を抱きしめるジェロシア、ポタッポタッ朔の後頭部に熱い水が落ちてくる。ジェロシアの歓喜の涙であった。 そんなに好きなら、さっさと世間体も何もかもを捨てて、最初から自分を奪ってくれればよかったのだ。 静奈も両親も誰も殺す必要なんてまったくないじゃないか。何で、こんなことになってしまったんだと、 朔はただ静かにジェロシアとはまったく異なる心境で涙を流しつづける。 「ああ、朔も嬉しいのね。わかるわ、うん。でもね、これからはずっと一緒。二度と離れない……」 狂気に支配されたようにしかみえないジェロシアの言動、しかし、それに抵抗しようとする気力さえも朔からは失われつつあった…… ……何分、あるいは何十分か。朔はジェロシアの優しく暖かい抱擁にじっとその身を委ねていた。 ジェロシアも時折、朔の名前を呼びつつ、ギュッと二度と離さぬかのように朔を抱きかかえている。二人とも涙は止まっていた。 23 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:27:45 ID:U364iRzj 「このまま、いつまでもこうしていたいけど……もっと、そう、もっと一つに私はなりたいの」 ジェロシアは朔の耳元でそう囁くと、パッと回していた両腕を離し、空いた両手で朔のズボンをカチャカチャと脱がせはじめた。 朔は思考を停止し、ただボーッとジェロシアをみつめている。 「ああ、これが朔のオチンチンッ、フフッ、萎えていてもわかる……本当に大きくなったわね」 ボクサーパンツまで一気に引きおろしたジェロシアは宝石をみつめるかのようなウットリとした表情で、朔の男根をみつめる。 そして左手でその根元を優しく摘み上げると、躊躇なくその赤黒いルージュをひいた唇のなかへと導いた。 「ンム……ング……ンンッ」 すっぽりと咥えられた朔の肉棒が、暖かい口内でジェロシアに吸われ舐めまわされる。 彼女にとってはフェラチオ、男のモノを咥えこむなど初めての体験である。 しかし、彼女のもつ生来の魔性が、春を売る女たち顔負けの性技で朔のイチモツを責めあげる。 今にもイってしまいそうな恍惚の表情で朔の顔を上目遣いにみつつ、 ジェロシアはヌッポリと濡れ光る朔の肉棒を口をすぼめチュパッチュパといやらしい音を立てつつ吸い上げていく。 萎えきっていた朔の男根がドンドンと大きく、そして硬くなっていく。 「……ンンゥ……ンンン……ンググ……」 ジェロシアは口の中で朔の肉棒が変化していくことが嬉しいのか、いやらしげな笑みまで浮かべ行為に没頭している。 おのれのムスコとは違い、何の表情の変化もみせないままであった朔。 そんな絶望の底にある彼に一つだけ芽生えつつある感情があった……それは今まで抑圧してきたもの。 彼の心の中で生じつつあるのは原始的な欲望、何百回と妄想の中で犯していた女が今、眼の前にいる。   朔にはもう守るべき人も守るべき倫理も何もない。復讐という最後に残った想いもジェロシアの正体を知ったとき打ち砕かれた。 何も迷うことはない、躊躇うことなどない、もう何もかもムチャクチャになってしまえば、いや、してしまえばいい…… 24 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:37:17 ID:U364iRzj 朔の瞳に生気が宿る。昏い欲望をたぎらせたそれは、必死で自分のムスコに奉仕するジェロシアを捉えた。 彼の両手が彼女の黒く美しい髪をひっつかんだかと思うと、必死で咥えこんでいたおのれのムスコからひきはがす。 「えっ」 涎をいやらしく口の端から垂らしつつ驚いた顔のジェロシア。 間髪をいれず朔は彼女の巨大な乳房を両手で鷲掴みにすると思い切りひねりあげた。 グニュゥゥゥゥッと柔らかな乳房がいやらしく形を変える。 「い、痛いよ、さ、朔っ」 突然の痛みに身をくねらせながら、朔の強く握りこんだ手をひきはがそうとする。 ジェロシアは魔剣デモノスからの魔力の供給がないため、今はただの成人女性と同じ力しかない。 いくら抵抗しようと、朔が自分から止めなければどうしようもない。 「い、いひぃぃぃっ」 朔はなおも力強く揉みしだく。想像よりも柔らかく、弾力性に富んだ極乳の感触を愉しんでいた。 ジェロシアの苦痛に歪み、怯えた表情が朔の心を支配しつつある嗜虐心を満たしていく。 「や、やめっ、お願い、グヒィィィッ」 手におさまりきらぬ、ジェロシアのバスト110cm以上、Lカップはある、あまりにも大きくいやらしい胸が朔の手で蹂躙されていく。 縦横無尽に卑猥に形を歪み、強くこねくりまわすことでできた手形の跡が重なりあい乳房は真っ赤だ。 相手の痛みを考えぬ、欲望そのままの朔の乳房の責めがつづく。 「どうしたんだジェロシア、痛がっているのはフリじゃないのか。こんなに乳首が勃ちはじめてるぜ」 そういって、ムクムクと勃起しつつある桃色の乳首を指で挟む朔。 「ギヒィィィッ」 ジェロシアの悲鳴、朔はうすら笑いを浮かべる。 姉であると心の中では認識しつつ、姉を犯す悦びに震えつつも、朔は彼女を姉さんとは呼ばない。 ジェロシアをその言葉で呼んだときに何かが壊れてしまう気がしたのだ。 25 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:51:16 ID:U364iRzj 「も、もうやめっ……」 涙目のジェロシアを無視しつつ、グニュリと乳房を窪ませるように押しつぶしながら朔は乳首に吸いついた。 「ハ、ハァァァァンッ」 母乳を求める赤子のように吸いつづける朔、ジェロシアは痛みから一転、こそばゆい快感に身をよがらせる。 「あ、ああっ……」 息を荒げながら感じるジェロシア。朔はその間もずっと彼女の胸を揉みしだいていたが、その動きはさっきまでとは違い優しい。 「朔、も、もっと、もっとぉっ」 さっきの恐怖も痛みも忘れてか、嬌声をあげつつ、ジェロシアは朔の愛撫を味わう。 それだけでは我慢できなくなったか、お尻まるだしのTバックのような巻き布の中に指をいれ、濡れそぼった秘部をクチュクチュと弄くりはじめた。 その時だった、ただ乳首を吸うだけであった朔が歯で強くジェロシアの乳首を噛んだのだ。 「アギィィッ」 ちぎりとられたかと思うほどの強烈な痛みが彼女を襲う。 もちろん、噛まれた左乳首はついたままであったが、血がにじみ出てきていた。 「な、なんでっ、朔、どうしちゃったのよぉ」 怯えた顔で朔をみるジェロシア。朔は幽鬼のような顔つきで何もいわずに彼女の股間へと手をのばす。 濡れた茂みをかきわけると、そこには淫らな水が溢れグチュグチュに濡れた膣があった。 中指が何の抵抗もなくニュルリと入る。 「こ、答えなさ……ヒャッ……ンン……」 指で膣内をかきまわされ。腰をひいたように状態で固まるジェロシア。 人差し指を加え、二本の指で激しく暖かい肉襞のなかを、小さくコリコリとしたクリトリスを弄くる。 「ウヒィィッ、ああ、イイよっ、も、もう何でもいいっ、お願い朔のをちょうだい、ココに、ココにブチこんでぇぇっ」 ジェロシアが耐え切れず叫び、いやらしい肉体を悶えさせる。 それが彼女を救った。もう少し遅ければ暴走した朔は彼女のクリトリスを揉み潰していた。 しかし、その言葉が朔のムスコをいきり立たせ、その非情の行為は未遂に終わった。 指を膣内からとりだし、彼女の股間を隠す布を剥ぎ取ると、彼女を乱暴に押し倒す。 「ああっ、朔、はやくぅっ」 鼻にかかったおねだりするような声色で朔を誘うジェロシア。 朔は彼女のムッチリとした太股を跨ぎ、細い腰に手をやると、狙いを違えず一気に勃起した男根を彼女の肉壷へと突き入れた。 26 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 07:03:30 ID:U364iRzj 膣内を壊してしまわんとするような乱暴なセックス。 子宮口に硬い肉棒をゴツゴツと叩きつけられている。 「ハァァァッ……朔のオチンチンが暴れてる、わ、わたしの中でズン……ズンって……ンヒィィッ」 抑えのない魔性の乳房は朔の突き入れる動きに呼応し、 違う生き物であるかのようにフニュフニュと小刻みに、時にブルンブルンッと激しく揺れ動く。 朔は彼女であった静奈とのセックスとは比べ物にならぬ、性の快楽に酔っていた。 少女ではない成人した女、それも姉の妄想をはるかに越えた極上の肉体が朔を絶頂の高みへと昇らせていく。 そして……朔のひたすら暴走しつづける思考は無為な結論に達していた。 『姉を殺して自分も死ぬ』 朔はもう何もかもを終わりにしたかった。 姉を殺し、姉を凶行に走らせた自分が死ぬことが、殺された者たちにできる唯一の贖罪だと思った…… 「ハァァアッ、イヒィッ、もうスゴイよ、アアッ、イイッ、朔、朔ぅぅっ」 朔の両手が眼をつぶって快感に浸りきっているジェロシアの首を……締め上げる。 「グゥゥッ……ンァァ……」 か細い、声にならぬ悲鳴を上げるジェロシア。 眼を見開き、顔を真っ赤にしながらなんとか両手を振りほどこうと腕に力を入れるがどうにもならない。 これまでかとジェロシアが諦めかけた瞬間、 意図せず、彼女の膣がギュゥゥゥと絞り上げるかのように強く朔の肉棒を締めつけた。 すでにイク直前であった朔は膣の強烈な締まりに耐え切れず、ドクドクと欲望の白濁液をジェロシアの中に流し込んだ…… 射精が朔を冷静にする……自分が何をやっているのか、その救いのなさ、罪深さに驚く。 グイグイとジェロシアの首を締めていた両手を離すと、自分の頭に手をやり、信じられないといった表情で首をふる。 「ゴホッ、ゴホッ……ハァハァッ……ゴホゴホッ……」 意識を失う直前に解放されたジェロシアは何度も激しく咳き込む………… 27 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 07:22:17 ID:U364iRzj 数分後、なんとか話せるまでに回復したジェロシアが口を開く。 「そんなにさ……私のことが嫌いなの」 今にも悲しくて泣きそうな表情でジェロシアは朔をみつめる。 「……た、たとえ、おまえが姉さんだとしても、み、みんなを殺したことにはかわりがないんだ」 彼女の問いには答えず、動揺を隠そうともしないで朔はいう。 「そうよ、けどあいつらが邪魔をするから悪いのよ。全部、朔のためなんだから……」 悪びれもせずジェロシアは当然だというように答える。 「つ、罪は償わなくちゃならない。だから……俺は、姉さん……いやジェロシア、おまえを殺さなくちゃいけないんだ」 朔は自分に言い聞かせるように、さっきの行為を激しく後悔しながらもそう言い放つ。 「二回も殺せなかったくせに……ねぇ、もう誰にも遠慮しなくていいんだよ、  邪魔するヤツは全員消し飛ばせるくらいの力を私たちは持ってるんだから。朔、もっと正直になりなよ」 実際の二人の距離は数メートル、しかし、彼らの心にはもっと広くて深い溝があった。 ジェロシアは朔を再び抱きしめようと腕を広げて近寄ろうとする。 ドンッ……朔は何も言わずに衝動的に彼女を突き飛ばした。尻モチをつくジェロシア。 大きな乳房がその衝撃でブルルンッと激しく揺れ、 開いた股の間からは、先ほど朔の肉棒を咥えこんでいた、精液と淫水で濡れた会陰がみえる。 驚きの表情のままジェロシアはその無様でいやらしい格好のまま固まっている。 「もう一度聞くわ……朔、あんた私のこと好きなの、それとも……嫌いなの」 「………………」 朔は答えられなかった。この状況ではどう答えてもそれは真実ではないように思えたのだ。 「……そっか、あんたってさ卑怯者だよね。憎いなら殺しなよ、愛してるなら抱きしめてよっ」 ジェロシアは泣きながらも激昂し、叫ぶ。 「………………」、 朔は選べない。ただ眼を伏せ何かを我慢するかのように震えている。その何かが朔自身にもわからない。 「そう……いいわ、ちょっと性急すぎたかしら。そうよね、朔にしてみりゃいきなりだもんね。  デモノスの魔力ももどってきたみたいだし……仕切りなおしにしましょ。  今度会ったときにはどちらでもいいから、あんたの答え聞かせてね……」 ジェロシアは地面に捨て置かれていたデモノスを手にとった。みるみるうちに全身の擦り傷が癒えていく。 「ホント、いつだって優柔不断なんだから……あーあ、悔しいなぁ、朔との最初のセックスがこんなのなんて……  もっと、切なくて、愛しくて溶けちゃいそうなのを想像してたのに……朔のバカ、最低だよ……  けど、けどね朔、やっぱりあんたを一番愛しているのは私だよ…………それだけは忘れないで」 名残惜しそうに朔の顔をみつめたあと、デモノスの魔力を解放した。 赤いオーラが彼女を包んだかと思うとフワリと宙に浮く、そしてとてつもないスピードで空の彼方へと消え去っていった。 荒野となった地で、残された朔はただ茫然と立ち尽くし、空へ溶け消えていく彼女を見送った。                                                                          了 28 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 07:30:49 ID:U364iRzj これで、一応終わりです……が完結はしていないので、続きはまた書きたいと思います。 ヤンデレは……やっぱり難しいというかラヴに持っていきにくいですね。 29 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 10:19:36 ID:YA2EgQqI 激しくGJ! 30 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 11:07:42 ID:deknasBo >>28 超ぉぉぉぉぉぉぉぉグッッッッッッジョブであぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁる!! 続きも全裸でwktkさせてもらいます。何時までも!! 31 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 11:39:39 ID:w5hF+qpm GJGJGJッ!! つーかこのまま続き書かないなんて犯罪行為ですよ。 32 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 14:46:43 ID:SPwdTJK9 GJ!!! ジェロシアの病みっぷりと、朔の普通さの対比が面白かったです。 ちゃんと朔にしおらしいけど、歪んでて怖いよ悪の姉! ラブありでも、なしでも、続き楽しみに待ってます。 33 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 21:04:04 ID:w5hF+qpm 姉萌えと悪女萌えが一度に味わえるなんて・・・ 生きてて良かったっす。 34 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 22:23:36 ID:NZPbqxtN >>12 >>16 ドラゴノーツ第五話ネタでちょっと書いてみた。 トアを追って月まで来た俺とギオはちょっとした諍いで別れてしまった。 彼女の声を聞いたのは間違いない。だが、見つけることはできなかったからだ。 ひとりで小雨の中、ある橋を渡っていた時。 俺はいきなりジルアード軍の奴らに囚われ、 殺風景な倉庫のような部屋に押し込められたのだった。 「ふぅん…もっとやさぐれてると思っていたが、結構可愛いじゃないか。カミシナ・ジン」 そう言いながら、椅子に縛り付けられた俺を舐め回すように見る女。 ガーネット・マクレーンと名乗ったそのジルアードの女軍人は煽情的過ぎる姿をしていた。 豊かな乳房に括れた腰、健康的な褐色の肌。 睨みつけようとしたがどうにもその容姿に見惚れてしまう。 それに気付いたのかガーネットはより一層俺に身体を近寄せてくる。 「軍服ってのはね、エロ格好よくなくっちゃいけないのだよ。  男はその点堅苦しくていけないね」 そういう彼女のそれはエロ格好いいどころではなく、 胸元を大きく開けた軍服のジャケットは、トアの倍程もありそうな胸のほとんどを曝け出し、 燕尾服のような後ろの裾が申し訳程度に剥き出しのお尻を隠しているだけ。 膝上までのロングブーツに股上ギリギリのストッキングめいたものを身につけ、 超ハイレグの紐ショーツを見せ付けている。 しかし軍人らしい凛とした雰囲気と鍛えぬかれた健康的な色気が、 不思議と下品さを感じさせなかった。 35 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 22:24:17 ID:NZPbqxtN さて、そろそろ尋問といこうかね」 そう言って軽く笑った彼女は椅子の前に片膝をついて、 徐に俺のズボンのチャックを下げる。 「おいっ! 何するんだよっ! 聞かれた事には全部答えただろっ!!」 この女の色気にあてられて堅くなっていたペニスを彼女は繊細な指使いで引き出してゆく。 「それなら、聞きたい答えも言わず、反抗的な態度への罰、とでもしようか」 そう笑う彼女はとても軍人とは思えないほどに妖艶だった。 どうしてバストが零れないのか不思議だったが、 それは勃起した乳首が胸元の生地の縁取りに引っ掛かっているからだというのが、 理解できるくらいに身体を寄せてくる。 「ふふっ、いいねえ。この匂いに熱さ堅さ。どうやら私は当たりを引いたようだね」 彼女の手で勃起させられていた俺のペニスに頬擦りをして嬉しそうに笑うガーネット。 でもその瞳は肉欲に蕩けるどころかますます冷徹さを深めてゆく。 「…っ…それにお前、童貞だな。初めてが私の口とはツイてるぞ」 零れる先走りを舐め取り、極上の獲物を見つけたかのように口許を歪める。 「そっ、そんなのお前に関係ないだろっ!」 「関係あるさ。他の女じゃ、フェラチオどころかファックされたって、  もう二度と満足できない身体にしてやるんだからな」 「な、何を!?」 胸元を緩めて大きな乳房を出し、その谷間に俺のペニスを挟んで続ける彼女。 「言った通りさ。私の口は男を尋問するためにある、それだけのことさ。  お前は簡単に壊れそうにないから、うんと楽しませてもらうぞ…んっ」 そう答えると艶やかな唇が一気に俺のペニスを頬張ってくる。 「くっ、これじゃ…尋問じゃなくて、拷問、だ、ろ」 俺が言い返せたのもそこまでだった。 喉の奥まで咥え込んでいたそれを少し戻して、舌と唇でペニスが嫐られる。 的確に男の弱点を突く、射精させるためだけの淫技。 「うあっ、もう出るっ、」 たちまち射精してしまうそれを飲み下してゆくガーネット。 一息ついた俺に、一瞬だけ切れ長の目尻を緩めると、 彼女はペニスを咥えたまま今度は激しく頭を振るのだった。 「んっ、くっ、またっ…また出ちまうっ!」 二度、三度と強引に射精させられてしまう。 その度に冷徹な瞳で俺を見つめてくる彼女に、 いつしか時間も体力の限界も忘れてゆくのだった。 36 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 22:25:53 ID:NZPbqxtN 「濃くて美味かったぞ。お前の精液は。量もたっぷりだしな」 文字通り拷問のようなフェラチオに汗だくになった俺とは対照的に、 息ひとつ切れていないガーネット。 「さて、前座はここまでだ」 「え? まだ何かしようってのかよ!?」 さも当たり前のようにストッキングを下げて、 愛液で濡れそぼった紐ショーツを見せ付けてくる。 濡れて秘部に張り付いた股布はほんの僅かの面積で、 少しずらすだけで淫唇が見えてしまう。 「これからお前の筆下ろしだよ」 「もう十分だろっ、こんなこともう止めろよっ!」 「あれだけ搾られてまだそんな口が利けるとはな…  気に入ったぞ小僧。ますますもってお前の童貞を切りたくなった」 虚を突かれたのかやや鼻白んだガーネットだが、 破顔一笑して腰を俺のペニスに寄せてくる。  その意外にも女性らしい優しさの笑顔に一瞬だけ見惚れてしまうが、 このままでは本気で廃人にされかねない。 「ふふっ、暴れたところでどうにもならないぞ?」  勃起したペニスの先端が彼女の濡れた淫唇に触れるか触れないかの瞬間だった。 『少佐、G10の接近を確認しました。至急コントロールルームにお出で下さい』 分厚い扉の脇に取り付けられたスピーカからガーネットを呼ぶ声がそれを邪魔をした。 「ちっ…これからお楽しみだってのに、気の利かないドラゴンだ。  続きはあいつを捕まえた後だ。一緒に可愛がってやるよ」 そう言うと彼女は身嗜みを整えて部屋を出て行った。 この直後、幸いにして俺はギオに助け出され難を逃れることができた。 しかし後日また彼女には度々性的な尋問を受けるのだが、それは別の話だ。 37 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/04(日) 22:31:18 ID:NZPbqxtN とりあえずここまで。 またガーネットとジン(主人公)が接触する話があったらネタにしてみたい。 38 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/05(月) 12:15:24 ID:cAEt48a2 なぜガーネットがヒロインじゃあないんだろう・・・ 39 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/05(月) 13:12:15 ID:HTXfBK7u GJGJGJGJGJ >>19も >>34も GJなんだぜ 40 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/05(月) 21:31:53 ID:xCjPSPB4 >>34 GJ!悪の褐色爆乳お姉さんは大好きなんだぜ。 一回、こういうどう考えても脇役にしかなれない、 爆乳、褐色、お姉さんなどといった属性を持つ女性がメインヒロインのアニメや漫画読んでみたいな。 このスレはそういうのがヒロインっていうのがタマランぜ。 41 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/05(月) 22:18:51 ID:/pUWbnBs ドラゴンは両性具有って伝承がどっかにあった気がする。 ガーネットがふたなりトアを襲って童貞切りとかはこのスレ的にはどうなのかな? >>40 >爆乳、褐色、お姉さん しかも悪。素晴らしい属性だなぁw 42 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/06(火) 01:06:23 ID:qnVCWvHW とりあえず>>34のおかげで何年ぶりかにアニメを見る気になったw 冷静なエロ拷問ってたまらん。GJ! >>40 十代やそこらの美少女なんかヒロインにされても困るよな、俺らはw 43 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/06(火) 02:30:31 ID:N2N2xDbA ガーネットの声、ハルヒなのか…… 44 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/06(火) 03:12:11 ID:2df9BJIp 美悪女が出てるってだけでも(*´Д`)ハアハアなのに さらに褐色で爆乳なんて・・・ これはもう思う存分抜いてくれってことだよな。 45 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 05:55:05 ID:MKAQut+S シャナに出てくる、眼帯つけた天津飯みたいなヤツは? 46 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 06:17:44 ID:OA7eBMuP このスレの住人が好きそうな声優(俺も好き) 浅川悠 水谷優子 松井菜桜子 根谷美智子 久川綾 三石琴乃 井上喜久子 佐久間レイ 47 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 08:38:07 ID:yKBbnXOp >>46 どれも大好きです。あと、それに加えて折笠愛、土井美加、小山茉美あたりもいいですね。 ある昔話の女体化悪の女SSを投下します。 48 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 08:43:07 ID:yKBbnXOp 『異伝 カチ○チ山』 昔々、あるところ、年老いたおばあさんが住む裏山に、 耳と尻尾だけは獣のそれでしたが、そのほかは美しい人間の女の姿に化けたメス狸が棲みついていました。 名をマミといいました。ただ、彼女はとても性悪で、おばあさんが畑で働いていると、 「ババアッ、あんたみたいなオイボレはさっさとあの世に逝っちまいな」 「クサイんだよ加齢臭たっぷりの垂れ乳女、どっかいけ」などと罵詈雑言の数々、夜ともなれば、畑を荒らします。 おばあさんは我慢強い人でしたが、ついに限界に達し、罠を仕掛けてマミを捕まえました。 家に帰るとおばあさんはマミの細い足首を縄で縛り天井に逆さまに吊るし上げます。 マミが暴れまわるので着ているボロの着物から若さあふれる白い肌がチラチラとみえます。 そのうち、豊かな乳房や恥毛に隠れた会陰を露わになりましたが、恥ずかしいといった様子は少しもありません。、 ただただ、マミはおばあさんにむかって聞くに堪えない悪態をつき続けました。 おばあさんはほとほと呆れ果て、マミを懲らしめるべく、そのままにして畑仕事にでかけました。 マミはおばあさんがいなくなると彼女の息子で山や畑で使う道具を直していた男に話しかけました。 「あたいが悪かったよぉ。ねぇっ、お願い。縄をほどいておくれよ。もう、これからは悪さはしないから……ねぇ?」 艶っぽい声を出して身体をクネクネとさせつつ男にお願いをします。 「ダメだよ、そんなことすりゃおっかぁがコワいし……  それにおまえさんはとんでもない性悪女だ。おまえさんとの約束なんて信じられるもんじゃねぇ」 つれない返事をする男、しかし男の視線が自分の豊満な肢体に釘付けになっていることにマミは気付きました。 「ふぅん、じゃあこういうのはどうだい?あたいを抱かせてあげるってのは。  正体は狸だけどさ、そこいらの人間の女なんかよりイイ思いさせたげるよ」 そういうと、いやらしい表情でたっぷりと肉のつまった大きな乳房を自らの手で揉みしだきはじめます。 「ハァンッ……ねぇいいだろう。ここにあんたのイチモツをブチこんでおくれよぉ……」 そういうと余ったもう片方の手で、着物がめくれあがりむきだしの会陰を指で広げます。 男は最近女を抱いておらずとてもタマっていました。 ゴクッと喉を鳴らすと、男はマミの足首の縄をほどき自由にしました。 「ありがと、優しいのね。ウフフ、お礼にタップリとしてあげるよ、さぁ横になって」 男はいわれるがままにあおむけに寝転びます。 マミは感じやすい身体なのか淫らな液を太股をつたい床に滴らせつつ、男に跨りました。 「しっかし、とんだ甘ちゃんね。頼りないし、嫁ももらえないわけだわ」 「えっ」 邪悪な笑みを浮かべるマミ、その手には男が研いでいたナタ。 「じゃあね、お馬鹿さん。おっかぁのいうことはよく聞かないとね」 「やめっ」 振り下ろされたナタは男の脳天を割りました。 マミは脳漿が飛び散るのを愉悦に満ちた表情で眺めると、興奮してしまったのか男の褌を乱暴にはぎとりました。 そしてビンビンに勃起した男根があらわになると、涎を垂らしつつすかさず自らの会陰に挿れました。 「ファァン……アハハ、アハハハ嘘ではなかったろ。あたいの膣はギュウギュウ締め付けて気持ちいいだろぉ、ンン……アッ」 ピクピクと痙攣しつづける男をよそに、自分だけがイって満足すると裏山へと逃げ帰りました。 49 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 08:53:04 ID:yKBbnXOp 夕方になり畑仕事から帰ってきたおばあさんは、脳天をカチ割られて死んでいる息子をみて驚きました。 あまりの衝撃に大粒の涙を流しながら、嘆き悲しんでいると心優しい美丈夫がやってきました。 美丈夫は兎が人間に化けていました。なので狸と同様、耳と尻尾は獣のままです。名はヤトといいました。 「おばあさん、何をそんなに悲しんでいるのですか」 「マミのメス狸が、息子を殺して、逃げてしまったんだよ」 「ああ、あの有名な性悪のメス狸ですか。それはそれはおばあさん、かわいそうに……」 そういって本当に悲しそうな顔をします。 おばあさんはヤトをみると、どこのどなたかは存じませぬが、どうか息子の仇をとってくれと手を合わせて頼みました。 ヤトは少し迷ったあと、いいでしょうと承諾しました。 「おお、おおっ、お願いします、お願いします、ああ、ありがたや。ありがたや……」とおばあさんは泣きながらお礼をいいました。 兎のヤトはおばあさんと相談し、狸のマミを屠る方法をいくつか考えました ヤトはまずマミを柴刈りに誘いました。 いつものマミなら断るところですが、マミは面食いでした。 ヤトのあまりの色男ぶりにホイホイとついてきたのです。 柴刈りの帰り道、どちらも柴を背負っています。 いつものマミなら背負うのは男の仕事などといって、これっぽっちも背負いませんが今日は別でした。 いいところをみせないと、と張り切っていたのです。 ヤトはコッソリ火打ち石でカチカチと、前を歩くマミの柴に火を付けました。 「ねぇっ、ヤト。今のカチカチっていう音はなんなの」 「今日柴を刈った山はカチカチというのさ。なんか、歩いているとカチカチって音がするからつけられたそうだよ」 「ふーん、まあいいわ。ねぇ、今日の夜はあたいの家に泊まりにきなよ。鍋でもごちそうしちゃうから」 積極的に誘いをかけるマミでしたが、ヤトはのらりくらりとかわします。 しばらくすると、マミの背負った柴がボウボウと燃えはじめました。 「ねぇッヤト、今度はボウボウって音がするんだけどなんなのかな」 「ハハ、ここはボウボウって山なのさ、ボウボウ鳥ってのがいてボウボウって鳴くらしいよ」 「へぇ、そうなんだ、ヤトって物知りなのねぇ」 そう言っているうちに、どんどんとマミの背中の柴は大きく燃え出しました。 「ヤト、なんだか暑くない……えッ、い、いやぁっ、燃えてる、あたいの背中がぁぁっ」 背負子を捨ててのたうちまわるマミ。 「ヒィィィッ、消して、ヤトお願いどうにかしてぇっ」 マミは悲鳴をあげつつヤトに助けを求めます、それを冷ややかな目でみつつもヤトは一応助けるフリをしました。 数分後なんとか消し止めたものの、マミの背中のほとんどが焼け爛れてしまいました。 50 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 08:56:45 ID:yKBbnXOp 翌日、ヤトは唐辛子をたっぷりと練り込んだ塗り薬をこしらえると、 冷ややかな笑みを浮かべつつ、おばあさんの家の裏山にある洞穴を改造してつくったマミの家に持って行きました。 「マミ、調子はどうだい。家から火傷の薬を持ってきたよ」 「ありがとっ、ヤト。昨日から背中が痛くて痛くてたまらないのよ。さぁ早く早く、塗ってちょうだい」 マミはうつぶせになると、透き通るような白い肌がみるも無残に赤黒くなった背中をヤトに晒し、 特製の塗り薬を塗ってもらいました。 「ひぎゃっ、イタイイタイイタイッ、何これ、ヒリヒリなんてもんじゃない、すっごく痛いよっ」 マミはエビのようにそりかえりました。押しつぶされていた豊満な乳房がその勢いでブルルンと揺れます。 「我慢するんだね、僕を信じなよ。痕が残らず綺麗になるから、ね?」 優しくいうヤト。それは事実でもありました。ちゃんと火傷によく効く薬も練りこんであったのです。 心はどんなに醜くともせめて、美しい身体で逝って欲しい、それがヤトの願いでした。 一ヶ月以上もかかりましたが、マミの背中が完治しました。火傷で爛れたことなど嘘のように綺麗です。 マミは心の底からヤトに感謝しました。抱かれてもいい、いや抱いて欲しいと願うようになりました。 ヤトはしばらくぶりに訪ねてくるとマミを釣りに誘いました。 「マミ、小さいけど舟をつくったんだ、湖に釣りに行かないかい」 「うん、いいよ。あたい……ヤトがいくところならどこでもいくわ」 二人で手をつないで湖に行くと、二艘の舟がありました。 「マミを驚かそうと思ってね、先週からずっと作っていたんだ。  君の耳と尻尾の色にあわせて茶色い舟と、僕の白い耳と尻尾にあわせた白い舟だよ」 一艘で湖にでて、あわよくば舟の中で……と考えていたマミは二艘と聞いてとても残念に思いました。 けれど、精魂を込めて作ったと聞いては駄々をこねるわけにはいきません。 性悪で人の命なんて何とも思わない、けれど惚れた男には弱い、マミはそんな女でした。 ヤトは木でつくった白い舟に乗り込みました。 マミはヤトにうながされて、茶色い舟に乗り込みます。それは泥でつくった舟でした…… 51 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 09:02:10 ID:yKBbnXOp 二艘の船は、どんどんと湖の中央へと進んでいきます。 二人で語らいながらの遊覧はマミにとってとても楽しいものでした。 「どうだいマミ、僕の自信作の乗り心地は」 「うん、最高。ヤトって器用なのね。こんな舟までつくれるなんて」 そういったマミをヤトはとても哀しい眼でみました。 次の瞬間、マミが乗っていた舟に限界がきました、だんだんと泥が水に溶けてきたのです。 「えっ、ヤダッ、これなに、なんなの。ヤト、助けてっ、舟が溶けてくの」 顔面蒼白のマミ、ヤトにむかってのばした手はむなしく空を切ります。 「えっ」 てっきり、手をつかんでくれると思ったマミは手を握るどころか舟ごと自分から離れていくヤトに驚きを隠せません。 「マミ……おばあさんの息子を殺した報いは受けなくちゃいけないよ……」 ヤトは感情を押し殺したような冷たい声でマミにいいました。 「そんな……嘘。じゃあ、今まで私を誘ってくれたのも……」 どんどん泥が溶け、すでに膝まで水の中のマミは泣きそうな顔でヤトに聞きます。 「そうだ。おばあさんに仇をとってくれと頼まれてね……」 「ヤダ、そんなヤダ……そんなの……ねぇ、ヤト、嘘だといってよ、お願いっ、お願いよぉっ」 マミの悲痛な叫び。彼女の心中に去来したのは後悔でもおばあさんやヤトへの憎しみでもありませんでした。 自分に好意をもってくれていると思っていたヤトが最初から、自分を殺そうとして近づいてきたこと。 初めてもった他人への好意が裏切られたことへの絶望でした。 ヤトはマミの問いに何も答えません。ただ何かを我慢するかのように視線を下にむけています。 「ああっ……」 マミは泳げません。それでも必死にもがけばなんとかなるかもしれない。 けれど沈みゆく泥舟のなかで、マミは生きる気力を失いました。 おばあさんや自分が殺したおばあさんの息子の顔が走馬灯のように脳裏に浮かびます。 けれど今でも自分は悪くない、あいつらが自分のちょっとしたイタズラを咎めるからだと反省はしていません。 生来の性悪は死ぬ間際になっても治るわけではないのです。しかし、ヤトへの想いもまた本物でした。 もう泥舟はほとんどが溶け、マミも胸まで沈みました。このまま湖の底へと自分は沈んでいくのだ…… 早く楽になりたい、けれど死んでも私は人を殺したから地獄行きだと思うと悲しくなりました。 自分を裏切った、好きだった男の顔をみてから死のうとマミは顔をあげました。 そこには今まさに白い舟から湖に飛び込もうとするヤトの姿がありました。 「っ……」声になりません。 頭の先まで沈みこみ、あとは水底へ落ちていくだけになったとき、マミの身体をつかむ手がありました。ヤトの手でした。 ザバッと二人して水面から顔を出します。ヤトはマミを肩に背負いながら白い舟にもどろうとします。 「な、なにすんのよ。あたいを殺すんでしょ、そのために近づいたんでしょ、今さらなによっ」 そういって水面をたたいて水飛沫をあげつつ、身体をジタバタと動かします。 着物を着て、人間を一人抱えて泳ぐだけでも大変なのに、こう動かれてはタマりません。 けれど、ヤトはマミを掴んだ手を離そうとはしません。 「君の言い分はあとで聞いてやる。いや、聞いてやるためにも今は静かにしろ」 一喝。その剣幕におされてマミはシュンと小さくなりました。 52 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 09:16:50 ID:yKBbnXOp なんとか、白い舟までたどり着けた二人は、ビショビショになったままその船上へと這い上がりました。 「ハァハァハァッ」「ハァッハァ……」二人とも息を整えるので精一杯です。 互いに相手を睨みつけながら呼吸の音だけが静かな水面に響き渡りました。 「どういうことよっ、何で助けたの。ああ、そう、そうね。まだ苦しませ足りないってことかしら」 マミがきつい口調でヤトに問いかけます。 「何でそういう考えしかできないんだ……ああ、けど僕も何で助けたのかわからない。  人を殺して何とも思わないようなヤツなんて死んでも清々するはずなのにな」 ヤトも自分がなぜ、ここまできてマミを助けようと思ったのかわからないみたいでした。 その言葉に敏感に反応したのがマミでした。 今までこらえていた涙がとめどもなく溢れてきます。悔しくて、情けなくてたまらないのでした。 「もうヤダ、最悪だよ、こんなの……」 ヤトはいたたまれなくなって視線をはずすと、そこには着物が濡れて透けてみえるマミの豊かな乳房がありました。 よくみれば胸元もはだけていて、深い谷間が白く艶かしい肌とともに露わになっています。 なおも、眼のやり場に困って下をむくと着物がめくれあがり茶色い毛に覆われたむきだしの秘部が眼に飛び込んできました。 恥毛が水に濡れ、太陽光が反射し光っていて、すごくいやらしいとヤトは思いました。 その時でした。ヤトは気付いてしまったのです。マミのことが自分は好きなのだと。 ふしだらで妖艶な肉体に魅かれてしまったことは疑いようもない事実でしたが、 それ以上に彼女の直情的ともいえる感情の動きが、冷静で斜に構えた見方しかできない自分にとって魅力的なのだとわかりました。 もう一度、マミの泣きじゃくる顔に眼をやり、 そして心の中でうなづいたあと……彼女の肩に手をやり、自分の薄い口唇を……彼女の扇情的な厚い口唇にくっつけました。 「ンン……」 驚くマミ、抗おうとしますが兎とはいえやはりヤトは男、抜け出せません。そのうちに、ヤトの舌が口内に入ってきました。 一瞬、噛み千切ってやろうかとマミは思いましたが、とても気持ちよかったので自分も舌を絡ませることにしました。 とても長い接吻のあと、二人は見つめあいました。 「な、何よ。やめてよ……私にもう少しでも期待させないでよ。さぁ、殺すんならさっさと殺しなさいよ」 マミが不安そうな、けれど何かを期待するような口調でいいました。 「……信じてくれるかわからないけど、今度は嘘じゃない。  おばあさんの息子を殺したことは許せないし、許すつもりもない、  けどおばあさんには悪いけど息子の仇はとれないみたいだ。マミ……僕は君のことが好きだ」 正直な気持ちをヤトは彼女に話しました。マミの止まりそうだった涙がふたたび流れました。 「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい……あたいもヤトのことが好き、大好きだよぉ……」 マミは自分でもよくわかりませんでしたが、とにかく、何かに三回謝ったあとヤトへの気持ちを彼女も正直にはきだしました。 53 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 09:21:32 ID:yKBbnXOp ここまでくれば男と女がやることは一つです。 雲ひとつないお天道様の下、湖のなかで二人はひっしと抱き合い、愛にあふれた睦み合いがはじまりました。 マミは生来の淫乱さを発揮し、すごい性技でヤトを悦ばせることにしました。 湖に入り冷たく縮こまったヤトの男根を暖かい口に咥えるとヌプヌプ、チュパチュパと嘗め回したり吸い込んだりします。 男根が大きくなってくると、今度は着物がピッタリと張り付き乳首が浮き上がってとてもいやらしい、 大きな乳房の谷間にもっていきます。そこで柔らかい乳房で挟み込み上下にシゴキはじめます。 「どう、あたいのオッパイは気持ちいいでしょ」 「ああ、すごい……な」 ヤトは変化ができるまで長く生きてきましたが、胸でおのれのイチモツをシゴかれるのは初めての経験です。 膣とはまた違った気持ちよさに思わず声が出てしまいます。 しかも、ヤトの男根が最高に大きくなった時は谷間からひょっこり飛び出した亀頭をマミの舌と口で責められるのです。 これはとても耐えられません。けれど、イクのは我慢しました。 やっぱり、最初にイクのはマミの膣内でと考えていたからです。 今度はヤトがマミを責めます。ただ、マミはとても感じやすい身体だったので早く終りました。 口で接吻を、左手で乳房を優しく揉みしだきつつ、膣内を右手の指で弄くるともう溢れんばかりに蜜壷が濡れたのです。 「いくよ」 「うん……」 短い会話のあと、ヤトは女の蜜の滴る壷へとおのれの肉棒を突きいれました。 「ンァ……」 「ンン……ハァァ……」 すごい締め付けが、ヤトの男根を襲います。ニュルニュルとした暖かい膣内はすごく気持ちいいものでした。 マミもヤトの大きな男根に満足そうに嬌声をあげています。どちらとも前戯も十分でしたのですぐに限界がきました。 「ウウッ……」 「アアッ……イクッ……イヒィィィィィィッ……」 二人は同時にイきました。もちろん、たったの一回で満足できるわけはありません。 あわや転覆かと思うほど白い舟をグラグラと揺らしつつ、二人は日が暮れるまで愛し合いました…… 54 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 09:26:15 ID:yKBbnXOp ヤトはおばあさんに会いに行き、メス狸のマミは泥舟とともに湖に沈んだといいました。 おばあさんはたいそう喜び、ありがたやありがたやとまるで仏様を拝むようにヤトに感謝しました。 ヤトは嘘をついたので複雑な気持ちでしたが、おばあさんがそう思ってくれれば、 誰もが幸せになれるのだから良い事をしたのだと自分に言い聞かせました。 村境にある森の中でヤトを待っていたマミはとても不機嫌でした。 ヤトはそんなマミを叱り、少しは反省しなさいとたしなめましたがマミは不満そうな顔のままです。 生来の気性は善であれ悪であれなかなか変えられません。 なんでこんな人の痛みもわからぬ女にと溜息をつきましたが、そこは惚れた男の弱みです。 ヤトは今はまだ仕方がない、これから少しずつ……と心に誓いつつ、マミを連れ立って何処かへと去って行きました……                                                                        おしまい 55 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 09:28:52 ID:yKBbnXOp 以上です。最初は屠るスレ用に書いてたはずなのに……いつのまにやらこんな感じに。 昔話の改変著しいSSですが、よければ感想お願いします。 56 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 10:09:36 ID:wTWy8Vqc 読ませていただきました。乙! 57 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 10:51:16 ID:tSYaj7Y6 GJ!! 558さんの悪の女、ホントに怖いよ!エロイよ!! 序盤の脳天かちわりと元ネタから、陰惨なことになるかと思ってドキドキしたから、 最後ホッとしたぜ 58 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 11:10:37 ID:OA7eBMuP GJ!! 今、これ読んで思ったんだけど「カチカチ山」って不自然だよな 動物は空腹を感じない限り、他の生物を殺しはしないし、人間の ために敵討ちの代理なんて無駄なこともしない。 ましてや人を殺したことに罪悪感を感じないし、地獄に落ちるとも 考えない。 仏教の考え方が根底にあるんだと思うけど、その仏教の根底に あるのが人間を階級的に上位にしている思想だよな。 同じく人間神を信仰してるキリスト教もそうだな。 59 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 11:32:20 ID:YF5JwnT4 ですます調なのにエロい…。 悪狸かわいいよ悪狸 つか、ヤトをビジュアル的に想像するとちょっとアレだなw 60 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 15:48:34 ID:OA7eBMuP やとって夜刀之神(ヤトノカミ)から来てるのかしら 61 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 17:35:37 ID:x3JBLWCq 必殺技はイケメンビーム 62 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 21:14:47 ID:RVfiHsRB ぐ、GJです!狸さんが憎めないキャラで凄く萌えました…ハアハア 昔話ネタも良いですね(*´Д`) 63 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/07(水) 21:57:46 ID:U57V2Mrm >>59 イケメンバニーボーイだもんなwww 64 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 01:10:53 ID:C/bzjBV8 感想ありがとうございました。やっぱり、一番の励みになります。 イケメンバニーは確かにビジュアルとしてアレなので考えましたw。 最初はウサギも女にしようとも思いましたが、 それだと陰惨な結末になっていたと思うので、結果的に男にしたのがこのスレ的によかったかなと。 >>60 夜刀之神(ヤトノカミ)は関係ないです。それだと蛇になってしまいますし。 夜兎でヤトというちょっとDQNネームです。ちなみにマミは地域によってタヌキをマミと呼ぶので、そこからです。 65 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 02:40:01 ID:SQ49FcDR 関係ないが太宰治の「お伽草子」のカチカチ山に出てくる兎はスピードワゴンもびっくりの吐き気のする悪。 しかもロリ悪女だ。 66 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 03:00:11 ID:1IJytr/K >>64 夜兎ってどっかのマンガの傭兵部族みたいな名前だね 67 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 11:50:02 ID:T1XVvTFK >>66 裏切りにあって一人を残して全滅するんですか? 68 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 16:24:16 ID:XUVHO1ZH >>66 ハンパじゃない一食あたりのコメ消費量で、万屋の家計を圧迫しているお方ですか。 69 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/09(金) 00:29:02 ID:DjXAWOwf 絵掲だけど、やっぱり屠るスレとは別に専用絵掲あったほうが いいような気もせんでもない。 過疎になるかもしれんけど…… 70 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/09(金) 05:43:43 ID:KIucwvLM >>69 最終的に、誰が作成・管理という手間を引き受けてくれるかってことになるんだろうけど。 今の絵掲は屠るスレ住人が圧倒的であることは間違いない。というか絵師がそっち系の人たちばかりだし。 俺はどっちでもアリなので不満はないが、Hスレのみの住人にはキツイかもしれないね。 「やられ」に興味がなくて悪女が好きな絵師が頻繁に投下してくれるようになったら、また流れが違ってくるんだろうけど。 71 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/09(金) 18:06:53 ID:0yrqFP2U 絵板、普通の絵出てきても その後のレスとか「どうHに持ち込むか」でなく 「どうやって屠るか」って話題になるからなー 72 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/09(金) 18:12:42 ID:9eSV/1Zb エロパロっていうよりグロパロって言った方が正解だな クリエーターが過激な表現が許されない一般ゲーム界 ではなく、過激な表現が許されるアダルトゲーム界にお いて作品をあえて作ろうとするのと似ているな。 73 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/09(金) 20:38:31 ID:D9lM0lCg 利用があるのなら絵板を借りるぐらいは別にどうと言うこともない。 (屠る絵板と同じ所から借りても良いし) が、 ・利用者はあるのか ・「管理」の質がどの程度まで期待されているのか という点は気になる。 それなりの住人が来るなら「お絵かき掲示板」でいいし、 そうでないならアップローダを借りたほうがいいかもね。 正直、利用者数の見込みがある程度ないことには借りるのも躊躇する。 閑散とした絵板はもの悲しいしね…。 74 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/09(金) 21:27:04 ID:wrkTJYDP 屠る方が絵にする場合はまとめやすいんだよね、1枚絵でもいけるし。 Hだと1枚や2枚の絵で収めるのがなかなか難しい。 文章の場合は逆にHのが書きやすい 75 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/10(土) 09:01:46 ID:gUmlIJmc 文章は屠るのもHなのも労力はあんまり変わらんと思う。 つまるところ悪の女の描写→会話もしくは戦闘→Hor屠るだし。最後の部分を変えるだけじゃね。 ああ、ヒーロー側の描写は最初からH用と屠る用で変えとかなきゃいけないか。 絵掲、よく投稿してくれる絵師が屠る系の人しかいないしね。 少なくとも、頻繁に投下してくれるHスレ系絵師が二人くらいいてから作成した方がいいかも。 76 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/10(土) 12:56:14 ID:YOC1U2zv 取り敢えず作ったほうがいいんじゃない? 職人さん待ってるだけで進展するわけないし 77 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 01:46:49 ID:ShUK8UXd >>71 オレが屠るを理解できないように、 屠るスレの人達も、悪女と愛し合うってのが理解できないんだろうなぁ。 萌えってのは難しい。 78 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 02:07:00 ID:qier/xPB >>77 ブルーと黒百合のように見事にネタ化されていればまた別なんだろうが 79 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 03:50:18 ID:NuNvuzI0 まぁあんまりネタ化が進むとパロディ要素が強くなって いざエッチシーンになっても、エロく感じなくなる・・・ やはりおかずにも使えるような設定なのがエロパロでは基本 80 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 23:56:28 ID:4gynHzt4 ほのぼのなのもいいと思うけどな。 このスレは和み系もエロ系も楽しめて好きだ。 81 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/12(月) 03:43:16 ID:Sl+wkHDt 残忍で、狡猾で、好色で、高慢で、女王様で、鞭持って、ボンテージ着て、 悪の組織や国家の女幹部なお姉さんのエッチが見れれば、それでよし(・∀・) 82 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 07:18:07 ID:qYRGAGSH このゲーム製作チームのブログに 悪の女幹部企画というのがチラッと出ているが 未だに影も形もないなぁ ttp://arkham.sblo.jp/article/925130.html 83 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 15:36:07 ID:Qg3lZ69Y >>34のフェラ尋問が非常にツボだったので描いてしまいました ttp://akm.cx/2d/src/1194935110864.jpg 84 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 17:47:04 ID:qYRGAGSH >>83 GJ!!!!!!!! すげえ、いい! 85 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 17:58:31 ID:7uI+8EQZ 暗い雰囲気と、熱のあるようなエロイ感じがイイ!!!! すごい、上手いな〜!このスレでこういうの、初めて見た気がする。 86 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 18:36:27 ID:nUyRrUnb な…なんという拷問 俺も拷問してくれ少佐ー!! 87 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 18:59:33 ID:nUyRrUnb そしてとりあえず絵板の登録申請をしてみた。 作成できたら報告します。 88 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 20:23:46 ID:cC72oh0B >>83 あ、圧倒的じゃないか・・・ なんとかヒロインになってくれないだろうか。 89 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 22:17:26 ID:SO+5uu2Q >>83GJ 質感がすごくいい。 本放送ではガーネットはジンのことを“ボウヤ”呼ばわりなんだねw 90 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 22:52:16 ID:A39GAHJ4 俺はガーネット様を「おっぱい1号」と読んでいる ちなみに「おっぱい2号」は白髪(名前忘れた)の人 91 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 22:56:02 ID:GFAwglUW となると、おっぱい3号は白衣の人だな 92 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/13(火) 23:30:15 ID:H0CoV4/x 最近俺はプリズムアークのシスターヘルにハァハァ エンディングの水着姿は悪っぽくてエロくて最高だ 爆乳じゃないのが残念だがな >>90-91 となるとおっぱい4号はウィドーだな ちなみにおっぱい2号の名前はマキナ、3号はキタジマ・ユウリ 93 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/14(水) 01:41:42 ID:0Hr21I9Q >>83 乳首がエロ過ぎるんですが(*´Д`) 94 名前:87[sage] 投稿日:2007/11/14(水) 10:26:27 ID:i3R5zErz とりあえず借りてみました。 仕様は屠り絵板と同様です。 無料版を借りたので、60日間投稿がなければ消滅します。 ttp://www18.oekakibbs.com/bbs/evilgirls/oekakibbs.cgi 絵師の方々に使ってもらえれば幸いです。 95 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/14(水) 10:36:26 ID:i3R5zErz あ、いうまでもなく絵師以外の方のコメント利用もお待ちしてます。 誤解を招く物言いで申し訳ないです。 96 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/14(水) 11:09:07 ID:o5CXMxiw グッドジョブです 97 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/14(水) 21:33:12 ID:2tRXhYMC >>94乙です。 ・悪の女そのものを愛でる主旨であるため,屠り表現・残酷表現は禁止。 ↑これって、 悪の女が屠られる表現、残酷なことされる表現だけではなくて、 悪の女が屠る表現、残酷なことをする表現もアウト? 悪の女が敵を倒す絵くらいは見てみたいなぁ。 98 名前:87[sage] 投稿日:2007/11/14(水) 23:49:11 ID:wjw+gol1 >>94 それは盲点でした。 あと、申し訳ありませんが絵板の件は絵板のコメントにてお願いします。 99 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/15(木) 19:04:52 ID:vFrvbVEL 敵女に精絞りつくされたい 100 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/11/15(木) 21:16:49 ID:3bw7nc3k 100get 101 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 23:40:36 ID:R8gjSkLU 敵女メインのエロゲーやりたい けど、メインになったら、それは敵女でなくヒロイン… うーん、どうすればいいものか 102 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 23:44:28 ID:BjuegACA 悪の組織同士の抗争をテーマにすればいい。 103 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 23:49:27 ID:SBP8nqXM GTA(ガールズ・セフト・悪) 104 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 11:13:04 ID:nbmjFJ/r 悪の総帥になって、女幹部や女兵士に色々セクハラ 105 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 15:27:19 ID:rViuqD5t お間抜けな悪の組織もたまには読んでみたい (「 ・ω・)「 たーかーのーつーめー 106 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 17:50:32 ID:QWCtNdIt 何気なくまとめ見たら俺の書いた小ネタが載ってて驚いた まとめに載るという経験は初めてだが、良いものだな なんかニヤニヤが止まらんよ 107 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 01:19:52 ID:MLEUbL/W 絵掲、絵師が降臨してくれたらいいなぁ。 数はHスレ住人>屠るスレ住人なのに、なぜか屠る絵師>H絵師と逆転してしまうというねじれ構造だもんな。 108 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 02:49:28 ID:61r8Ra59 屠るスレって人少なかったの? 結構賑わってたイメージあったけど。 109 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/18(日) 05:38:25 ID:if66GWen 少なくはない ただHスレのが多い けど絵師は屠るスレがほとんど 110 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/11/19(月) 01:54:27 ID:Vfrn59mV >>105 擬人化逆レイプスレのまとめに、うっかり属性の悪の幹部があったぞ。 鬼面ライダーってタイトルだったか 111 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/19(月) 16:45:07 ID:gRu7dPfN 特撮の女幹部って、たまーにAV女優とか起用してるのな 112 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 11:20:06 ID:+PAXFqhX シェリンダとかシボレナとか 113 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 12:09:47 ID:syUcziA4 こんなハーレム他にないかな… ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~moolich/short/himitu.html 114 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 19:26:51 ID:lFQnieMt >>113 (*´Д`*)パッション!! 115 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 16:15:54 ID:IBallFBw ドラゴノーツといいエンジェルブレイドといい、 うのまことは悪の幹部=褐色肌なんか? 116 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/23(金) 19:49:08 ID:rZBS/0yc ラグナロクオンラインのウニメのジルタス様が大好きニダ 117 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/23(金) 20:38:18 ID:dEOKS6Dp 悪というか今週のコミックバンチの北斗の拳のレイ外伝にでてくるフリーダが良過ぎるんだが ツボはいっちゃった 118 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 00:48:23 ID:/28R5tUQ >>117 あれは大変良いおっぱいだよな 個人的には悪じゃなくて女戦士だと思うが(男軍団のが悪側に見えるw) 119 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 02:40:46 ID:/28R5tUQ 誠に勝手ながら初代スレ558さんの「異伝 カチ○チ山」のマミたん(えろくない)絵板に描いてみた よく見たら出来てから10日使われてなかったんだな。増えるといいなー 120 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/24(土) 14:01:04 ID:SOCqIcua 絵師さんGJ! 121 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 14:14:11 ID:bRAVcu/t 「悪の女幹部アンソロジーコミック」を衝動買いした やはり悪の女の絡みは素晴らしい 恋に堕ちる話がなかったのは残念だけど 122 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 15:42:42 ID:TQV8o08f 悪の女幹部アンソロは「拘束キャンディ」っていうお話が好きだった。 個人的にザーラ様のイメージって、ああいう感じに近い 123 名前:121[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 17:32:33 ID:bRAVcu/t >>122 俺は最初の「超純戦隊キルレンジャーの最後」が ザーラ様っぽいって思ったな 龍牙に会うまでは部下の少年達とこういうことしてたのかな、と 個人的には「フィラちゃまのオモチャ」が一番気に入ったかな 露骨にヒーロー(の体)を気に入るオチは好きだ 124 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/26(月) 08:44:53 ID:7fOLUR64 2巻出してくんねえかなあ 125 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/26(月) 11:12:50 ID:+pzWdjNw >>119 GJです。かわいいなぁ、おねだりな狸娘w これからも、どんどん色んな悪女を描いていって欲しいな、と贅沢だけど思う。 せっかく絵板を設置してもらったんだし、盛り上がればいいな。俺は感想しか書けないけど。 126 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/26(月) 12:55:40 ID:RnQJxJih このスレのフェラ絵師とか前スレのブルーケコーン絵師とか、実は絵描ける人は少なくないはずだから期待全裸待ち 127 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 18:58:35 ID:FCtil+kb 悪の女幹部のエッチシーンがある作品で何かおすすめなのないか? 漫画でも小説でもエロゲでもアニメでもいい 128 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 20:29:40 ID:bmvke6Xv ブルーの絵は見てないぞ俺 129 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 22:04:55 ID:hqP5uYuB >>128 結婚式のでしょ。 「捕まえました」「捕まりました」だったかな? 130 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 23:19:03 ID:pRR0r3zQ >>126 残念ながら狸もケコーン絵も同じ人が描いてるんだ。サーセン。 フェラ様降臨を共に待とう。しかしなんで屠るほうが絵描きは多いのか 131 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/28(水) 12:14:57 ID:PQ/jarHD エロゲだと外道勇者のライラ ダイブボカンのちとせ シェルセイバーのミスシャーヌ ぐらいかな 132 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/28(水) 12:37:56 ID:+tl6GX7P ミスシャーヌ好きなんだが、エッチシーンが悪女の時でなく 近所のお姉さんの時の方が多いのが残念 133 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/29(木) 02:19:42 ID:FUMLYYO2 アニメ化したエロゲ、「対魔忍アサギ」の朧はどうだろ アニメ版ではvol.1でHシーンあり 134 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/30(金) 07:33:59 ID:hCxC2uoe >>64 すごく久しぶりにここに来たので、亀レスですが、GJ. 自分も昔話の悪役を♀に脳内変換して…妄想してたので、感動でした。 「三匹の子豚」「サルカニ合戦」も想像したことあります(爆) 135 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/30(金) 17:20:46 ID:Cix91zC0 強気で高慢だからこそ、屈服させモノにしたいってのもある 136 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/30(金) 22:46:25 ID:xXcah4iA やっぱり拘束キャンディのローザが一番理想な悪女だよね 137 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/30(金) 23:27:11 ID:p85fnPE7 角二板の悪女萌えスレとアニキャラ個別板のガーネットスレに >>83が転載されてたwww 138 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 19:04:15 ID:i3U2EK0i そりゃされててもおかしくないよ。 あのクオリティは異常だもん。 139 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 20:02:51 ID:YuC1EsCA 悪女を犯すのと、犯されるの どちらがいいんだ? 140 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 20:55:49 ID:9ragWAvT 犯されたり犯したりいちゃいちゃしたいです 141 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 22:22:40 ID:uxp8akqm そこに愛があればどちらもいいものだ 142 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 15:41:55 ID:KnmiapGM 愛あるエッチもいいが 欲情に身を任せるままなのも良いぜ 143 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 05:27:43 ID:WZr2jr1P 色魔最高 144 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 11:30:40 ID:z4ls1ED7 初めは悪女に犯され弄ばれてて…どこかで逆転するのが理想。 形勢逆転されてうろたえながら悪女が犯されるの最高。 145 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 17:30:21 ID:pTkOJgNu >>144 最初はゲスだカスだ言っていた相手に、 ヒイヒイ言わせられて、仕舞には自分から相手を様付けで呼び始めるとか 146 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 11:03:48 ID:qKG1PZMY 外道勇者のライラ 147 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 07:48:15 ID:83UMI+kD >>145 そうそう。媚薬とか催眠術とかで、 虚勢張ってた悪女がイってもイっても(頭では嫌がってるのに) 身体が欲しがっちゃうのキボン。 148 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 17:53:15 ID:uiV7dsAC くやしいっ…でもっ…(ビクビク な、悪女ですか 149 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/09(日) 00:36:29 ID:uFEiNC18 >>148 愛なさそうだな〜・・・ 150 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/09(日) 07:10:55 ID:2KoVkXAX エロゲーとかだと、そういう所から愛に変わったりする… 151 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/09(日) 20:42:45 ID:+RHAJ3hY ストックホルム症候群だな。 152 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 21:06:36 ID:Oiu6yBjH >>151 幻覚みたいなものか? 153 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 21:19:43 ID:WTHdPAAp >152 幻覚とは違うな こんなの http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 154 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 06:43:05 ID:pLU4KFQF 高慢で高嶺の花だからこそ モノにしたいというのはあるな 155 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 11:04:19 ID:wVOGtP42 >>150 作品名kwsk 156 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 23:01:24 ID:AhwWz0PB >>83の神絵はもう見れないのか…… 157 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 04:37:16 ID:m60SqA+m >>156 専ブラのプレビューで判断してない? 行けば見れるぞ 158 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:33:15 ID:bBEoZb7V 久しぶりに投下します。 ・ザーラ悪行話その2 ・女幹部×男幹部(悪) ・エロは少なめ ・6レス程度消費予定 159 名前:ある幹部の末路[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:35:20 ID:bBEoZb7V  秘密組織《シュヴァルツ・バタリオン》地下本部。この最深部はすべて首領自身の居室や 司令室で占められている。が、首領個人の休憩室から出てきた人間は、首領でもなければ 勤務の職員でもなかった。長身の女――軍服のような制服に身を包んではいるが その胸元を大きく開けているため、巨大と言っていい大きさの乳肉が半ば露出している。 タイトスカートからは黒いストッキングが覗き、むっちりとした、それでいてすらりと長い 脚を彩る。美しくも鋭い刃を湛えた瞳には貪欲な闇が宿り、妖艶な唇には好色さと残虐さが潜む。 一目見れば忘れられないほどの美貌の持ち主――彼女はザーラ。《シュヴァルツ・バタリオン》 情報統括だ。  彼女は黒髪を靡かせ、颯爽と歩く。卑猥としか言いようのない服装だというのに、 その表情と身のこなしに表れた傲慢な自信によって、むしろ威圧感を感じさせる。 かつかつとヒールの音を響かせて歩き、四つ辻で右に曲がり――そこで唐突に足を止めた。 「――ヴォルフ」 「嫌そうな顔をするなよ」  通路に、男がいた。がっしりとした筋肉の目立つ体、顔には二筋の傷跡。 その男の顔を見るなり、女はあからさまに不快を交えてその名を口にした。 が、ヴォルフと呼ばれた男は表面的には軽い口調で答える。しかしその口調とは裏腹に、 一種の不快感をより強く醸し出しているのはむしろ男の方だ。彼は女の腕を乱暴に掴んで 引っぱると、彼女の背を壁に押しつけた。そしてその顔の両横に手をつき、口を開く。 「今日の『お仕事』は終わりか? 情報統括サマ」 「あなたには関係ないことよ、戦闘統括殿」 「そうでもねえよ」  鋭くも挑発的な視線を投げ返す女に一言を返すと、その整った顎を掴み、顔を上に向けさせる。 次の瞬間、荒々しい口づけを。舌を奥深くへ差し込み、そしてその胸元へ片手を忍び込ませる。 吐息を漏らしながら口づけを続け、そして徐々に手に力を込める。淫らな反発を返す乳房を 今度は両手でもみしだきながら、口内にとろとろと唾液を流し込む。溢れたそれは 一筋の線を描いて胸元の谷間へ消えてゆく。たっぷりと流し込むと、女もそれを無造作に 飲み下し――ようやくキスは終わった。  だが、情熱的なキスを交わした後とは思えないほど、二人の視線は冷たく、鋭い。 「久しぶりにお前を抱きたくなった。 首領の残り糟を味わうのはごめんだからな‥‥なに、ただでとは言わねえよ。 対価は次の円卓会議での賛成票だ――情報部門特別部隊に関する、お前の要求のな」 「あいにくね。他の連中に話は付けてあるの、あなたの票がなくても困らないわ‥‥」  無粋な取引に女はくっくっと喉で笑う。その嫌味な含み笑いに、ヴォルフの纏う空気が 一気に燃え上がる。大きな手が、細首にかけられた。 「調子に乗るな、糞アマ‥‥。てめえはしょせん首領の肉便器だ。その汚えマンコに 俺のチンポをぶち込んでやりたいだけだ。見返りなんて期待してんじゃねえよ、売女が」  下劣な言葉で女を罵る。が、女の表情はほとんど変化しない。 そのわずかな変化も、おびえではなく挑発だ。 「ふふ‥‥ふふふ、そう、だったら最初からそう言いなさい。 ‥‥さっきの仕事はただの報告よ‥‥今日は首領とはしてないわ」  ヴォルフはその答えに満足げな笑みを一瞬浮かべると、「ついて来い」とだけ口にし、 振り返りもせず自室へと足を進めた。  首領専用区から出てれば、あちこちを忙しそうに職員と戦闘員が仕事に精を出している。 二人の最高幹部の姿を認めると、彼らは足を止め、最敬礼でその通過を見送る。 彼らの視線の先はヴォルフではない。その後ろを歩く女だ。男からの視線は欲望、 女からの視線は羨望が入り交じってはいるが――その視線の主成分は畏敬、または恐怖だ。 しかし、戦闘統括はそのことにも気付かない。愚かな男だった。だからこそ、 彼はザーラに対して無邪気に強圧的な態度が取れるのだ。序列自体は戦闘統括は情報統括より 上であり、また基本的に最高幹部は対等のはずだ。暴力こそが力だと信じる彼にとっては 男が女に勝るのは当然であり、したがって、自分の地位はどうあってもザーラより上だと 思ってしまう。 160 名前:ある幹部の末路[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:36:33 ID:bBEoZb7V  もちろん、実際は違う。ザーラが統括になって以来、情報部門は飛躍的にその勢力を伸ばした。 各部門がそれぞれに持っていたはずの個別の情報網を一手に掌握し、組織内のあらゆる情報を 手にするようになった。その強力な情報力は敵に対しても当然威力を発揮したが、 内部の権力闘争にも激甚な影響を与えた。彼女の思惑一つでどんな情報でも集まり、 また、どんな情報でも捏造できる。  急速に台頭するザーラを排除しようとした者は残らず返り討ちにされ、 むごたらしい末路をたどった。方針が鋭く対立した者もまた次々に失脚した。 多くの幹部たちが屍をさらし、その屍の山がザーラの踏み台となってゆく。  血みどろの権力闘争を経て、諸部門のほとんどが彼女に屈服するか、 あるいは嫌々ながらもその影響下に甘んじている。いまや正面切って意見するのは 戦闘統括だけだ。しかし彼は剛腕と蛮勇、そして強運で成り上がった人物であり、 政治力は皆無だ。それ故ザーラに「相手にされていなかった」だけだというのに、 無邪気にも「ザーラも俺には手を出せない」と思っていた。自分の立場が分かっていなかった。  ザーラは女だ。女は男に抱かれるためにいる。男に貫かれ、浅ましい声を上げて よがり泣いていればいい。この美女を手にする資格があるのは、この組織で最も「強い」男、 つまり自分だけだ。――心底、そう信じている。どこまでも愚かな男だった。  戦闘統括私室の前に、二人は至った。警備の戦闘部門所属上級戦闘員たちが 二人の最高幹部に敬礼する。が、彼らの敬礼はさすがにヴォルフに向けての敬意が勝るようだ。 ザーラに対してはむしろ強い警戒心が透けて見えるが、かといって敬意を減ずるわけにはいかない。 少なくとも形の上では最敬礼をし、うやうやしく二人を迎えた。 「入れ」  戦闘統括はぶっきらぼうにそう言い、ドアを開けて情報統括を促す。 その動きはまるで彼がレディファーストとやらの習慣を身につけているかのようだ――が、 ザーラが部屋に入ったことを認めるとその本性がむき出しになった。女を組み伏せるように 押し倒し、がむしゃらにその唇を蹂躙する。軍服の上からそのたわわな果実を荒々しく 揉みしだき、そしてその邪魔な布きれを引き裂かんばかりに力を込め――その太い手首を、 白く滑らかな手が押さえた。 「待って」 「黙ってろ」 「破られては困るの。ボタンもね」  静かな声だが、不思議なほどの迫力がある。思わず気圧されていると、彼女はみずからボタンを 外し、そのあまりにも美しく巨きな乳房を露わにした。 「ふふ‥‥あまり焦るとみっともないわ。ほら、食べていいのよ‥‥ぁ‥‥んっ‥‥」 「黙れ‥‥黙れ糞アマ」  押さえがたいまでの苛つきを顔と言葉に滲ませる。だがその身体は欲望のまま 女の乳房にむしゃぶりついた。まんざらでもなさそうな甘い吐息が漏れ、 余裕を感じさせる喘ぎがときおり交ざる。その匂い立つフェロモンに反応する男根が、 戦闘服の下ではち切れんばかりになっている。女の指先がそれを狙う。つうっ、と付け根から 先端へ滑り行く。  ヴォルフは苛ついていた。  女が、こちらが望みもしないのにテクニックを発揮する――それは彼の主導権を おびやかす行為だから。女に身をゆだね、女の主導によるセックスを楽しむなどという言葉は、 彼の辞書にはない。セックスとは「男が女を抱く」のであって、「互いに楽しむ」ものではなく、 ましてや「女に抱かれる」などあり得ない。極上の美女を味わうという楽しみの最中であっても、 彼は女が勝手に振る舞うのが気に入らない。  ザーラの服を荒々しく脱がせると、白い指先が自分の服を脱がせようとするのをはねつけて、 急いでいるかのように手早く服を脱ぎ捨てる。そして女の身体を引き起こしてその前に 仁王立ちになり、艶やかな唇にペニスを突きつけた。 「しゃぶれ」  命令に微笑を浮かべ、たかぶりに舌を這わせる女。挑発的な瞳、唇。舌先をちろちろと動かして 鈴口、カリ、裏筋を巧みに刺激する。強烈な快感がはい上がってくる。紅い唇が上下し、 亀頭も竿も舐め尽くしてゆく。ペニスは悦びにうちふるえ、大きく脈打ち、跳ね上がる。 それを見てか、女の目はますます艶を増し、淫らに挑発する。はらわたが煮えくりかえるような 苛つきが、ヴォルフの中を満たしてゆく。  ついに彼は我慢の限界に達した。唐突に女を抱え上げるとベッドに放り込み、 その身体を一気に貫いた。 161 名前:ある幹部の末路[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:37:50 ID:bBEoZb7V *  甘い吐息が漏れる。最初は「んっ、んん‥‥」といった程度の呻きだったが、 次第に艶を帯びた喘ぎがそれに取って代わってゆく。眉根を寄せ、顔を横に傾ける。 ほっそりとした手を時に額に当て、時に胸をみずから揉みしだく。しっとりとした肌が まとわりつくその感触を、ヴォルフはようやく充足感と共に感じ取った。 「そうだ‥‥喘げ、悶えろ‥‥」 「はぁっ、ぁあ、‥‥あんっ‥‥ああっ、はぁっ‥‥!」  控えめな喘ぎは徐々にはっきりとしたよがり声になってゆく。 それでも――彼女の本来の乱れ方を知っている男なら、その声は到底「よがり声」ではないだろう。 「どうだ、俺のチンポは‥‥答えろよ」  無粋な問いと共に、腰を突き込む。さすがに喘ぎも跳ね上がり、声にも熱がこもり始める。 ぐちゅっという音が同時に響いた。 「ああっ、はぁっ、いい‥‥太い‥‥長いわ‥‥っ、奥まで‥‥届いてる‥‥ああっ、 あんっ、そう、‥‥はぁんっ!」  女が感想を口にすると、口元を笑みに歪めて腰を連続で突き込み始める。 「首領と、どっちがデカい」 「ああっ、くはっ、あ、あなたよ、あなたの、方が、大き‥‥い‥‥!!」 「ザーラ、俺の女になれ‥‥毎日抱いてやる‥‥」 「あああっ、そこ、そこよ、すごい、感じる‥‥っ!! 子宮、突いて、っくはぁっ!! イきそう、もっと‥‥!!」  組み敷かれ、激しいピストンを受け、ザーラは悶える。じっとりと汗が額に滲むのを見れば、 それが演技でないのは確かだろう。だがその喘ぎが自分の答えをはぐらかしたものだとは、 ヴォルフは気付かない。そんなことよりも、ザーラが露骨に要求を出しはじめたことが またしても彼の苛立ちを引き起こす。 「男に指図してんじゃねえよ、淫乱が‥‥!」  女を黙らせようとするかのように、猛然と腰を使う。体位も変えず、荒々しいピストンで 子宮口を突き崩してゆく。喘ぎがさらに大きくなり、淫らになる。男をくわえ込んでいる部分が 卑猥にうごめく。熱くたぎる淫肉がペニスに絡みつき、吸い付く。入り口や奥の方でも締め付け、 射精感を一気にあおってくる。ピストンのために肉棒を動かすと、そのたびに凄まじい快感が 走り抜ける。 「はぁっ、あぁっ、っく、――ああぁっ!!」  男をますます欲情させ、興奮させる媚声が響く。ペニスからの刺激と、 脳髄を麻痺させるような甘い喘ぎ――快感がついに彼のの限界を超えた。  ヴォルフは腹の底から絞り出すような呻きを上げてペニスを引き抜くと、 女の顔へと白濁液をぶちまける。粘液が濃艶な顔を彩り、汚した。 * (もう少し女の扱いを勉強してほしいわね‥‥)  苦く粘つく液体を難なく飲み干しながら、ザーラは朦朧としつつも内心で愚痴をこぼした。 荒々しい行為ももちろん嫌いではない。が、“荒々しい”と“粗暴”は似ているようで かなり異なる。強い男も、ぶっきらぼうな男も、嫌いではない――好きだ、といって良い。 が、みずからの腕力ばかりを誇り、気遣いもなく、横柄で粗暴な男は彼女の好みではない。 そんな相手ではあっても――子宮を突き上げられ、力強く犯されれば、彼女の女の部分が 反応してしまう。赤黒く張り詰め男を誇示する肉棒を見れば、どうしても欲情を抑えきれない。 相手が粗暴で愚かな男だと分かっているのに――自分の淫らな性に、 ザーラは思わず自嘲めいたため息を漏らした。  この男に、もっと繊細さがあれば。もっと明敏で、気持ちを察することもできる男だったなら。 この組織でそんなことを求めるのは無意味と分かっていても‥‥ある種の思いやりを 彼が持っていたら。たとえ利害が一致しなくとも、おそらくザーラはこの男ともっと良好な関係を 築けただろう。数日に一度は身体を重ね、ことによっては睦言さえ囁いたかもしれない。 ――だが、現実はそうではない。 162 名前:ある幹部の末路[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:39:27 ID:bBEoZb7V *  ヴォルフはザーラを休ませることもなく組み敷くと、今度は後ろから一気に貫いた。 身動きの取れないまま、女はくぐもった呻きを上げる。男がズシンズシンと奥底を連打すると、 シーツを掴み、逃げようとするかのようにもがく。もちろん、動けはしない。 そのまま追いやられ、喘ぎは激しくなる。背中に汗が光る。 「ああ、あぅっ、ぉ、おぁうっ! くはっ、ああ――っく、はぁうっ!!」  声は徐々に高く荒くなってゆく。その様子に満足げな笑みを浮かべ、 ヴォルフはますます腰の動きを激しくしてゆく。 何の工夫もない、がむしゃらなだけのピストン。 「イけ――イけよ、悶え狂ってみせろ――オラッ!!」 「お、おぁ、あぁ、――あぁあああっ!!」  頭をベッドに押しつけられ、肩と顔とで体を支えていたザーラは眉間に皺を寄せて達した。 男はますます調子に乗り、ますます荒く責め上げる。余韻を味わう間もなくまたしても喘がされ、 ザーラは苛つき、不快に思いながらもその体は素直に感じ続ける。 「わかってんだろ――お前は雌だ。俺に抱かれて喘いでいればいい‥‥」  絶世の美女を征服しているという充足感に高ぶりながら、ヴォルフは自分の快感のためだけに 腰を動かし続け――やがて野獣のような咆哮と共に、その熱い体内へ精液を放った。  * * *  男は満ち足りた表情で息をつくと、股間から白濁液を溢れさせる女をそのままにして 一人シャワー室へと向かった。そしてすぐに水音が聞こえはじめる。その音を聞きながら、 ザーラはゆっくりと体を起こした。股間からごぼっと精液があふれ出る。それをティッシュで 無造作に処理し、ため息。呼吸はもう落ち着き、上気していた肌も普段の色と温度に戻っている。 ――貫かれ、喘ぎ、悶えていた女とは思えないほどに冷め切った表情。 「‥‥つまらない男‥‥」  シャワー室の方を見やり、侮蔑と冷笑の入り交じった表情を浮かべる。  彼女は満足できなかった。  ヴォルフの荒々しい攻めで二度、達した。小さな波も含めれば、何度も達した。 だが、足りない。身体だけではない、何かが物足りない。脳髄が痺れるような快感が、 高揚感が、陶酔感が、決定的に足りない。それは結局のところ、精神面での不満だった。 ザーラは主導権を握ったセックスが好きだ。その意味では、ヴォルフと同じだ。 だが、男というのはは大なり小なり女を思うがままにしたいと思うものだ。なら、互いに 快感を高め合うか、あるいは相手が与えてくる以上の快感で相手を虜にすればいい。 そういうセックスなら、ザーラは何の文句もない。だが、ヴォルフのそれはただ自分の主張を 通すだけの行為だ。そして、気に入らなければすぐに腕力を使って思いのままにしようとする。 そんな交わりをザーラが好むはずもない。  渦巻く不満は今までの反感と混ざり合い、増幅してゆく。気だるい光を湛えていた瞳が、 徐々に刃を帯び始める。  ばたんと音を立て、ヴォルフが現れた。バスタオルを腰に巻き、物憂げにこちらへと 向かってくる。ザーラはその頬に軽い口づけを与え、入れ替わりにシャワー室へ向かう。 (使えない、頭も悪い、しかも私の邪魔をする、そしてセックスは荒いだけ‥‥。 邪魔をしないなら放置してあげてもいい。私を芯から燃え上がらせてくれるなら、 多少の邪魔も我慢してあげる。それもできないなら――そろそろご退場願おうかしら)  一時の欲望のままにザーラを貪るという贅沢――それはヴォルフにとって あまりにも大きな代償を要求することになった。 163 名前:ある幹部の末路[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:41:09 ID:bBEoZb7V  * * * * *  その週の最高幹部円卓会議は当初の予定を変更し、別内容となった。 本来の議題は情報部門特別部隊の増強に関する可否その他だったが、 それは後日となった。本日の議題は―― 「きっ‥‥貴様、これはどういうことだ!!」  戦闘統括ヴォルフの周囲に、重武装の上級戦闘員が突如現れた。 そしてそれぞれの武器を寸分の狂いもなく、彼の頭へ突きつける。 「聞こえなかったのかしら、戦闘統括殿。――『反逆の容疑で逮捕する』、そう言ったのだけど」  表面上は穏やかな口調で、情報統括はさらりと言ってのけた。氷点下の微笑は ぞっとするほど美しく、そして邪悪だ。 「反逆だと!? ふざけるな、何の根拠があって――」 「情報部門を甘く見ないでほしいわね。 無許可の親衛隊増強、武器集合、通信の急増、偽装帳簿――」 「ザーラ!! 貴様、貴様か、貴様が俺を――」  目は血走り、額には青筋が走る。蛮勇で知られた彼であっても、それほどの恐怖だ。 円卓会議は首領に次ぐ最高決定機関――その場で逮捕されるのは、処刑と同義だ。 「はめた、とでも? 言いがかりは止めてほしいわ、私は情報から推測される 最も蓋然性の高い可能性を指摘しているだけよ。もちろん、あなたが無実だという可能性も あるけれど‥‥この膨大な資料、あなたに覆せるのかしら? あなた程度の頭で‥‥ふふふ、あっはははははは!!」  勝ち誇った哄笑が響き渡る。並み居る幹部は沈黙を守ったまま。 ――誰もが、彼女の陰謀であることを知っていた。だが、首領の愛人であり、 組織のあらゆる情報を握る彼女に立ち向かうことなどできはしないのだ。そのことを、 「ヴォルフ失脚」という茶番が他の幹部に知らしめた。  誰であろうと、どんな状況であろうと、機嫌一つですべてが変わる――ザーラは権力に 酔っていた。溺れていた。ほとんどの政敵を排除し、首領の右腕という地位を確立した以上は 無用の恐怖をあおるべきではないのに。ヴォルフの存在など、もはや路傍の石に過ぎなかったのに ――彼女をセックスで満足させられなかったという理由で、ただそれだけで戦闘統括は失脚した。  権威と権力の絶頂――世界を食い殺そうとするこの組織、その最高幹部を牛耳るという 恐るべき地位。彼女を制御できるのは首領のみ、だが現在の所は彼も愛人の手腕を重用している。 「では戦闘統括殿、私はこれで」  ゆらりと立ち上がり、無造作に歩みを進める。巨大な銃をこめかみに突きつけられたヴォルフは、 烈火のごとき怒りに満ちた目で彼女を睨む。睨み殺しかねないその視線に気付き、 ザーラは「反逆者」の前で足を止めた。 「ふふ‥‥いい目をするじゃない。‥‥素敵よ、ぞくぞくするほどね」  男の奥歯がぎりりと鳴る。その顎を細い指先が捕らえ、上を向かせる。怒りで乾いた唇に、 妖艶な唇が一瞬だけ重なった。 「さようなら、ヴォルフ」  憤怒と絶望がより合わさった怒号を聞き流しながら、情報統括は振り向きもせず去っていった。 164 名前:ある幹部の末路[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:42:27 ID:bBEoZb7V  * * * * *  その夜は盛大な宴となった。情報部門の中からザーラの気に入った部下たちが 統括私室へ集められ、女主人にかしづく。残りの職員や隊員にもおこぼれとして 恩賜の高級酒が振る舞われたのだから、彼らも彼らなりに宴を楽しんでいるのだろう。 が、ザーラのそれは当然そんなものではない。豪奢の限りを尽くした宴が行われ、 その後は一人の女を取り囲む肉色の宴となる。 「うあ、ああっ!! ザーラ様、ザーラ様‥‥っ!!!」 「あぁっ、はぁん、いい、いいわ‥‥イきそう? イきそうなのね‥‥いいわ、 ぶちまけなさい‥‥んっ、はぁぅっ!!」  少年の腰の上で、ザーラは腰を振りたくる。耐え難いまでの刺激に少年は 女のような声を上げて達し、その熱い膣内に迸りを放った。間髪入れず次の青年が 情報統括を抱き起こし、いまだ白濁液があふれ出る秘部を、反り返った肉棒で貫く。 その激しい交わりにも女は余裕をちらつかせ、甘い声をあげて部下の欲情をあおる。 青年の腰はますます激しく彼女を貫き、それに合わせて喘ぎも高くなってゆく。 淫らな乳房を揉ませ、弾ませながら、腰をくねらせる女。ひくひくと物欲しそうな菊座に 気弱そうな少年が指を潜らせると、女は喘ぎながらもくすくすと笑う。 たまらず、少年はそこへ高ぶりを押しつけ、押し込んだ。跳ね上がるよがり声。 二人の美男子に同時に貫かれ、ザーラは狂う。その艶やかな唇さえも、 別の少年がペニスで塞ぐ。それぞれ高ぶりに堪えられず、順に精液を女の中へと放つ。 だが、宴は終わらない。男たちが次々にザーラを犯す。いや、ザーラに身体を捧げ、 身も心も犯されてゆく。  ザーラの饗宴――狂宴は珍しくない。《シュヴァルツ・バタリオン》の幹部は欲望に忠実な者が 多く、程度の差はあれ私欲にまみれた生活をしている。乱交を伴うような宴を好む幹部も、 他にもいないわけではない。とはいえ、彼女の宴はその中で最も派手で、退廃的だ。 あらゆる政敵を蹴落とし、打ち倒し、葬り、ついに掴んだ頂点。その頂の脇にあった 最後の石ころ――大した害もなかったはずの存在――を、みずからの気まぐれだけで処分した。 後任人事への干渉も手配済み。これで自分の地位は揺るぎないものになるだろう。  ――最上の美貌には最強の権力を。  満足感、陶酔感が彼女の興奮と驕慢をますます高めてゆく。従順な少年たちを 全身で貪りながら、ザーラは悦楽に狂う。強欲と驕慢、そして色欲の醜悪な権化。 だがそれ故に、彼女はこの上もなく美しいのだ――。  * * * * * 「ひどいことになったな」「ヴォルフも運が悪い」「あの男は確かに無能だ。 いままで消されなかったのが不思議だ」「しかし、あれはあまりに」 「あの淫乱‥‥いずれ止めねば」「そうだ。次は私かも知れない、それとも君かも知れない」 「だがうかつには動けん。どこに奴の手が回っているか――」「機が熟すのを待つしかあるまい」  最高幹部たちは密やかに声を交わした。恐怖に支配された者だけが発する、怯えた囁きだ。 そして一定のレベルを超えた怯えは、いずれ溢れる。  彼女の知らぬ所で――情報統括の彼女さえ知り得ないところで――最高幹部たちは徐々に 心を一つへまとめていった。「驕り」というみずからの最大の弱点に、 ザーラは気付いていなかった。もっとも、そのせいでザーラがすべてを失い、 代わりに心と体が極限まで満たされる相手と出会うことになるとは――ザーラも、他の幹部も、 それ以外も、誰も予想できなかったが。 (終) 165 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:43:37 ID:bBEoZb7V 以上です。 166 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 18:45:29 ID:yEINxQ6I GJ!!! 167 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 22:05:31 ID:vgJgJ5Mw ザーラ様きたぁぁぁーーー!! GJ! 168 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 23:22:59 ID:5Gp66M55 久々ザーラ様キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Gj!!!!! 169 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 10:02:36 ID:vFhv1MWC 久しぶりのサーラ様だぁーーー!! エロくて悪くて、かっこいい!!GJ!!!!! 170 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 10:14:02 ID:2Chs+ILf GJ! もう、このスレ観てないのかなと心配してたけど えがっだぁ 171 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 14:59:26 ID:4DgKUFRu グッドジョブです 172 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 19:34:05 ID:rxBcq6B6 ところでこいつはこのスレ的にはどうだろう? ttp://www.nitroplus.co.jp/pc/lineup/into_13/htmlver/index.html そういや一匹狼のならず者ってカテゴリーの女は 意外とこのスレでは出てきてないな。 173 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 22:45:57 ID:dXTkyjji >>172 個人的には当たりだったよ。 ちょっとだけネタバレすると、ビッチなヒロインたちが相手した男は3桁、そのうち9割が死亡w 174 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 01:15:24 ID:YJttBMkK >>172 まあ「幹部」か「下っ端ザコ」かに分類されることが多いな 175 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 10:31:23 ID:vDh4fXXo 悪女が悪のまま仲間になる場合は自分がトップに立つために正義サイドと共闘するのと、 首領が自分の悪の美学に反する行為をしたから独自路線を行くのとどっちがすき? と流れをぶった切ってみる。 176 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 16:51:14 ID:jIcl5+4L >>175 己の美学を貫く独自路線がいいのう。 悪と呼ばれながら、その実そんな単純ではないキャラが。 177 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 01:37:34 ID:Ec9Kk6rW 悪の美学っつーか私利私欲丸出しがいいw 178 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:01:04 ID:VP9UQW6O 投稿していた小説が落ちたので気を紛らわせるために書きました(;ω;) ・シャドーマン陥落 ・男の子正義の味方×悪の女幹部 ・導入部だからエロは少なめ 誘惑系  敵のガーネットはドラゴノーツのガーネットとかぶせていただければ。  5時間で書いたから誤字脱字はご勘弁…… 179 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:02:56 ID:VP9UQW6O 「シャドーマン陥落」  ネオン煌めく東京都新宿。  そのとあるビル屋上で、でっぷりとした腹をさすっていた巨漢……グレゴールが声を荒げる。 「今日は絶対に負けられんのだ! 者ども、かかれぇ!」  グレゴールの後ろに控えていた黒服の男達が、月の照る空へと一斉に跳躍する。  狙いは、隣のビルの天井に立つ、奇妙な格好をした男。  黒いレザー地のマントとタイツに身を包み、小柄で華奢な体のラインを浮き上がらせる男は、 流線型の金属製バイザーをかぶっており、一見はただのコスプレをした少年といった風体。  しかし、バイザーによって顔を隠したその少年は、今まで幾度となく、 世界の平和を守ってきたヒーローなのだ。  その名もシャドーマン。  世界征服をもくろむ悪の結社、「竜の牙」の活動を、その身ひとつで阻み続けてきたバケモノ。 「死ねぇ!」  最初に飛びかかった黒服の男……竜の牙の下っ端が、シャドーマンに殴りかかる。  しかし、シャドーマンは自然な動きでその拳を受け止めると、落下の慣性を利用して下っ端を叩き伏せる。  続く下っ端からの攻撃も難なく避けては、一撃でもって一人一人を片付けてゆく。 (くそっ……このままでは……!)  グレゴールは唇を噛みしめる。  そう、今日シャドーマンを倒せなければ、「竜の牙」地球侵略部隊、一番隊隊長グレゴールは、 総帥の命によってお役御免となってしまうのだ。  幾度となくシャドーマンに負け続けたツケとはいえ、竜の牙きっての無頼派と言われたグレゴールが、 一度としてシャドーマンに勝つことができなかった、という無様な結果を残すわけにはいかない。  懐に入れておいたショットガンの安全装置を外すと、 シャドーマンと部下達が乱闘する中に狙いを定め――! 「死ねぇ!」  発射。  ショットガンから放たれた散弾は、グレゴールの部下達をも巻き込んで血飛沫を散らせた。  次々と倒れてゆく部下達。  その一人が、ずれたサングラスの隙間からこちらを睨んでいた。 「お前達のせいなんだよ!」その瀕死の部下達に向かって、唾を吐きちらしつつ声を荒げるグレゴール。 「お前達が弱いから、今まで失敗続きだったんだろうが! 最後ぐらい俺様の役に立てっつーのクズ共めが!」  やがて、誰もが動かなくなったのを確認してから、グレゴールは隣のビルへと飛び移る。  飛び散った肉片を踏みつぶしながら、死体の群れの中央へ行くと、そこには黒いマントが落ちていた。  小柄な肉体を包むマントは、深紅の血に浸かっていた。 「ふふ……ふはははは! 殺した、殺したぞ、俺がシャドーマンを殺したんだ!」  グレゴールは哄笑しながらマントの裾を掴む。  その時になって、やっと違和感を感じ取った。  散弾によって粉々になった部下の肉体。  その中で、穴一つ開かずに落ちていたマント。  ――防弾性!  マントを翻すと、そこには小柄な部下の死体があった。 180 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:04:54 ID:VP9UQW6O 「卑怯者め」  その声は背後から。  グレゴールが振り返る間もなく、脇腹に衝撃。  吹き飛び、鉛筆のように横転する巨体。  やがてその動きが止まり、ぐらつく視界の中に立っていたのは、無傷のシャドーマンだった。  ――いや、無傷ではない。左足首から血が滴っている。  どうやら、防弾性のボディスーツの隙間に散弾が入り、傷を負ったらしい。  しかし、それは現状において、窮鼠猫を噛む以上の意味を持たない。 「く、くそっ……!」  グレゴールは震える体をなんとか御して後じさる。それを追ってくるシャドーマン。 「もうこれ以上、人間界に踏み入るな。でないと次こそ地獄に堕とすからな」  シャドーマンはそう言うと、グレゴールを強く睨みつけてから、夜空へと飛び立っていった。 「――無様ね、グレゴール」 「!」  恐怖に全身を震わせていたグレゴールは、後ろから響いてきた女の声に全身を硬直させる。  振り返ると、そこには褐色の肌を露出させた背の高い女が立っていた。  紫色の軽鎧に身を包み、豊満な胸や臀部を惜しげもなく見せつける、銀色の髪をした女。  褐色の肌は月光に照り、メリハリのあるボディを更に扇情的にしている。  この女こそ、グレゴールのライバルであり、地球侵略部隊二番隊隊長であるガーネットだ。 「総帥より、任務失敗の暁には貴様を殺す許可をいただいている」 「が、ガーネット! 貴様、こんなに近くにいたなら、手助けしてくれても……!」 「ふざけるな。誰が貴様の穴だらけの作戦になど乗るものか。 猪突猛進、毎度毎度飽きもせず正面から殴りかかってあっさり返り討ち。 そんな知性のかけらもない作戦で命を落とした貴様の部下共に同情するよ」  そう言って、ガーネットは腰元の長剣を抜き、剣先をグレゴールの顎にあてがう。  唾を飲むグレゴール。上下したのど仏がその剣先に食い込み、血がしたたる。 181 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:05:17 ID:VP9UQW6O 「……しかし」と言って、剣を鞘に収めるガーネット。「傷一つつけられただけ、 役に立ったと言うものだ。命だけは許してやろう。それに……」  ガーネットは死体の海の中へ、高いヒールでもって踏み入ると、 中央に落ちていた血だらけのマントをつまみ上げて続ける。 「このマント。これで奴の力の源が解析できるというものだ。おい、サクラコ」 「――――!」  グレゴールは目を疑う。  ガーネットが呼びかけたと同時に、どこからともなく女が現れ、ガーネットの横に現れたのだ。  サクラコ――ガーネットの参謀を務める女は、何も言わずにそのマントを受け取る。 「材料を解析して、生産元を突き止めろ。あと、足下のあたりにシャドーマンの血痕が付着しているはずだ。 こう血まみれでは解析も難しいだろうが……奴が人間とは違う生き物なのか、 それとも着ているスーツによって強化されただけの人間なのか。 それだけ判明すれば打つ手も広がる。急げ」 「はっ」  短い言葉を残して、夜闇の中へと消え去るサクラコ。 「さて……あとは保険の結果を待つだけだ」ガーネットはグレゴールを無視してビルの屋上の縁に立つと、 ネオン煌めく新宿の町を睥睨する。「シャドーマンよ。この私が相手となるからには、 今までのように一筋縄にはゆかんぞ? ククククッ……!」  深紅のリップを引いた唇に含んだ笑みは、やがて哄笑へと変化する。  その邪悪な、それでいて妖艶なガーネットの姿を見ながら、グレゴールは屈辱に肩を震わせていた……。 182 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:05:52 ID:VP9UQW6O ◆  新宿都庁の隣に立つビル、そこが僕の秘密基地だ。  痛む足をかばいながら、ビルとビルの間を跳んできた僕は、 やっと自分のビルの屋上に到着して胸をなで下ろす。  腕時計を見ると、ここから出動して10分になろうかというところだった。  やがて、ちょうど10分が経ち――その瞬間、僕の全身を包んでいた黒のボディスーツとバイザーが光に包まれると、 タンクトップにボクサーパンツという肌着姿に戻ってしまう。 「うっ、寒い……!」  ビル風に当たる肩を抱えながら、屋上の隅……ヘリポート横に設置されたエレベーターへと向かう。  そう、僕……桜田虎之助は、人知れず人類を守り続ける正義のヒーロー、シャドーマンなのだ。  先祖代々受け継いできた変身能力によって、まだ未成年である僕は、 鋼鉄よりも固いボディスーツに身を包んだ勇者へと変身する。  先代が急遽亡くなった都合上、まだ修行の足りない僕は、十分程度しか変身を保っていられないけれど、 それでも今まで半年近く、悪の結社「竜の牙」による地球侵略を阻み続けてきた。  しかし、今日は油断してしまい…… 「スーツの隙間に散弾が入ってしまうなんて……なんて未熟なんだ」  悪の幹部、グレゴリーによる卑劣な不意打ちだったとはいえ、避けるタイミングを逸してしまった。  これは相手が強かった云々の問題ではなく、ただ僕が未熟だっただけの話だ。  そう考えなければ、今後勢いを増すであろう、竜の牙に対抗できやしない。 「武上さんに治療薬を用意してもらわ……っ!?」  エレベーターの扉が閉じようとした瞬間。  ネオン渦巻く町のどこかから視線を感じた。 (もしかして、グレゴールが?)  下り行くエレベーターの中で、僕は嫌な予感に背筋を凍らせる。 (いや、奴は恐怖して動けなかったはずだ……) (でも、ここがばれると大変なことに……) (……いや、考えすぎだ。初めて実戦で傷を負ったから、不安になってるだけだ) 183 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:06:23 ID:VP9UQW6O  やがて、扉が開く。  そこには、僕の執事である武上さんが立っていた。 「坊ちゃま、お帰りなさいませ……むっ! その傷は!」 「うん、かすり傷だけど、やられちゃった……早く治療を」 「承知しました」  そう言って医療室へと向かう武上さん。  このビルには大抵の施設が揃っており、シャドーマンとして活動する上で困らないように出来ている。  これも、世界の平和を守るために世界中の財団と交渉して、財産を築き上げた先々代のおかげだ。  シャドーマンの秘密がばれないように、ビル下層部の桜田財団関係施設以外には、 外部の人間が入れないようになっている。   なので、こうして傷を負った時も、執事である武上さん以外に頼れる人がいないのだ。  ふかふかのソファーに座りながら、武上さんに足の治療をして貰う。 「坊ちゃま」武上さんは冷静な声音で言った。「おこがましい話ですが、 この老いぼれにこれ以上、心配をさせないでください」 「おこがましくなんてないさ。僕を子供の頃から面倒を見てくれたのは武上さんだよ。 今後はもっと修行して、こんな目にあわないようにするから」 「お願いいたします。この老いぼれも、そう長くないでしょうからな……」 「なにを言うんだ」 「もちろん冗談ですよ。虎之助様の次代が育たれるまでは、不肖武上、死んでも死にきれませぬ。 ただ、このようなつまらぬ冗談を言わなくても済むよう、ゆめゆめ怠りなくご自愛なされますよう……」 「わかってるよ。次からは完璧にやるさ。安心して」 「ありがとうございます」  包帯を巻きながら頭を下げる武上さん。  六十を超えながら、動きは機敏で老いを感じさせない武上さんは、 父の代から桜田家に仕えているベテランの執事だ。  シャドーマンの秘密を守るため、僕の世話は全て武上さんに任せている。 (……もし今武上さんがいなくなれば、僕はどうすればいいのだろう?) 「もし私に何かあっても」そんな声に出せない僕の疑問に、話の流れから答える武上さん。 「ご安心ください。不測の事態に備え、次代の執事は選別してあります。 執事を育てるための国際機関において、特Aランクを取得した優秀な執事でしてな。 葵という名のヒヨッコですが、今度、虎之助様にご挨拶に来るよう伝えましょう」 「……大丈夫さ。武上さんに何かあったら、なんて、考えたくもない」  にっこりと柔和に笑う武上さん。  僕は安心して、痛む足首を武上さんに預ける。  その時、僕は想像を拒んでいた現実。  まさか、それがその次の日に訪れるだなんて、思いもしなかったんだ。 184 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:06:56 ID:VP9UQW6O  ◆  心臓発作によるショック死。  買い物にでかけていた武上さんの死因は、そんなありふれたものだった。  葬式は行わない。桜井家の関係者は、その仕事の内容上、公な儀式を行う訳にはいかない。  結果、僕は一人、この広いビルの上層でぼんやりと日々を過ごすしかなかった。  正義を守る僕に、学校に行く義務はない。  それは日本国によって特例許可が下りている。  だから、僕は武上さんに勉強を教わり、武上さんに武術を教わり、 武上さんに全ての世話をして貰っていた。  その武上さんを失った以上、僕は正義を守ることすらままならなくなってしまったのだ。  僕は、冷蔵庫に残っていたジャムを舐めながら鏡を見る。  そこには頬の痩せこけた、正義の味方とは到底思えない子供の顔があった。 「今日……今日、葵さんがやってくる」  そう。武上さんが死んで三日目。  武上さんの死は警察から知らされた。  公共機関の情報経路から執事育成機関へと連絡が伝わったらしく、 早速明日に代替の執事を向かわせる、という旨の書かれた手紙が送られてきたのが昨日。  今日、武上さんが言っていた葵さんがやってくるのだ。  恐らく、二十〜三十歳の男性の方だろう。どんな人なのだろうか。  何より、このままでは僕が餓死してしまう。  空になったジャムの瓶をゴミ箱に入れたところでチャイムが鳴る。 「来た!」  僕は、まだ傷の完治しきらない足をもつれさせながら、エレベーターの扉へと向かった。  このビルは四十階以下が、桜田財団の基幹企業に貸し出されており、 それ以上の階層は存在しないことになっている。  財団企業によってカモフラージュされた、僕の住む四十一階に入るには、 指定のエレベーターのコンソールからパスワード入力が必要であり、 それを知るのは僕の執事しかいない。  エレベーターの前に来ると、改めてパスワードを入力させてから、解錠を許可する。  両開きの扉の中から現れたのは――。 185 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:07:25 ID:VP9UQW6O (お……女の人?)  そう。そこには、背の高い女性が立っていた。  褐色の肌に、艶のある化粧を施したその女性は、 メリハリのある体をスーツに包んでおり、短いスカートから長い脚が伸びている。  高いヒールを履きこなしたその女性は、 まさに仕事の出来るキャリアウーマンといった風体、 それでいて銀色の髪をなびかせ微笑する様は、 どこか艶美さを感じさせる。  今まで、死んでしまった両親や武上さんの他に人と接すること自体皆無だった僕は、 その女性を見て、人見知りとは別の意味で硬直してしまった。 「こんばんわ。古明寺葵と申します」  上品な仕草で挨拶する葵さん。  僕は、どうも、と小さくつぶやくにとどまった。 『葵という名のヒヨッコですが……』  武上さんの口調から、男性だとばかり思いこんでいた僕は、 その不意打ちに言葉を失うほかなかったのだ。 「宜しくお願いいたします、虎之助様」  しかし、そんな僕の事情を知らない葵さんは、 冷静にそう言って僕の元へと歩み寄ると、僕の手を掴んで胸元に寄せた。  豊満で柔らかな葵さんの胸の感触が、手の甲に伝わってくる。 「よ……よろしく、あおっ、葵さん……?」 「? どうかなされました?」 「い、いや……男性だとばかり思っていたから……」 「子供の頃から、名前が男性っぽいと言われますわ」  そう言って、再びニッコリと笑う葵さん。  そうだ。葵、なんて名前、男だけの名前じゃない。  僕が勘違いしていただけじゃないか。  葵さんは僕の姿をじっくりと見てから、眉根を寄せた。 「ご主人様……」 「ご……ご主人様?」 「そうです。お仕えする方の呼称なのですから当然ですわ。それより、ご主人様…… ……お風呂に入られていないでしょう? それに、食事も取られていない様子…… ……それだけ先代の武上に生活を頼っておられたのですね」  そう言って、僕の服を脱がしにかかる葵さん。 「ちょ、ちょっと待って! それぐらい、僕が……」 「いえ、お風呂にも一人で入れていなかったのですから、 無理矢理にでも入っていただきます」  そうやって強引に裸にさせられると、僕は一人風呂場に放り込まれた……。 186 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:07:54 ID:VP9UQW6O  ◆ 「潜入成功。これより作戦を開始する」  台所から、衛星経由の無線で部下へと連絡する葵。  いや、葵というのはもちろん仮の名前。  彼女の名前はガーネット……そう。悪の結社、竜の牙の地球侵略部隊二番隊隊長だ。  シャドーマンが住処へと戻るところを部下につけさせていた所、 このビルに入っていったことを突き止めたガーネットは、 すぐさまこのビルの由来を調べた。  どうやらここは世界各国の財団より寄付を受けている財団らしく、 しかしそれに値するような事業は行っていない。  そして、ビルの構造上、明らかに上層の作りがおかしいことを知ったガーネットは、 ここのビルの居住者がシャドーマンの関係者であることを推察。  そのビルより、毎日出てくる老人を拉致し、薬で拷問したところ、これがビンゴ、 シャドーマンの執事であることが判明。  あとは、その老人を薬投与で自然死に見せかけて放置。  間もなくやってきた怪しい男……古明寺葵を拉致して殺害。  その男女ともとれる名前を利用して、 悪の幹部であるガーネット自らがシャドーマン……桜田虎之助の住処に入り込んだ、という訳だ。 「見たところ、世間知らずのガキのようだ……ああ……まあ、上手くやるさ」  そう言って無線を切る。  とりあえず、当面は怪しまれないように表立った活動を控える必要があった。  まだ子供とはいえ、 相手は竜の牙一の非情と知られるグレゴールを完封し続けた正義の味方なのだ。  ガーネット自身も、このビルに入る際の身体検査の都合上、武器の類は持ってきていない。  ここまで来たとはいえ、グレゴールのように正面から戦って勝ち目などないのだ。 「そう、焦る必要などないのだ」ガーネットは冷蔵庫を漁りながら邪悪に笑った。 「マントの件や、血液の検査結果の問題もある。まずはひとつひとつ作戦を遂行すればいい。 そう、いつも通りやればいいのだ。 私がここまでのし上がった時のように、男の劣情を利用しさえすれば……」 187 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:08:24 ID:VP9UQW6O  ◆ 「うぅ……お風呂なんて入れないよぉ……」  僕は浴室で体を濡れタオルで擦りながら呟く。  大きな湯船が三つ並ぶこの浴室は、人が三十人ぐらい入れるスペースはあるものの、 利用する時はもちろん一人だ。  武上さんがいた時だって一人で入っていた。  今までお風呂に入るのを躊躇っていたのは、 武上さんが死んだことのショックもあるけれど、 何より足の怪我が原因である。  まだ完治していない以上、湯船につかるわけにもいかない。  だから、せめて包帯が取れるぐらいまで直ってから入ろうとしていたのだ。 「まあ、仕方ない……汗だけ拭いておこうか」  体中についた垢を落としながら、僕は新たな執事、葵さんのことを考えていた。 (女性だから、執事じゃなくてメイド、ってことになるんだろうか?) (そうだ、執事だったら男性のはずだ。執事養成の国際機関にいたのであれば、男性なんじゃないのか?) (もしかして彼女は竜の牙のスパイとか……でも、今までグレゴールと戦っている最中に女性は見なかったし……) (それに、疑うのはいけない。彼女は武上さんが仕事を任せられると信頼した人なんだから)  そうこう考えていると、浴室の扉が開く音がする。  見ると、そこには見るも恥ずかしい服に身を包んだ葵さんが立っていた。  メイド服、というのだろうか。  フリルのついた服は、サイズが小さいからだろうか、 ボタンの裾から彼女の胸元をきわどく露出させていた。  また、スカートは見ていてハラハラするほど短く、 葵さんがこちらに歩いてくる度に、スカートの裏地の フリルや、白いショーツの底をちらちらと見せつけてくる。  僕はただ、呆然とその姿を眺めているしかなかった。 「ご主人様」葵さんは僕の眼前にまで来ると、膝をついてお辞儀をする。 「お背中を流しに参りました」 「……そ……」僕はやっと言葉を吐き出す。「そ、そんなの、 いらないよ! 僕一人でできるし……」 「しかしご主人様は足に傷を負われている様子。ここは私めにお任せください」 「だ、だめだってば!」 「遠慮なさらず。お会いしたばかりですから、 少しでもコミュニケーションを取っておきたいのです」 188 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:08:51 ID:VP9UQW6O  そう言って、なかば強引に僕の背中に手を這わせる葵さん。  横を見れば、褐色のムッチリとした太ももが触れられるほどの距離にあり、 その付け根には短いスカートに縁取られた臀部と、 それを申し訳程度に隠す白いショーツがあった。 (ああ……! こんなの……テレビでも見たことがないよ!)  女性と会う機会の少なかった僕にとって、女性はテレビの中で見る存在だった。  もちろん僕とて年頃の男の子、女性に興味がない訳じゃない。  時折水着姿で出てくる女性を見て、気分を悶々とさせることだってある。  でも、葵さんは、そんなテレビに出てくる女性よりもよっぽど綺麗で…… ……その綺麗な女性が、あられもない姿を僕に見せつけているだなんて……。  ――僕の頭は、次第にぼーっとなってくる。  やがて、葵さんは僕の背中を洗い終えて……。 「あら」  ……僕の正面を見た葵さんは、感嘆の声を上げる。  それを聞いて、やっと僕はその理由に気がついた――  ――僕のモノが、半分ほど勃起していたのだ。 「うわああああああああああああっ!」  僕は慌ててそれを両手で隠す。  しかし、急いで動いたために痛めた足をほつれさせてしまい、後ろに転倒。  仰向けに寝転がる姿勢となってしまった。 「ふふふ……」そんな僕のみっともない姿を見て、優しく笑う葵さん。「大丈夫ですよ。 私だって、初めて見る訳じゃないんですから」 「そ、そういうんじゃなくて、あの……」 「いいのです。恥ずかしがらなくて……私はご主人様に仕えるメイドなのですから」  そう言って、彼女は僕の上に覆い被さると、僕の胸板をタオルで擦り始めた。  下を見るだけで、彼女の豊満な胸が、メイド服の中で窮屈そうにたわむのが見える。  股間を隠す手に増す抵抗――僕のモノは、すでに完全に勃起しきっていた。 「たくましい胸板……」  妖艶に言う葵さん。  僕は彼女に全身を見られていることに羞恥を覚えて、同時に興奮してしまう。 (み、見られてる……恥ずかしいところも、全部……)  やがて、全身を拭き終わると、僕は葵さんに連れられて脱衣室に戻る。  彼女の手で着替えさせられながら、僕は勃起した股間を手で隠すことしかできなかった……。 189 名前:オシリス・キー[] 投稿日:2007/12/17(月) 04:10:48 ID:VP9UQW6O 一応ここまで。 とりあえずこっからエロシチュを連打する予定。 エロ少なめでごめんちょ。 一次選考落ちはマジでキトゥいわ……orz 190 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 05:25:50 ID:UpXExanH これは期待…! 191 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 22:07:53 ID:8QW9Zg1y wktk…! 192 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/18(火) 00:57:15 ID:um7Ksig0 >>189 良すぎ。 >一次 元気出せ 193 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/19(水) 00:26:28 ID:jsuye4Mq 闘え!僕らのスーパーヒロイン〜悪の女幹部特集〜 という本が売ってたんで買ってきた 194 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/19(水) 00:58:45 ID:8yqLSJ2r >>193 レビュー期待してるよ 195 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/19(水) 21:28:12 ID:aEcUW/jF 全部、悪の女幹部だけじゃないので注意 幹部攻めのヒロイン受けとかもある 『敗北の理由』(女幹部が首領におしおきされる) 『特攻戦隊ヤサグレンジャー』(ヒーローが女幹部に逆レイプ) 『女幹部シーナ』(捕まった女幹部が多数の男に犯される) これが良かった 196 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 00:19:02 ID:ujk3JgPY >>195 d 前に出た女幹部アンソロより充実してそうな気配だなw 197 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 07:29:01 ID:yxhGXoIS >>195 女幹部に逆レイプされるの激しく希望w 198 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 08:22:30 ID:qnWGPnMq 立ってたよ。 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1197448365/ 199 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 04:50:11 ID:eGlfSKGc あああ!! メレサンタよすぎる 200 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 00:14:59 ID:asDDxhyK 200GET 201 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/26(水) 08:41:46 ID:5tSNcFdG いきなりだけど、ここの住人たち的には「元」悪の女ってどうなん? 改心したいじめっ子とか、最初は敵だったけど後で仲間になる、戦隊の六人目 みたいなやつ。 202 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 08:47:13 ID:hr3905Kz 大好物です 203 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 17:59:35 ID:Ld6Kzcve 勿論あり 204 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 18:26:18 ID:TCo9nMhT 大好物です 205 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 20:24:34 ID:V9YM6xve 臨時保守 206 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/27(木) 01:54:20 ID:EqC3VWEL サンキューお三方。 実はそんな感じの話を一本書こうと思ってる。 多分時間かかるし、下手だし、こういうところに投稿すんの初めてだから、 何かやらかしちまうかもしれない。 それでもイイっていう人がいたら言って欲しい。 207 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 07:18:01 ID:uZniJoAv 誘い受けはいいから黙って書け。話はそれからだ。 208 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 12:04:50 ID:qCycjEvI >>206 スゲェがんばってほしいけど、 そういう言い方は嫌われるよ。 209 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:20:57 ID:w2XXO9PM ありがとう。 そうだな。とにかく書いてみる。できたらここに載せる。 あ、ちなみにネタは前に自分で書いた戦隊もののセルフエロパロ。 このスレ的ヒロインの悪の女幹部は、正々堂々真っ向勝負しかけてくる武人系。 210 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 01:20:08 ID:msq7+Oxu >>189氏の続きと>>209氏の投下をじっと待つ俺 211 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 15:58:57 ID:6tMwEmGk とりあえず途中まで書き上がったから、投下する。 212 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:01:18 ID:6tMwEmGk 空が青い。 口の中には、鉄の味がする。 脇腹から、自分の体温が流れ出していくのを感じる。 空が青い。 首を横に向けると、ヤツは背を向けて悠然と去って行く。 待て、そう言おうとして口を開いたところで、ブラックの意識は途切れた。 射撃戦隊ガンレンジャー episode X 「エクスレイティッド」 私立大鷲大学付属高校、放課後。 校舎は次々に生徒を吐き出していき、生徒達は束縛からの解放に浮かれる時間。そんな中で一人の少年に、背後から声がかかる。 「大介」 声を掛けられた種子島大介が振り返ると、そこにいたのは均整のとれたスタイルの、ショートカットの美少女。同級生の大筒華美だった。 「何だハナビか。どうした?」 「いや、身体の調子、どうかなって。そろそろ一ヶ月になるけど」 「ああ、こいつか」 そういって脇腹に手を当てる。そう、彼が敗北してから、そろそろ一月が経とうとしていた。 213 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:03:25 ID:6tMwEmGk 半年前のこと。大介と華美は、ひょんな事からとある組織にスカウトされた。有り体に言えば、悪の組織と戦うヒーローに選ばれたのだ。 以来二人はガンレンジャーと呼ばれるチームの一員、ブラックとグリーンとして、仲間のレッド、ホワイト、ブルーと共に、悪の組織が送り込む怪人達と戦う日々を送っていた。 勝利を重ね、仲間達との絆も深まり、ヒーロー生活にも慣れてきた頃、大介は敵の幹部に敗北してしまった。 大介がやられたのは、日本の鎧甲と西洋の甲冑を組み合わせたような姿をした敵だった。 以前から時たま現れていたが、饒舌な他の連中と違って自分のことを語らないため、名前すらわからず「ヨロイ」という仮称で呼ばれている。 ヨロイは「お遊び」の過ぎる怪人達を諫める様な役回りをしていたのだが、その日はついに怪人を、その日本刀のような武器で切り捨ててしまった。 そして帰ろうとするヨロイを、大介は勝手に単独で追いかけ、一対一の戦いにもつれ込んだ末に敗北。 後から追ってきた華美に助けられ、一命を取り留めたのだ。それが、一ヶ月前の出来事である。 214 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:04:33 ID:6tMwEmGk 「大介、大介!」 ふと気が付くと、華美がこっちを心配そうに見ている。 「どうしたの? やっぱりまだ調子悪い?」 どうやらあの時のことを思い出してぼうっとしてしまったらしい。大介は気を取り直し、笑顔を浮かべる。 「大丈夫だって。もうかなり治ってきてる」 華美はほっと肩をなで下ろす。普段の彼女はもっと気っ風の良い性格であり、戦闘ではキャノン砲を使った豪快な戦法を得意とする様な女性なのだが、何故か大介に対してはしおらしい姿を見せ、過保護なくらいに世話を焼いてくる。 「本当に大丈夫? あんなに酷いケガだったし、それに・・・あんな事、毎日やってるし・・・」 華美の顔から不安な表情は消えない。ここ最近の彼の日課についても、あまり良くは思っていない様で、こうして再三やめるようにと言ってくる。大介としても仲間、それ以上に性別を超えた友人である華美の言葉を無下にしたくはないが、こればかりは譲れなかった。 「だ〜か〜ら、大丈夫だって、あれくらい。それに、ケガが治ったって、またあんな事があったら意味ないしな」 「でも・・・」 「あ、オレはここで。じゃな」 高校の隣に位置する大鷲大学の前に差し掛かると、大介は話を切り上げ、中へと入っていった。 215 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:07:22 ID:6tMwEmGk 大介が道場の扉を開けると、中からわっと男達が飛び出して来た。みな体中に傷やこぶや痣があり、必死な顔で大介を引っ張る。 「待ってたんだよ大介君!」 「助けてくれ! もう僕らじゃあの人の相手は無理だ!」 「ささ、こっち、こっちへ! さあ!」 「いや、ちょ、そんなに引っ張らないで下さいよ!」 そんな感じで大介が連れて来られた場所には、胴着を着て竹刀を持った人影がいた。ゆったりとした動作で振り返るその顔は、凛々しく引き締まっている。 「遅かったな」 その人が口を開く。 「いつもより五分ほど遅れている。何かあったのか?」 「いや、ちょっと知り合いと会っただけです」 「そうか。なら早速始めるとしよう」 そう言ったとたんに、その人は一瞬にして間合いを詰めると、大介に斬りかかった。 佐々木燕。それがこの人の名だ。 ヨロイに敗北した後、大介は剣術の知識を得る事を考えた。まずは身近なところからと思い、近所を虱潰しに巡った結果、彼は大学の剣道サークルに所属していた燕と出会った。その後交渉の末、こうして毎日放課後に稽古をつけてもらっている。 二人の稽古は、所謂異種格闘義戦となった。互いに防具は付けず、燕は竹刀、大介は素手で組み合う。実践での大介の武器は二丁拳銃だが、ここでは普段近くの敵を捌くのに用いている、蹴り主体の格闘スタイルでいくつもりだった。 しかし、そんな考えは初日に打ち砕かれた。振り下ろされた竹刀をいつものようにガードしようとして、あっさりと押し切られてしまったのだ。 その後はそれは無様な物だった。とにかく避けるだけ、それすらもまともに出来ずに一方的にのされていく展開。しかしその日の最後には、何故か筋がいいと褒められた。 216 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:09:44 ID:6tMwEmGk 次の日も、そのまた次の日も、それの繰り返しだったが、不思議な事に、燕は逃げてばかりの大介を褒め続けた。 一度など、始まりの合図と共に突っ込んで行ったら、一蹴された後に、 「巫山戯ているのか!」 と逆に怒鳴られてしまった。そして次に、表情を緩めてこう言った。 「悪いがお前にはパワーは無い。だが見たところ、脚力とスピードならすでに私と同じくらいの物を持っている。 お前が私のような奴を相手にする場合、正しいやり方はそれを使ってとにかく逃げることだ。攻撃を受ける事を考えるな。まず最初から、何があっても相手を自分に近寄らせるな。そうすれば、勝てる可能性も見えてくる。 てっきり、それが解っているものと思っていたのだがな」 その次の日からは、大介も攻撃は捨て、避ける事だけに集中した。まだ結果には繋がっていないが、燕の目から見れば少しずつ進歩しているらしい。今日こそは一撃でも避けようと、努力してきた。 そして・・・ 「甘い!」 ビシッ! ・・・今日も結局避けられなかった。 217 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:10:46 ID:6tMwEmGk 夜。豪奢なテーブルに腰掛ける大介の元へ、メイド服を着た少女が食事を運んでゆく。メニューはパンとサラダ、それにスープだ。 「どうぞ。本日の御夕しょ・・・きゃっ」 スープの皿をうっかり傾けてしまい、中身が大介のズボンに零れる。 「も、申し訳ありません、大介様! すぐにおふきいたします!」 メイドはハンカチを取り出しす。と、大介はメイドの手を掴み、それを止める。 「こういうときは、どうするんだっけ?」 「・・・はい、かしこまりました」 メイドはハンカチをしまい、頬を紅潮させながらゆっくりと跪く。そのまま舌を伸ばすと、ズボンの染みをぺろぺろと舐め始めた。 「どう。スープ美味しい?」 「・・・っ美味しいっ・・・です・・・」 今度は口を付け、ちゅうちゅうと吸っていく。吸う力は上へ向かっていくほどに強くなり、股間にさしかかった時に最高潮に達した。 「うわ、顔真っ赤。恥ずかしいの? それとも、興奮してる?」 「・・・興奮・・・して・・・ます・・・」 「なんで?」 「・・・大介・・・さまの・・・股間に・・・おちんちんにキスしてるからです・・・」「へえ、いやらしいんだね」 「・・・はい・・・はい! 私は! 華美は! いやらしい変態メイドなんですう!」 218 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:11:46 ID:6tMwEmGk 吹っ切れたのだろうか。メイド姿の大筒華美の声が、途中から大きなものへと変わる。 「じゃあさ、直接舐めたい?」 「はい! 大介様のおちんちん、直接なめなめしたいですう!」 「いいよ。やりたいんならどうぞ」 許可をもらったとたんに、花火はズボンのジッパーに噛みつき、勢いよく下ろす。そのまま鼻や舌を器用に使って男根を取り出すと、口にくわえて吸い上げ始めた。 「うわあ、いやらしい。ほんとに興奮してるんだ。」 「してます! 興奮しすぎて、このままイっちゃいそうです!」 エンジンを吹かしているかのような音を立ててしゃぶりながらも、大介に語りかけられる度に律儀に返事を返してくる。 「ほんと? どこもいじってないのに?」 「そうですう! どこもいじらなくても、こうしてるだけでイっちゃいますう!」 「そりゃすごいや。じゃあさ、イってみせてよ」 「はい、イきます! おしゃぶりしたまま、変態メイドがイきますう!」 そう言うと華美は今まで以上の勢いで股間にしゃぶり付き、ほどなくびくんびくんと痙攣しはじめた。 「ん・・・ん・・・ん〜・・・ア! ハァアアアアアアアアン!!」 219 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:13:06 ID:6tMwEmGk 大筒さん? 大丈夫?」 その声にはっと気がつくと、華美は周囲を見回した。豪華なお屋敷は消え去り、基地のシャワールームの個室へと取って代わっていた。当然自分もメイド服など着ていないし、大介もいない。 「大筒さん? 何か変な声が聞こえたけど、どうしたの?」 隣の個室からホワイト、濃姫千里の声が聞こえる。そうだ、自分は彼女と一緒にトレーニングをした後で、汗を流すためにここに来たのだった。 「あ、大丈夫です」 「そう、なら良いんだけど。最近大筒さん無理してるから、気をつけた方が良いわよ」 「そうですね、少し疲れてるかもしれません」 千里に返事を返すと、華美は壁にもたれてため息をついた。そのまま、ずるずるとしゃがみ込む。 またやってしまった。たしかこの前は全身を拘束されてのSMプレイ、その前は全裸に首輪だけ付けて大介にリードを引っ張られながら四つんばいで散歩していた。 220 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:14:15 ID:6tMwEmGk こんな妄想を繰り返して、自分はどういうつもりなのだろう。あれを望んでいるとでも言うのか。大介に奉仕し、大介にいたぶられて愉悦に震える女になるのを、もっと言えば、大介の奴隷になるのを、望んでいるとでも言うのか。 おこがましい。 彼は今頃、大学の剣道場で佐々木とかいう人と特訓をしているのだろう。あのときのケガもまだ治りきっていないというのに、今日も痣や傷をたくさん作っているに違いない。それなのに自分はといえば、こんな場所で妄想に耽り、自慰をしている。 何様のつもりだ。 221 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:15:32 ID:6tMwEmGk こんな事をやっている時では無いはずだ。自分だって強くならねばならない。あのヨロイとかいうやつから、大介を護るために。 そうだ、大介を護るのだ。悪が栄えようと、世界がどうなろうと、自分にとってはどうでもいい。ただ、大介を、危険な戦いに飛び込む事を決めた大介を護るために。そのために、ガンレンジャーになった。そのために、生きてきた。 それがこの様は何だ。こんな所で、ばれてしまったらどうするつもりだ。自分がこんな妄想をしていることが、千里に知られたら、仲間に知られたら、大介に知られたら、どうするつもりなのだ。 大介は怒るだろうか。私のことを、蔑むだろうか。いや、きっと大介なら、こんな女の事を友達と呼んでくれる大介なら、悲しむのだろう。 それはだめだ。また、私が彼を泣かせてしまうなど。そんな事はあってはならないのだ。 花火は目を閉じる。今度思い浮かぶのは、どこかの学校の校舎裏。何人かの子供達が、一人の少年にいじめを行っている姿だ。 222 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:17:23 ID:6tMwEmGk 少年は殴られ、蹴られ、シネだのキモイだの、バイキンだのといった聞くもおぞましい暴言を浴びせられる。少年はもう慣れてしまったのか、生気の抜けた目に涙はなかった。 いつもそうだ。妄想の後は自己嫌悪に浸り、そしてこの頃を思い出す。あの少年の、とても小学校三年生のする物とは思えない、何も映さない目を。 「やめて・・・ねえ・・・やめてよ・・・」 少年をいじめる子供達に語りかける。無駄なことは分かっている。自分の声は届かない。これは現実ではないのだ。 ねえ・・・何で? 少年は口を開く。震えるような声だった。今の陽気な声とは似ても似付かない。 何で・・・ぼくのこといじめるの? たった一つの、質問。少年の、種子島大介の、たった一つの、抵抗。 「やめて・・・やめて・・・」 華美は、涙を流す、少年は、泣かないから。 やめてと、繰り返す、少年は、そんなことは言わないから。 泣いても無駄だと、言っても無駄だと、少年はもう、知っているから。 223 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:18:40 ID:6tMwEmGk ・・・何で? 質問に答える声に、華美はびくんと震えた。 アイツだ。 アイツが現れる。 この世で最も唾棄すべきアイツが、屑のようなアイツが、シネという、自分に向けるべき言葉をこの少年へと向けるアイツが、 「あ・・・あ・・・ああ・・・」 あんたばかぁ? そんなのきまってるじゃん アイツは大介に顔をぐっと近づけると、笑いながらこう言ってのけた。 あんたを殴るのは、楽しいからよ。大介 「やめてええええええええええええええええええ!!!!!」 そしてまた大介を殴り、蹴り、嘲笑うアイツは、 小学三年生の頃の、私だった。 224 名前:XXXR[] 投稿日:2007/12/28(金) 16:20:20 ID:6tMwEmGk とりあえずここまで。エロ以降の展開で、少しでもビックリしてくれたら 成功なんだが・・・。 ところでエロ書いたの初めてなんだが、すごいな、手が震えたわ。 225 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 17:03:44 ID:R/KemWLT だがまだ腹五分だぜ…エロを…怒涛のエロを… 226 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 17:04:39 ID:Hb3ZWKJ9 ほぉ…大作の予感… 頑張ってください 227 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 23:03:59 ID:IsejAOoZ >>224 ちゃんとsageた方がいい 後、・・・より……の方がスッキリして読みやすいと思う 次回に期待してます 228 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 17:44:20 ID:g2XsUiqk >>227 そういえばテンプレにはsage推奨とかは書いてないな 次スレ建てる時に付け加えてもらった方がいいかもしれん >>224 先の展開が気になる…続き期待してます 229 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/30(日) 23:27:33 ID:Zb3IwTIk 悪女非情すれが流れてしまった… http://orz.4chan.org/d/src.cgi/1199003803170.gif 230 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 01:26:10 ID:9OjcMtOS なんかぬるぬるしててきもちわるいなw 231 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 04:44:57 ID:X71AShyv >>229 Janeで画像出てこないんだが、例のウイルス……って事はないよね? 232 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 09:42:56 ID:e0cDS0Go 火狐さんは画像拡張子のhtmlは弾いてくれるから困らない でも画像なのかどうなのかは結局分からないから困る 233 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:31:16 ID:03E12/jG 次の話が書き上がったんで投下する。 長いけどエロがない・・・ 234 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:32:32 ID:03E12/jG 都市化に失敗して生まれた、人通りもない郊外の廃ビル。静かなその場所へ音もなく進入する三つの影。 ガタンガタンッ! 「ばか、静かにしろ」 「すみません!!」 「Oh、今のコエの方がずっとウルサイね」 ……訂正しよう。「ほぼ」音もなく進入する影。正義の味方、射撃戦隊ガンレンジャーの一員、マグナムレッドこと長篠信長、ガトリングブルーことビリー・ウェスト、そして我らがリボルバーブラック、種子島大介の三人。通称「男組」である。 一時間前、基地のレーダーが不審な反応を確認した。反応はすぐに消えたものの、その後も断続的にその近隣からの反応が繰り返されたために、偵察を送ることになった。 本来はスナイプホワイトこと濃姫千里が偵察を担当しているのだが、突然リーダーである信長が 「たまには他の奴も経験しといた方が良い」 などと言い出したために、この三人で赴く事になってしまった。 (キャノングリーンこと大筒華美も連れてくる予定だったが、ビルを破壊されてはたまらないので留守を任せる事にした。) 235 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:34:11 ID:03E12/jG 「ほんとにいるんですかね。あのセンサー、けっこう当てにならないし」 「それをカクニンするためにキタんでしょ」 「しゃべってないでよく見ろ」 「「はーい」」 大介がぼやけばビリーが相づちを打ち、信長が突っ込む。締まらないメンツである。 三人は首を動かし、部屋の中を見回す。右へ、左へ、そしてまた元の場所へ戻った時。 そこには妖しげな装置が置かれていた。 「な、何だこれ?」 それは円柱形をしており、数カ所に搭載されたモニターの中では、様々なメーターが上がったり下がったりしている。と、機械のスピーカーから甲高い音が聞こえ始めた。 「がっ……」 「み、耳が……」 「……Ouch……」 三人はその音を聞いたとたん、耳を押さえて苦しみ始め…… 236 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:35:33 ID:03E12/jG 「それで、逃げられた、と」 「「「ごめんなさい」」」 大介達が気が付いた時には、謎の装置は影も形も無くなっていた。偵察の任は果たしたとはいえ、接触した相手を逃したのは大失態だ。 「はいはい、ちゅうも〜く」 基地の司令室。ぱんぱんと手を叩いたのは、油だらけの作業着を着た女性。メカの整備や敵の分析を一手に引き受ける、羽柴佐里奈女史だ。 「今回の敵……って言うのも変だけど、この機械。どうやら音波で催眠術みたいなものを仕掛けてくるみたいね」 「催眠術ですか? あの時の変な音を使って、俺たちに幻覚を?」 信長はあの音を聞いた後の自分の体験を思い出しながら、羽柴に質問する。 「ん〜、ちょっと違うかな。正確には、姿を見せる前からもう仕掛けられてるのよ」 羽柴は司令室のモニターに、今回の出動における唯一の収穫、謎の機械の画像を映し出す。さらにボタンをいくつか動かすと、映像は機械の内部を透視した物に入れ替わった。 237 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:37:42 ID:03E12/jG 「多分この機械は、姿を消している間にも可聴音域外の音波を使って、周囲の人間の脳にゆっくり刷り込みをかけているのよ。 そして深層意識に下地が整ったら、今度は姿を見せて注目を集め、可聴音波で表層意識からアプローチする。 そうやって相手を安定した催眠状態へ落としてしまうのよ。よくできてるわ〜」 解説をする羽柴は、いつもながら楽しそうだ。 「そこまでわかってたら、何か対策はできないんですか?」 という大介の問いには 「ムリですよ」 とビリーが答えた。 「ワタシたちのradarでは、姿を消したこの機械をタンチできないのは、カクニン済みね。向こうにはいつもツカってる瞬間移動装置もアルはずですし、見つけ出すコトは不可能ですね」 「じゃあ、こいつの出してる音が聞こえ無いようにスーツを改造したら?」 「それも無理」 今度は羽柴が答える。 「いくら可聴音域外とはいえ、人間の耳に聞こえる音を制限するのは、戦闘において危険過ぎるわ。私としては、そんな改造は許可できないわね」 そして 「とりあえずこれに対抗するために、技術班が協力できそうな事はないわ」 という台詞で締めくくり、司令室を後にした。 回避不能の催眠攻撃を仕掛けてくる相手に、技術的な支援なしでどう立ち向かうのか。難しい命題に、五人の心は重く沈んだ。 238 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:39:21 ID:03E12/jG ビシッ! バシッ! ガンッ! バキッ! ドスッ! ボンッ! カーーーンッ! 「よし! 今日はここまでにしておこう」 「あ……ありがとうございまし……た」 翌日。大鷲大学の剣道場では、丁度大介の特訓が終わった所である。 燕は汗を拭き、スポーツドリンクを飲むと、そのままタオルとペットボトルを大介へと渡してくる。大介は一瞬微妙な顔をしたものの、汗の不快感と喉の渇きには勝てず、使わせてもらう事にした。 「困りごとでもありそうな顔をしているな」 突然、燕が話しかけてくる。 「話してみろ。役に立てるかもしれないぞ」 その言葉に大介は少し考え、とりあえず要点をぼかして話してみる事にする。 「例えば、燕さんが……そう、催眠術師と戦うような事になったとするじゃないですか」 「ほう、面白そうな相手だな。それで、相手は具体的にどういう戦法を取ってくるんだ?」 「まあ、幻覚ですね。出会った瞬間に、こっちの欲望を具現化した幻を見せてきます」 「それは良いな。剣豪百人との仮想対戦なんてこともできそうだ。ぜひその催眠術師とやらに会ってみたくなったぞ」 「いや、それがですね、いきなりぱっと現れて、幻を見せて、正気に戻る頃にはもういないんですよ。とりあえず幻覚さえどうにかできれば、何とかなるんですけど」 239 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:40:44 ID:03E12/jG 「相手のやり方はわかっているんだろう? 要は最初から催眠術にかからなければ良いのではないか?」 「それも無理みたいなんですよね……」 「なるほど。何となく話はわかった。つまりお前は今、ゲームだか何だかで攻略法に悩んでいると、そういう訳だな」 「大体そういう訳ですね」 「そうか。で、」 燕は口元をにやりと歪める。 「欲望を具現化した幻、だったか。お前には何が見えたんだ?」 「え、え!? いや、その、それは……」 大介は急に斜め上を見上げ、押し黙る。燕は竹刀を手に取り、彼の喉元に突き付け 「言え」 「……ば……りん」 「何?」 「……バケツプリン」 「……なんだそれは」 240 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:42:06 ID:03E12/jG 「いや、だからアレですよ。ホームセンターとかで新品のポリバケツ買ってきて、それを型にして……」 「プリンを作る、と」 「そうです」 「馬鹿かお前は。そんな幼稚な願望だとは思わなかったぞ」 「はっきり言わないでください。あー、こんな話するんじゃなかった」 そして振り返って去ろうとする大介を、まあ待てと燕が引き留める。 「馬鹿と言った詫びに、私からアドバイスをやろう。必ず上手くいくとは限らないが、な」 241 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:43:05 ID:03E12/jG 再び例の郊外。今回はグリーンとブラックの二人で、あの機械を迎撃する。 「それで大介、秘策ありって言うのは本当なのか?」 通信機を通して、レッドがブラックに語りかける。 「上手くいくかはわかりませんが、試してみる価値はあります」 「わかった。催眠攻撃については、任せたぞ」 「はい」 「催眠を打ち破ったら、一気に機械の撃破だ。許可は下りてる。大筒、派手に暴れろ」 「了解」 通信を切ると、狙ったように機械が現れる。甲高い音が聞こえ、二人は幻の世界へと誘われた。 そして大介の目の前には、やっぱりバケツプリンがあった。 「さてと、じゃあやってみますか」 と、大介は大口を開けて、その特大プリンへとかぶりつき始めた。そしてあっと言う間に食べ終わると、 「他にはないのか〜!」 と大声で叫ぶ。すると目の前には、次々と様々な甘味が現れる。様々なバリエーションがあり、一つとして同じ物は無かった。大介はそれらに飛びかかると、次々に口に放り込んでいく。 242 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:44:32 ID:03E12/jG これが燕が授けた攻略法だった。 「幻覚を防げないなら、受け入れてしまえ。呑まれる前に、幻を呑み込んでしまえ。そして欲望に任せてもっともっとと望み続ければ、所詮は自分の妄想。いつかは自身の想像力の限界を超えて、あるいは……な」 大介はその言葉にかけた。 「おい、もっとだ! こんなんじゃまだまだ足りないぞー! こんなもんか、他には無いのか? おお、何だやれるじゃないか。だけどまだまだー!」 そして叫び、喰らいを繰り返し、もう何が何だかわからなくなってきた頃、大介の目の前には、もとの廃ビルだらけの風景が広がっていた。 「欲望はいつか身を滅ぼすって事なのか? まあいいや、次はハナビを」 「あぁ〜ん、もっとぉ〜!」 243 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:45:36 ID:03E12/jG いきなり聞こえてきたピンク色な声に、大介はぎょっとする。 「次は、次は何をしてくれるんですかぁ〜? 木馬とか、電気ショックとか、そんなのもう飽きちゃったんですぅ〜! もっと、もっときっついおしおきしてぇ〜! もっと虐めてぇ〜! もっと、もっと、もっと……あれ?」 グリーンはキョトンとした様子で正気に返ると、ブラックの顔をじっと見つめ 「あっ、本物ね」 と、小さくつぶやいた。何か残念そうに。 ……偽物のオレとやらは、いったいお前に何をしていたんだ? 今度は何やらいじけ始めたグリーンに対して、ブラックはそう言ってやりたかったが、それを聞いてしまった場合、今後彼女と円滑な人間関係を築いていく過程において、重大な障害になる気がしたので黙っておいた。 まあ、人の趣味はそれぞれ自由だよな、うん。 244 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:47:05 ID:03E12/jG 「えっと、ハナビ。とりあえずやっちゃおう」 「え!? あ、うん、そうね」 グリーンは何とか気を取り直し、キャノン砲を二門出現させると、両肩に装備し、さらに二門を両腰へと取り付ける。 ブラックは彼女の後ろへ廻ると、二丁のリボルバーを、両肩のキャノンの後ろに接続した。すると、キャノン砲は展開し、ミサイルを中心とした重火器が現れ、チャージ音が響く。 「究極乱射!」 「エンド・オブ・デイズ!」 「「ファイアー!!」」 ブラックが引き金を引くと同時に、全ての銃器が火を噴いた。 245 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:48:02 ID:03E12/jG 「ああ、やられちゃった」 過激結社「ナイトメア・ワンス・モア」通称NOMの首領、ドクトル・シャドウと名乗っている男はつぶやいた。 「安定性のある催眠機構、優秀なステルス機能、おまけに機械だから、負担を無視して短時間に連続した瞬間移動装置の使用が可能。けっこういけると思ったんだけど」 ぶつぶつと長い独り言を続けたシャドウは、 「ま、直接攻撃ができない事を考えれば、合格ラインかね」 と完結した。 「ジョシュくん」 「はいは〜い、何です教授」 呼ばれて現れたのは、眼鏡をかけてだぼだぼの白衣を着た、いかにも何もないところで転びそうな雰囲気の女性である。 「すぐにこいつの量産体制に入って。同時に各国の軍部とか過激派組織に売り込みを。今後の課題は、転送装置を使った火器の安全な移送だね。あとシャドウビーストの新作もそろそろ着手したいから、準備よろしく」 「了解で〜す」 246 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:49:06 ID:03E12/jG ジョシュと呼ばれた女性は用件を聞くと、とてとてと走り出し…… 「あわ、あわわわわわわわわわわあわわわわ!」 ずってん。 何もないところで転んだ。 シャドウは横目にそれを見てくすくすと笑うと、再び正面に向き直り、先ほどまで機械からの送られた映像を映していたモニターを見る。今は、砂嵐しか映ってはいない。 「しかし、催眠攻撃をこんなやり方で破るなんてねえ」 シャドウの笑いは、止まらない。 「自分で思いついたのか、それとも誰かの入れ知恵か……フフフ……」 まるで、おもちゃで遊ぶ子供のように。 シャドウは、楽しそうだった。 247 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 06:54:09 ID:03E12/jG とりあえずここまで。最初にも書いたが、エロなしですまん。 みなさん、あけましておめでとう。 今年俺が気になるのは、特撮の新作と、ドラゴノーツのガーネットの動向と・・・ あとは明後日発売のルーンファクトリー2か。何しろ前作は 「悪の女と結婚できる」 ゲームだったからな。要注意だ。 248 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 08:40:18 ID:bQvmHI8a くっ悪の組織は休まず精力的に(性的な意味も含めて)働くのだなっ! あけおめっ! 249 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 09:05:40 ID:Dai4X8K2 あけおめ+グッドジョブ 250 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 13:57:03 ID:ld1JvkG8 あけグッジョブ 251 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/02(水) 02:21:28 ID:7OnxvoG3 普通に続きが気になるGJ 252 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 01:04:00 ID:SFbMVy5K 次回にwktkGJ 253 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 16:00:16 ID:CBNToHlc 割り込む形で恐縮ですが、スレが盛り上がればと思いファイナルファイトの話をばひとつ。乱筆乱文失礼。 254 名前:FFのSS@[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 16:21:14 ID:CBNToHlc ここ超犯罪都市メトロシティで、何と市長ハガーの娘ジェシカが犯罪集団「マッドギア」に誘拐されるという事件が発生。 恋人コーディは、ハガーと忍者ガイと共にマッドギア壊滅へ動き出す事となる。 他の2人とは別行動を取り、ジェシカをさらった張本人・ダムドを探すコーディは、遂にそのアジトを発見する。 それは煉瓦造りのあばら屋が建ち並ぶスラム街の中にある、1件の寂れたバー。早速突入しようとするコーディ、しかしドアの両脇には2人の女が立っていた。 「うっ」 その女達を見てコーディは一瞬目を逸らした。2人の出で立ちがあまりに過激だったからである。 2人共警帽を被り、上半身は豊満な下乳のはみ出る程短い白のタンクトップ1枚。 下半身はと言えば、手錠をぶら下げた、下着並みに切れ込むデニムのホットパンツから、太股はかなりの肉感だがふくらはぎはキュッと締まった生脚が飛び出している。 「ンフ、お兄さん何か用?」 左側の、鮮やかなピンク色の髪を腰まで伸ばした、狐色の肌をした女がコーディを見て声を掛ける。こちらもピンクに塗られた肉厚の唇が艶かしく光る。 255 名前:FFのSSA[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 16:47:36 ID:CBNToHlc 「ここにいる、ダムドに話がある。通してもらおうか」 「フッ、誰それ?…そんな事よりも、アナタイイ体してる…アタシ達と遊びましょうよ」 右側の、白い肌をした女が答えた。左側の女と髪型は同じだが、色はオレンジに染められている。 「ここがアジトだという事は突き止めている。美しい女性と色々な事をして遊びたいのはやまやまだが、ちょっと急いでるんでね」 コーディは2人の間から強引に店内に入ろうとした。その腕に両側から2人が絡み付く。2人の胸は腕に当たってひしゃげ、今にも大事な突起が見えそうだ。 「ンもう!…せっかく女の方から誘ってるのに甲斐性無しね。そんなんじゃ彼女も出来ないわよ…」 コーディの左耳に少し甘酸っぱい息が吹きかかる。ピンク女が顔を間近に寄せて囁いているのだ。唇がかすかに耳に触れる。 しかしコーディは毅然とした態度で、目だけ女の方に向けて答える。 「残念ながら最愛の彼女がさらわれていてね、お前等に。怒りにうち震える今の俺にはお前の安い色仕掛けは通用しないぜ…はっ!」 コーディは勢いよく両腕を振り払う。一歩飛び退く女達。 「勿体無いわね…じゃあやっぱりケガしてもらうしかない…か!後悔するわよ!」 ピンク女は声を張り上げ、再び一歩踏み込み右手を大きく振りかぶった。胸が揺れる。 256 名前:FFのSSB[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 17:21:03 ID:CBNToHlc コーディは一瞬のうちに右も確認した。オレンジ女も同じ動作をしている。平手打ちか。 「ふんっ!」 2人の掛け声が同時に響く。2本の腕がコーディに襲いかかる…! 両手で思い切り蚊を潰した時のような音が2つ重なった…。 コーディの頭上で。 「んあぅ!」 女達の平手は、咄嗟にしゃがんだコーディを捉えること無く、互いの顔面にクリーンヒットしていた。 左頬を打たれて、口から唾液を吹き出しながら互いにそっぽを向く2人を下から仰ぐコーディ。 風圧でタンクトップが翻り、一瞬揺れる突起がサブリミナルする。コーディはピンク女のものを視界にとらえた。 「…え!?」 ピンク女は一瞬何が起きたか分からず右、左、右と確認し、次に下を向く。 「…んな、き、貴様!」 ピンク女の唇からは一筋の唾液が垂れている。 「エロい唇から美味そうな蜜が垂れてるぜ。しかしあれだけ振りかぶれば避けるのも簡単だ。それにしても響いたな、普段余程仲悪いのか?」 「…お…おのれ…あぅ!」頬を紅くした女がセリフを言い終わる前にコーディは足払いを繰り出す。 「あん!」 ピンク女はM字開脚の形で尻餅をつく。 257 名前:FFのSSC[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 18:10:47 ID:CBNToHlc コーディは足払いをしつつしゃがんだままオレンジ女の方に向き直り、ピンク女と同じように下を覗き込むその顔めがけて勢いよく立ち上がる。 「んんっ!」 頭突きをまともに顔面に喰らい、のけぞるオレンジ女。両手で鼻を押さえ天を仰ぐ。 またしてもタンクトップが翻り、今度はオレンジ女の乳首が完全に露になった。やや黒ずんでいる。 コーディは完全にがら空きになっているへそを見据え構えようとした。 しかしコーディは一瞬考えた。オレンジ女は鼻血が出ているのか暫くあの体勢から立て直せそうにない。それなら…。 コーディはすぐ踵を返し、まだ尻餅をついたまま痛がっているピンク女の右腕を取り、近くの街灯まで引っ張りこんだ。 「んな、何…!?」 驚く女をよそに、彼女の腰に下がった手錠を引き剥がし、彼女の両腕を街灯に後ろ手になるよう回し、両手首に手錠をはめた。 「…え!ちょっとやめてよ!もう!」 盛んに両腕をバタつかせながら女は手錠を外そうとするが外れる訳もなく、手錠と柱がぶつかる金属音だけが響き渡る。 「これでよし、と…」 コーディは少しずつ持ち直しつつあるオレンジ女のもとへ駆け寄り、構え直した。 258 名前:253[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 19:39:42 ID:CBNToHlc ひとまずここまで書きました。別スレに書いたものを一部変えたSSです。 259 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/03(木) 23:59:23 ID:fhKBXkaG …ポイズンって男だったよな? 260 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/04(金) 00:07:35 ID:7BfwUbtQ >>259 設定も情報も錯綜しているので好きなように解釈するべし 俺は女だと思っている 261 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/04(金) 00:38:04 ID:1L0FtjtV GJ 続きマッテマス 262 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/04(金) 02:56:22 ID:RIB75/0+ グッドジョブです 263 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/04(金) 21:18:41 ID:ZhVes3Jo >>259 当時は「女を殴るゲームはアメリカで訴えられる!」という危機感から、 シーメイル設定があったと思うけど、 国内向けのアンダーカバーコップスではそういうのは無かったよね。 こっちは雑魚を倒すと血反吐まで吐いてたしw カプコンのアイレムの差なのかな? 264 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/04(金) 21:19:29 ID:ZhVes3Jo ×カプコンのアイレム ○カプコンとアイレム 265 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/05(土) 05:11:02 ID:o3CsK6ps グッジョブ もしや、あなたはゲーキャラ板の女ザコスレに 投下してくれた方? 266 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/05(土) 07:26:59 ID:Y5FlUyLq >>260 確かに当時は雑誌によってキャラの説明が異なってたな 男という設定にするならボイスは女のにしてはいかんだろカプコン 267 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/05(土) 07:59:54 ID:oby2ytPC 続編って事になっている格闘の「ファイナルファイト リベンジ」では、 ポイズンは完全に女って事になってるな ついでに、コーディに密かな恋愛感情を持っているって設定だった まあ、俺はフタナリって事にした方が萌えてしまうんだが 268 名前:253[sage] 投稿日:2008/01/05(土) 10:37:56 ID:u34mDJiK >>261、>>262 ありがとうございます。 >>265 いかにもあそこに投稿した者です。ただ今回はここまで微妙にスレ違いなので、今後修正します。 269 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/05(土) 12:39:47 ID:KBO6Njj/ いや、ふたなりは違うだろw 270 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/05(土) 16:46:17 ID:o3CsK6ps >>267 SVCでも女扱いだったなぁ まあ、プレイヤーとして使えるマキや春麗やキャミィが、普通の女性であるように プレイヤーサイドとして使えるならニューハーフ設定いらないもんな 271 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 02:08:15 ID:Q+KUHrbn やっぱ女性に暴行くわえるのはよくないってコトで ニューハーフって言われてたのかなぁ? 272 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 02:28:54 ID:vtTtCarS >271 全くその通り >263も書いているとおり 当時のアメリカ世論にあわせて、そういう設定に急遽変更した。 ファイナルファイトと関係ないが、 当時はポケモンですら、動物虐待に繋がるという話がアメリカで持ち上がって 「ポケモンボールの中は居心地が良い」とか、そんな設定が急遽付け加えられたりとか 色々、日本国内では考えられんような難癖が付けられていた時代だったからね ま、今のアメリカなら 「ニューハーフなら暴行しても良いというのも差別だろ!」 って絶対言われるだろうけどね 結論として 「ポイズンは女で、悪女萌えヒャッホイ」 ってことだ。そうに違いない。異論は認めない。 273 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 06:43:39 ID:jvAssUTy そういえば、こういうチンピラ集団のビッチ風な女構成員のSSって、あまり見ないな。 同じ女ザコでも特撮とかの女戦闘員とも、また違うんだよな 274 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 11:00:55 ID:tJ43c2yc そういえばてぃるちぇいさー3巻発売してるんじゃない? 275 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 16:44:52 ID:7jSYz2ov 発売してるよ 見た目も性格も悪の女幹部と呼ぶにふさわしい シヴァの絡みがメインなのが良い 個人的には主人公×ミュウが一番好きだけど 276 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 00:35:30 ID:9NITMiby このスレ的に、ラットマンは有り? 277 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/08(火) 03:21:36 ID:DSCRmcqI ラットマン? 278 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/11(金) 03:34:18 ID:Tsl9X09V サド(マゾも兼ねてると尚よし) 女幹部 鞭 ボンテージ 淫乱・好色・貪欲 残忍 精力吸収 高慢 理想像(・ω・) 279 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/11(金) 16:58:12 ID:Hb/+58my >>278 巨乳(又は爆乳)とハイヒールを忘れてるぞ 280 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/11(金) 18:49:43 ID:T6VQ04mZ 個人的に褐色も 281 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/11(金) 19:25:47 ID:TbsXzkwG アルトネリコのミュールが好きです 282 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/12(土) 05:08:10 ID:KM1jEg65 ショタ食いの女幹部モノとかないか? 283 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/12(土) 05:42:51 ID:xyL2UHxy >>278 サド(マゾも兼ねてると尚よし)(「−15CP」 女幹部「20CP(地位レベル4)」 鞭「20CP(武器の達人/鞭)」 ボンテージ・ハイヒール「−5cp(トレードマーク)」 淫乱・好色・貪欲「−15cp」 残忍「−10cp」 精力吸収 高慢「−5cp」 美人・巨乳「15cp」 わかる人だけわかれば良いや… 284 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/12(土) 05:59:55 ID:NZUIHx/g ガープス乙w 285 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/12(土) 08:45:03 ID:xyL2UHxy うわ…ツッコミはや… 286 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/12(土) 09:32:53 ID:xFUbXjP7 CPとか書いてあるのでやったことない俺でもTRPG関係だなということがわかった・・・ 287 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/12(土) 13:07:53 ID:IzbXFCrO >>283 使えない部下「5CP(仲間・いつも)」とか ヒーロー「−20CP(敵・頻繁)」もいそうだな で、話が進むと 部下「−20CP(仲間・最愛)」とか ヒーロー「−50CP(敵・最愛)」とかに 変わったりするんだろ?w 288 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 02:52:39 ID:6Hoou48w 新しいドロンジョ様はポロリが無いらしいね。 289 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 05:48:51 ID:CcWU/R7t 時間帯が時間帯だしねぇ 290 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 09:38:19 ID:y95K8K3H 実写は深キョンみたいだしねぇ 291 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 09:45:28 ID:SOJCX68n アニメの後半何度かヤッターマン1号とドロンジョ様がラブロマンスを演じ 2号が冷ややかな目で見てたりボヤッキーが怒り出したりするのが好きだった 292 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 10:40:28 ID:L81SE4kj ああ、覚えがある。キラキラした演出があったな。 293 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 13:16:04 ID:Pe++HMzy ヤッターマン1号とドロンジョさまがくっつけばいいと思ってた。 変身前ガンちゃんはアイちゃんで。 294 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 14:00:28 ID:CcWU/R7t 見た目はゼンダマンのムージョが1番好きだ 295 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 07:27:35 ID:wRAr1Z9v シチュ的に相手は誰がいい? ・ヒーロー ・同僚 ・部下 ・総統・首領・司令など上官 ・名もない脇役 ・怪物 ・ヒーローの仲間たち ・博士や博士の子供など非戦闘員 296 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:01:17 ID:WF0jZdLM 携帯から失礼。 ここの掲示板書き込むの初めてだから、不都合・粗相があったらスマソ。 戦隊モノで、敵側のプロローグ的なのをちょっと投下します。 あと、先に謝っておきます。 ◇あまりエロくない ◇説明長い ◇キャラの描写ない ◇始まってすらいない。 女幹部&ショタ執事で脳内補正して下さい。 ―――― 「あ、あ、イイ!あぁ!」 「ひっ……ぐぅっ」 空中戦艦「アウスフムラ」。 北欧神話に出てくる、巨大な雌牛の名を冠した厳つい戦艦に似つかわしくない、艶やかな喘ぎ声が牢獄からこだまする。 「うぁああ……もうっ…無理っ…」 「イイわよ、イッても……アタシも……イク…っ!あぁっあぁぁぁあ…っ!」 どうやら絶頂を迎えたらしい。 それを始終眺めながら、僕は目の前の甘美な行為にため息をついた。 ただし、悪い意味で。 世界規模で展開されている大企業、「ユグドラシル・コンツェルン」。 あらゆる分野に手を染め、軽く先進国よりも資産を所有する「スゴい企業」。 そこに所属しながら、僕にはその程度しか認識はない。 297 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:03:26 ID:WF0jZdLM なぜなら、僕には――僕らには、それが何だろうと関係ないからだ。 僕らはいわゆる「裏の顔」。 「ユグドラシル・コンツェルン」の「黒い噂」「見え隠れする影」――などと呼ばれる、「暗部」。 通称「ニブルヘイム」。 そしてその武力制圧・敵地侵略・武力抗争の鎮圧を担当しているのが、僕の主。 数々の異名を持つ、エルセリオン様。 ニブルヘイムの、五人しかいない大幹部の一人。 僕の、自慢の、主である。 その主に最近、趣味ができた。 それ自体は喜ばしい。 趣味は心にゆとりを持たせる。仕事にしか興味を示さなかった主にとって、それ自体は大変喜ばしい。 しかし、問題はその趣味だ。 「敵勢力の人員を拉致し、陵辱すること」 何とも困った趣味である。 戦闘の毎に、飛び交う弾丸の合間を縫って敵の人員を拉致しなければならないし、性病予防の為にメディカルチェックも欠かせない。 おまけに、メディカルチェックの振るいにおとされて誰一人確保できなかったら、主による半ば八つ当たり的な性的折檻が待ち受けている(その被害者は主に僕だ)。 更に、行為の後の事後処理も大変だ。 もし、主がこんな行為を繰り返し行っていることが他の幹部達に知れたら、主の地位は危なくなる。そのため、拉致し陵辱された哀れな彼らの記憶を、薬物なり電波なりで抹消しなければならない。 まったく……。 298 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:13:43 ID:WF0jZdLM 何故か反映されてない…… 下げかたもわからないし…… 皆さんスイマセンでした。 299 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:22:07 ID:WF0jZdLM 僕は、息を整え、燕尾服を整え、けだるさを完璧に隠して淡々と述べた。 「エリス様。お時間です」 「あぁ……ぅん……今ぁ……イくよぉ……」 未だに身体をヒクつかせながら、甘い声でどっちの意味かわからない返答をする主。 だが返答は返答だ。僕は構わず続ける。 「では、昼食をご用意致します。自室とブリッジ、どちらになされますか?」 エリス様は、食堂で食事をとらない。気分で場所が変わるので、食事を運ぶ僕としてはアンケートをとらなければならないわけだ。 「えぇと……あぁ…ひくっ!」 まだ余韻に浸ってるのか。 「えぇと……自室ぅ…でぇ…」 「かしこまりました」 一礼すると僕は部屋を出た。 300 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:22:49 ID:WF0jZdLM 「美味しい〜(はぁと」 「恐縮です」 エリス様の食事・スケジュール・健康その他諸々の管理は僕が行っている。 5年も仕えていれば流石に好みの味付けも把握している。 どうやら、嫌いなゴボウも美味しく頂けたようだ。我ながら上出来だ。 次は大根にも挑戦してみよう。 「ご馳走。では、報告を」 「はっ」 食事も終わり、エリス様は凛とした声で言う。 面倒くさがりな主のために、出来る限り要約して、かつ的確に手に持った資料と報告書を読み上げる。 「極東方面以外は、どこの戦線も異常はありません」 「極東?……中国かしらね……あそこは終始物騒な国だからね……具体的にはどこなの?」 僕は資料をめくる。 「ええと……じゃ…ぽん…?…ああ、日本ですね」 一瞬、空気が止まった。 301 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:23:43 ID:WF0jZdLM 「……日本?」 「はい」 すてぽてちーん。 「日本?日本って、あの日本か?」 「はい。スシ、サムライ、ゲイシャ、スキヤキ、テンプラ、マンガの、あの日本です」 エリス様は難しい顔をして首を傾げる。 「何故日本」 その問いも無理はない。 日本は経済力、芸術性以外に特筆すべき点はない。 ましてや、経済担当でもない我々に「異常」という点など思い浮かばない。 「ええと……お待ち下さい。……」 僕は文面に目を走らせる。 「ふむ。どうやら、最近『エクスレンジャー』なる戦闘集団が台頭しているようです」 「『えくすれんじゃあ』?……ふむ。で規模は」 「五人編成の小隊だそうです。少数といっても、かなりの精鋭らしく、我が軍が劣勢になりつつあるそうです」 「ほぅ……」 エリス様はニヤニヤと笑い始めた。 302 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:24:50 ID:WF0jZdLM 「もっと具体的な情報は?得意とする戦術や、所持している兵器などは?」 その声が喜々としているのがわかる。 僕は報告を続ける。 「柔軟なチームワークによる各個撃破を得意とし、強力な個人兵器、巨大な機動兵器を各々に所有していますね。更に、勝利を決定付けるために、個人・機動に関わらず兵器を合体させて出力を統合・収束して放つ「詰め」を必ず行っています」 「必ずトドメを刺すわけか。……なるほど。確かに、脅威だ。確かに驚異だ。それは「大変な勢力」だ。少数なりの戦い方を、戦術を心得ている。なるほどなるほどなるほど。我が軍が苦戦するのもわかる。フフフ……では、アルト」 エリス様が僕の名を呼ぶ。 その眼は邪悪に笑っている。 僕はその眼に捉えられ、名前を呼ばれ、歓喜に酔いしれるのを必死に堪えて、エリス様の言葉を待つ。 303 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:27:07 ID:WF0jZdLM 「その勢力……「エクスレンジャー」は、「私を満足させられるか」?」 その邪悪で妖艶で狂気に満ち溢れた問いに、僕は答えた。 あらゆる性交よりあらゆる娯楽よりも、その邪悪さは僕にとって、絶頂を迎えるに足る程に甘美だった。 僕は……ゾクゾクしながら、ワクワクしながら、胸の高鳴りを、充実感を抑えながら、しかし隠さずに言った。 「存分に足る相手、で御座います」 「そうか」 フフフ…と笑い、エリス様は不敵に、傲岸に、不遜に、満面の笑みを浮かべた。 この人はいつもそうだ。 強い相手と戦いたくて仕方のない人だ。 まるで修羅のような、僕の主。 僕の人。 「日本に進路を取れ……私の戦争の始まりだ」 「では……?」 「フフフ……私自ら相手をしてやろう。私自ら引導を渡してやろう。フフフ……ハハハハハ!!」 プロローグ、完。 304 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/14(月) 18:28:34 ID:WF0jZdLM 何だか、途中エラーがあったみたいでスイマセン。 字数が多かったようです。 スレ汚しスイマセンでした。 m(_ _)m あと、誰か下げかた教えて下さい。 305 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 18:32:30 ID:aMKO/ZWW メール欄にsageと入力 306 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 18:36:11 ID:WF0jZdLM こうですか? ありがとう御座います m(_ _)m 307 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 21:06:18 ID:aWqAEnZU がんばれ。ショタはいいな、ショタは。 おまえらリメイクヤッターマン見た? 308 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 21:24:36 ID:WF0jZdLM >>307 見た。 ドロンジョのコスが若干昔よりエロくなってる 309 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/14(月) 21:51:21 ID:aWqAEnZU お腹出て、太ももに一本ラインが追加されてたなw あとおっぱい揺れたけどうまいこと隠しちゃって残念だ 310 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/15(火) 00:01:53 ID:sNaDYQQD ヤッターマン見たよ。 ポロリはなかったけど正直想像以上にエロかった。 やっぱドロンジョ様はいいなぁ(*´Д`) 311 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/15(火) 02:10:32 ID:hRskyHlW 声優さんが一緒だったことに驚いた ドロンジョ様も他2人も中の人は 70代なのに頑張ってるんだねぇ 312 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/15(火) 06:06:36 ID:ZDa5mCTK GJ、続き楽しみにしてます ドロンジョさま、やっぱり多少今風なスタイルになってるなw 313 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/16(水) 15:00:07 ID:krBMl7vU でも、なんでタイムボカンじゃなくヤッターマンなんだろう ヤッターマンってタイムボカンシリーズの中でも優遇されてるよな 314 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/16(水) 16:20:15 ID:kRaj8HhH つーかヤッターマンは若手声優にとってやりづらい職場だろうな。 70代の先輩が三人もいたら。 315 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/17(木) 17:03:05 ID:0uf6MeNF プロなら関係ないと思う 316 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 02:53:43 ID:RgDwxA3G >>314 ドクロベー様も入れて4人だよ 317 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 03:44:40 ID:cUPpaAtV >>313 タイムボカンは、ポリゴンショックが起きかねないシーンがあるからボツ 318 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/20(日) 02:36:07 ID:Qk0kNUo2 絵板それなりに盛り上がってますね 319 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 02:11:08 ID:brj0p7Cg 次の戦隊の悪の女幹部が及川奈緒な件について 320 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 03:36:45 ID:liDv9pvP ドラゴノーツのガーネットのエロSSが観たいわけだが更に 321 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 14:50:42 ID:aYce8Fuv 「てぃえる・ちぇいさー」3巻目読んだ ミャウとシヴァサイコー 322 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 23:54:15 ID:EgaVagBw ヤッターマン見た。 髪をアップにしたドロンジョ様にハアハアできた。 323 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/24(木) 04:12:38 ID:kzhb6y3b なんか悪女が出るエロゲーでオヌヌメなのないか? 324 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/24(木) 19:57:30 ID:qY9S3Sls 七巴の剣 姫武者 325 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 05:31:29 ID:xnwFT6ct 超光戦隊ジャスティスブレイドと超光戦隊ジャスティスブレイド2 主人公が悪の首領になるゲームなんだが、側近のお姉さんがエロい 326 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 09:58:22 ID:vLdb0lgZ >>325 公式を見に行ったが… 幹部のおねーさんだけで充分じゃねーか!という感じだった。 ヒロインいらんだろw それにしてもヒロイン調教派は恵まれてるなあ… 327 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 12:59:21 ID:ZJWRc/X5 悪堕ち好きの俺に言わせると、あの作品でヒロインが洗脳され悪の女幹部になったところがたまらない スレ違いでスマソ 328 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 18:57:22 ID:UFQiPsaB 久しぶりに投下します。女幹部ものです。 いつものエロを抑えて、かなり乙女チックですので、そういうのが苦手な方はスルーしてください。 かなり長くなりましたので2、3回にわけます。今回の投下分ではHがないです。 329 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:01:40 ID:UFQiPsaB 「ルアラ、今日こそ引導を渡してやる」 メタリックシルバーのコンバットスーツを装着したフレイダーが、 青白く光るレーザーブレイドでわたしの肉体を切り裂かこうと近づいてくる。 すでに満身創痍。黒革のボンデージスーツから露出した肌は擦り傷は数知れず。 武器である鞭を避けられたとき、私の命運は決まった。 ああ、ベリア様、ベルガ様、志半ばにして倒れることをお許しください。 愛しの将軍を胸に思い描き、その時を眼をグッとつぶって待つ。 しかし、いっこうにその瞬間がおとずれない。 片目をあけるとそこに褐色の肌、みかけは十代の半ばくらいの少年がフレイダーとわたしの間に立っていた。 「そこまでです」 フレイダーのレーザーブレイドはその剣先を真っ暗闇の異次元空間に吸い込まれている。 黒いボディスーツに身を包んだ少年、わたしの副官であるジミィルであった。 ジミィルはどんな影にでも潜りこめる能力を持つ。影を異次元空間として使用する能力らしいが詳しい理屈はわからない。 「フレイダー、退いてはもらえませんか。我々の作戦は失敗しました。今回はそれでいいでしょう」 「フン、まあいいだろう。いくら悪とはいえ、お漏らししそうなほど震える女を殺す趣味はない、ルアラ命拾いしたな」 「な、なにを誰が……震えているっていうのっ」 憤慨するわたし、フレイダーがマスクの奥でニヤリと笑みをこぼしたような気がしてホントにムカっときた。 「次はないぞ、覚悟しておけ」 「ま、待ちなさい」 そういうとフレイダーはこちらに背を向け、ゆっくりと振り向くことなく歩き去った。 330 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:05:50 ID:UFQiPsaB 「また、負けたぁ」 フレイダーがいなくなると、緊張の糸が解けたのかその場にわたしはへたり込んでしまう。 「そうですね、けれど取り返しのつかないことにならず幸いでした」 「それはわたしが弱いと責めているのかしら、それともわたしのピンチを助けた自分を褒めてっていってるの?」 「いえいえ、ただルアラ様がご無事で本当に良かったと安堵しているだけですよ」 ジミィルの物言いはいつも癇に障る。 実をいうと、わたしはこの褐色肌で可愛らしい顔つきの少年に何度も助けられているのだが、 どうも素直にありがとうといえないのは、こいつの慇懃無礼な態度がムカツくからに違いないと思っている。 「あんた、また私の影に入っていたわね。プライバシーの侵害よ、いつもやめてっていってるでしょ」 「いや、その今回はそれでお救いすることができたわけですし……」わたしはジミィルをジッと睨む。 「……ええと、すみません、次からはやりませんのでお許しください」 仕方なさそうに謝るジミィル。彼のこの態度はよけいにわたしを苛立たせる。 「そう、ならいいのよ。わかっていると思うけど、わたしに触れていいのはベリア様とベルガ様だけなんだからね」 そう、大好きなお二人を思い描くと、心がポカポカとしてくる。 「はい、よくわかっていますよ。ボクはルアラ様の副官ですから出過ぎた真似は決していたしません」 「よろしい。一応言っておくけど、わたしに変な感情を抱かないでね。わたしの身も心もすべて将軍様たちのものなんだから」 「それを聞くのは今回で8回目ですけど……ああ、ええ、わかっています。  そうですね、心の奥底でお慕い申し上げるだけにとどめておきます」 そういって白い歯をキラリとさせながら笑うジミィル。何がお慕いだ。何とも思ってないくせに……コイツはまったく。 ああ、キライなとこがもう一つあった。わたしに子どもをあやすように接するところだ。 どうせお荷物、無能な上司としか思っていないのだろう。 「もう、基地に帰るわよ……ってあれ? ああ、もうっ、腰が抜けて立てないじゃない。ジミィル、わたしをおぶりなさい」 「あれあれ、わたしに触れていいのはベリア様とベルガ様だけじゃなかったんですか」 ニヤニヤと笑うジミィル。ホントに頭にくる。こいつ、いつか締め上げてやらなきゃ。 「だから、そんなわたしに触れる機会を与えてあげようっていうのよ。感謝しなさい」 「はい、はい」 ジミィルはそういいながらも、わたしの眼の前で屈むと軽々とわたしをおぶってみせる。 「変な気起こしたら承知しないからね」 「はいはい、って。ああ、すごい。柔らかくて大きな胸が背中にあたって気持ちいいです」 「変態っ、死ね」 ジミィルの頭をパシっとはたく、ああ、最悪。 いつも作戦の邪魔をするフレイダーに、わたしをバカにするジミィル。 早くベリア様とベルガ様にお会いして慰めてもらいたい。 そう、ここまではわたしにとってはいつもの日常だった。 この時のわたしは、この後に待ち受ける運命を想像さえもしていなかった…… 331 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:10:35 ID:UFQiPsaB 『秘密結社のつくりかた』 第○話 女幹部ルアラのつくりかた  女王アウルによって結成された秘密結社ゲルドは、世界征服を目的とした組織だ。 わたしはその組織の幹部として一年前から頑張っている。 わたしは下級戦闘員から出世してきたわけでも、いきなり幹部にスカウトされたというわけでもない。 この世界を認識したときから、わたしは既にこの組織の幹部だったのだ…… そう、わたしには一年以上前の記憶がない。この話をジミィルや他の部下達にすると気の毒そうな顔をするが全然気にはならない。 なぜなら、わたしのことをとてもとても大切にしてくれる素敵な男の人が二人もいるからだ。 右将軍ベリアと左将軍ベルガ、彼ら二人は私にとって父であり兄であり、また少しうぬぼれるなら恋人でもあった。 ベリアは細身で長身の男性でとても中性的な顔をした人で、ベルガは同じく長身だけど、筋肉質で男らしい顔立ちをしている。 二人とも何をやらせても優れているけれど、ベリアは作戦立案といった知的な作業を、ベルガは実際の戦闘を肉体作業を得意としていた。 性格もベリアは繊細で、ベルガは豪快だった。二人はわたしにとても優しかった。 わたしが作戦を何度失敗しても許してくれるし、何か不安なことがあったら傍にいてくれる。 いつも優しく微笑んでくれるし、包むように抱いてくれる。わたしは彼らに愛されている、そう思っていた。 ちなみにアウル女王陛下はみたことがないし、声も聞いたことがない。 いつもカーテンに覆われた奥の玉座に坐っていて、彼女の命令はすべて二人の将軍たちを通してしかわたしたちにこない。 わたしにとっては雲の上の天上人である。ただ、会ってみたいとかそんな感情はまったくといっていいほどなかった。 口が裂けても言わないけれど、わたしは女王などどうでもよくベリアとベルガの両将軍がいればそれでよかったのだ。 あと、憎らしいっていえば自由と正義の味方とかいって、わたしの作戦をいつも邪魔するフレイダー。 いつもわたしの部下である戦闘員や合成怪人をレーザーブレイドで切り裂いていくのだ。 わたしも今日のように何度、命を落としそうになったかわからない。 あいつが死ねば、世界征服に一歩近づくのに……いつも心の底から悔しくて、何度涙をこぼしたかわからないくらいだ。 ベリアが作戦を立てて、ベルガかわたしが実行に移し、フレイダーに阻止される、 わたしが作戦失敗した時には、ベリアとベルガが優しく慰めてくれる……それがわたしの日常だった。 そう、わたしは世界征服を叫びつつも、そんな予定調和な毎日がずっと続くと思っていた。 332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:12:20 ID:UFQiPsaB そんな日常がガラガラと崩れ去ったのはいつものように(いつもじゃホントはダメなのだけれど)、 フレイダーによって作戦が失敗に終わり、トボトボと女王陛下と将軍たちのいる玉座の間に帰ってきたときのことだった。 いつも絹のカーテンから影しかみえない女王アウルと二人の将軍しかいないはずのその広間に、 もう一人、姿形はとても見知った、けれど一度も会ったことのない女性がいた。 輝かんばかりに綺麗なストレートの黒髪、青くクリクリとした瞳が印象的な整った顔立ち、 彼女の着たラフなシャツを押し上げる豊かな胸、それを際立たせる抜群のプロポーション…… ちょっと、自慢も入っているかもしれないけれど、どこからどうみてもそれは「わたし」だった。 333 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:18:07 ID:UFQiPsaB いつもは冷静なはずのベリアとベルガが「わたし」を取り囲んで話しかけていた。 「今まで、どこ行ってたんだ。君がつくった組織だろう。責任を持ってくれ」 「死んだはずはないと思ってたが……長い付き合いだろ。消えるんなら一言くらい何か言ってからにしてくれよ」 問い詰めているようだが、二人の顔をみると嬉しさが隠し切れないという感じだ。 「あたしもちょっと一人になりたい時くらいあるっての。しっかし、驚いたわ、まだこんな遊び続けてたんだから」 声はわたしと同じ。けれど、喋り方とかは彼女の格好と同じくラフでわたしとは全然違う。 わたしなら、絶対にこんな風には喋れないだろう。 「相変わらず、飽きっぽいな。君が帰ってくると思って、現状を維持し続けたんだぞ」 「まぁ、しかし嬉しいよ。これでまた三人だ。ハハハッ」 ベリアは小言をいっているが、強く責めるつもりもないし、呆れている感じもどこか演技っぽい。 ベルガはもう、豪快に笑っていて喜びを隠そうともしていない。 「だって、世界征服ってすごくいい響きじゃない?10年前にTVでこの言葉聞いたときこれだと思ったわ。  ま、準備の三年、実行にうつして二年で飽きがきちゃったんだけどね……まあ、そんなことはどうでもいいのよ。  すっごく、面白いことみつけたの。これなら、そうねぇ20年くらいは楽しめるかも」 あの「わたし」が何を言っているのかわからない。 けれど、彼女がいっていることは私にとって、とても怖いことのような気がした。 「相変わらずだな、そんなこといって……5年持てばいいほうじゃないか」 ベルガはやれやれといった口調でそういうが、口元はニヤついたままだ。 「それで、この組織はどうするんだ。末端まで含めて数千人、ちょっとした規模だぞ」 ベリアは冷静に「わたし」にそう告げるが彼女の答えは素っ気無いものだった。 「え、どうでもいいじゃない。このまま三人でドロンしちゃうとか、適当なのに任せるとか、  解散するとか、あ、ベリアが残るっていうならいいわよ。ベルガと二人で楽しむから」 「そ、それはないぞ。もう君のいない毎日はこりごりだ。どれだけ私が……」 ベリアは次の言葉を出す前に恥ずかしいのか顔を赤らめてしまう。 「なぁに、ねぇねぇっ、その次の言葉が聞きたいなぁっ」 ニヤニヤとしながら、「わたし」は猫なで声でベリアにグイっと迫る。 薄々と、どういうことなのかを感じとりながら、あの「わたし」にわたしはなりたいなと思った。 「寂しかった、君のいない毎日は本当に。君がいないと世界はこんなに色褪せるのかと思ったくらいだ」 赤面しつつ一気にまくしたてるようにベリアはそう言った。こんなベリアをわたしは知らない。 いつもの落ち着いた彼からは想像できない。本当に、彼女がうらやましい。 「えへへっ、正直でよろしい。いつまでたってもベリアは可愛いんだから。  ところで……さっき『現状を維持』っていってたけれど、そうじゃないみたいねぇ。  寂しいからって、ああいうのはあたし、どうかと思うなぁ……」 そういった「わたし」の目線がわたしに向いた。 「「えっ」」 同時に声をあげて、まさか、しまった、といった表情でこちらに振り向くベリアとベルガ。 ……泣きたい気持ちを、問い詰めたい気持ちを殺して、極めて事務的にわたしは言う。 「報告が遅くなって申し訳ありません。お取り込み中のようでしたので。  残念なことに、またもやフレイダーによって作戦は失敗に終りました」 「……そ、そうか」 ベリアはその言葉を発したあと、何も言わない。気まずい沈黙…… 今、将軍たちの気持ちが、少しでもわたしに……同情とかでもいいからむいてくれているだろうか。 もし、二人の気持ちが、「わたし」にわたしをみられたことを後悔しているだけなら、胸が張り裂けてしまうかもしれないと思った。 334 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:21:11 ID:UFQiPsaB 長い長い静寂、それを破ったのは「わたし」だった。 「ねぇねぇ、ベリアにベルガったら、お互いの自己紹介のお手伝いくらいしてくれてもいいんじゃないの」 「えっ……」 「あっ、そ、そうだな」 口ごもる二人。わたしだけの二人だったはずが、心の中でどんどんと崩れていくのがわかった。 「もう、情けないんだからぁ、責任とらない男は嫌われるぞ。  えっと、あたしはアウル、ここでは女王アウルだったかな、この組織のボスをやってます」 どこまでも軽い口調でいう「わたし」、アウル女王の名を名乗ったことには少し驚いたが、予想の範囲内ではあった。 「わたしは、わたしは……秘密結社ゲルドの戦闘実行部隊の長をやらせていただいているルアラです。  お、お会いできて光栄です。アウル女王陛下」 「ふーん、すごいわね。うん、すごいすごい。この状況でここまで平静を保っていられるなんて感動だわ」 この人はわたしとは姿形は同じでも全然違うのだなと思う。 さっきからの会話を聞いていても、どうやら外見の年齢と実際の年齢は違うみたいだし、 目覚めてからようやく一年になろうとする自分とは比べるべくもない経験の差から生まれるものなのだろうか。 「それでさ、あたしとあなたってすっごく似てるよね。これってあなたは疑問に思わないのかな?」 「アウルッ」 ベリアは彼女が喋るのを必死で止めようとする。 薄々とは理解しつつあるが、やはり全てを知っている彼の口から聞きたいのはわたしも同じだった。 「いえ、ベリア様。わたしもとても疑問に思っています。  なぜ、わたしが女王陛下と似ている……いいえ、うりふたつなのか。  知っていらっしゃるなら、ぜひお教えいただきたいです」 「ルアラ……いいのか。多分、とても辛い思いをするかもしれないよ」 「はい、それでも構いません」 その言葉に何かを諦めたかのように小さく首を振るベリア。 けれど、やっと覚悟を決めたみたいで、組織のことを、そしてわたしが何者かについて話しはじめた。 335 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:27:37 ID:UFQiPsaB それはとても長い、実際に数千年にわたる話であったが、多分、要約するとこうだ。 アウルとベリア、ベルガは現代と比べるべくもないほどに科学技術が発展した超古代の王国の出身で、 ベリアは当時から科学者であり、ひょんな偶然が重なり不老不死の技術を開発したそうだ。 永遠に生きられる、超古代においてもそれは見果てぬ夢だったらしく、ベリアはとても喜んだらしい。 その栄誉ある施術を、まずベリアは幼馴染であったベルガとアウルととも自分にも施した。 そんな矢先、どこかのバカが国を一発で吹き飛ばすような爆弾を破裂させ、一瞬にしてすべてが消し飛んだという。 三人も消し炭になったはずだが、ベリアの開発した不老不死の技術は冗談みたいな再生力を持っていたらしく、 数時間もたつと元通りの肉体にもどったという。 永遠に若いままの身体で三人は一緒……最初は喜んだが、百年もすると生きること自体に飽きてしまうものらしい。 とくに生来の飽き性であったアウルはひどく、ただただ楽しいことを探し求め、世界を、永き時を、渡り歩く旅がはじまったのだという。 今回の秘密結社も、その一つらしい。 ベリアが説明している時に、アウルは笑いながら秘密結社の後ろに「ごっこ」をつけたのには、さすがに腹が立った。 わたしを含め、世界征服に命を賭す自分たちが彼女にとってどういう存在なのか、とてもよくわかった。 と……話がそれた。彼女がいう「秘密結社ごっこ」を三人が楽しんでいた時に事件が起こる、アウルが失踪したのだ。 ベリアは言葉をにごしたが、数千年一緒にいてもベリアとベルガは彼女を愛しているらしい。 数日や数ヶ月もどってこないことは今までもあったそうだが、一年以上ともなると初めてのことだったようで。 半狂乱になったベリアは彼女から採取していた細胞からクローンを造ることにしたそうだ……そう、それがわたしである。 急成長させた後、組織で生きるために必要な知識を植えつけてわたしを覚醒させたのだそうだ。 それからはわたしにも記憶があるから説明できる。 わたし――ルアラははこの一年間、とても二人に可愛がられ、何も知らずに二人の愛に溺れた。 今日、この時、ルアラがアウルの代わりだと気付くまでは………… 336 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:31:05 ID:UFQiPsaB 「……というわけだ。なんというか、その、すまない」 「うん、最低。今、謝ったことも含めてあんたは最低。あ、ベルガも同罪だから。ひとりだけいい子ぶらないようにね」 アウルは本気で怒っている。わたしの存在を決定的に脅かす人で、彼女があらわれなければどんなによかったかと思うけれど、 彼女がこんな風に怒ってくれるのは嬉しかった。 「で、どうするの。責任とってあんたたちがこの子の面倒みる?あたしはいいわよ、一人でも楽しむから、好きにやってちょうだい」 「いや、それは……」 「そ、そうだ、ルアラも連れて行くってのはどうだ。これまでは三人だったが四人ともなればもっと楽しくなるさ」 ベルガの提案が私を今日、一番に傷つけた。 どう考えればホンモノと、ホンモノの彼女にしか興味がない男二人と一緒にニセモノの私がいられるというのか。 悲しくて、悔しくて、今まで我慢しつづけた涙がボトボトとこぼれていく。 「え、なんで。ああくそっ、もう……」 ベルガは自分の思いつきがなぜわたしを泣かせたのかわからず、自分の髪をグシャグシャと掻く。 こんな仕種をみるのもはじめてだ。ホント、情けないヤツ。 ベリアやベルガのみせかけの優しさにわたしは騙されていたのかもしれない。 「ああ、こんなことになるのわかってただろうにね……。  数千年生きてきたけど、こいつらをここまでバカだと思ったのは初めてだよ……」 そういうと、今までみたことないような真顔になって、わたしに話しかけてきた。 「ねぇ、ルアラ。泣きやめなんていわない。そのままでいいから聞いて。あんたはどうしたい?  その腰にある鞭でこいつらをぶちたいっていうならいくらでも、やっていいよ。  別に殺したいんなら何度殺してくれても構わない。まあ死なないけど、痛みはあるから十分拷問になるさ」 もう一人の「わたし」は最初はどうかと思ったけど、イイ人みたいだ。 自分と同じ姿形をしたわたしだからこそ、こんなにも強く同情してくれているのかもしれないけれど。 わたしの答えはもう決まっていた。だって、もうわたしが生きる意味なんてなくなったのだから。 「……殺してください。わたしの役目は終ったんでしょう。  そうですよね。ベリア様、ベルガ様。女王陛下が……アウル様がみつかったんですから。  代わりのわたしが生きていてもお邪魔でしょうし、こんな辛い思いをして生きていくのも嫌ですし……」 「ルアラ……」 私の名を呼んで絶句するアウル。 ベリアとベルガはいたたまれないような表情のまま、どうしていいかわからずオロオロとしている。 ああ、ホントに幻滅だ。こんなダメ男に惚れこんでいた自分が嫌になる。 この二人のためにならどんなことも厭わずにやった。何も罪のない人々を殺すことにも何のとまどいも生まれなかった。 そう、私の存在の全てがこの二人だったのだ。それなのに…… 337 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:38:30 ID:UFQiPsaB 「そうかい……ルアラ、あたしはそれでも生きなきゃなんていわないよ。  生きるってことに、死ねないってことに飽き飽きしてるからね。  どうやら、クローンのあんたは不老不死じゃないようだし、あんたは死ねるみたいだ。  好きな、いや好きだった男に殺されるってのもイイ死に方かもね」 そういって、アウルはベリアの腰に吊り下げられた細身の剣を抜いた。そして、ベリアに押し付けるように持たせる。 「ベリアがルアラを殺しな。あんたが彼女をつくったんだ。ケジメはあんたがつけるのが筋ってもんだろ」 「そ、そんな。そこまでは……」 躊躇するベリアの顔面を、アウルは握り締めた拳で思いっきりぶん殴った。 鼻骨が折れたのか鼻血をボタボタと出すベリア。色男が形無しだ。 「ゴ、ゴフッ」 鼻はすぐに再生したが、鼻血を垂らしたベリアは何とも情けない。 「ねぇ、ベリア、世界征服とかいって遊びで無辜の人間を何十万人と死に追いやったあたしが言うセリフじゃないけどね。  人の命で遊ぶ時は覚悟しなよ、あたしは殺した人間たちの家族に恨まれるのは当然だと思っているし、  捕まって何十年と気が狂うほど犯され、殺しつくされる覚悟もできている。遊びであろうといつだって真剣じゃなきゃね」 理屈がどこかオカシイように思うけれど、やっぱりこの女性はカッコいいと思う。 わたしは彼女と同じ顔だけど、こんなに真剣なキリっとした表情はできない。 ベリアはやっと覚悟を決めたのか剣を握ると私にゆっくりと近づいていくる。 「おいおい、どうなってんだよ。何か方法はないのか、もっと、みんなが楽しくなるような、その、なんだ……」 どうしていいのかわからずにベルガはその巨体を右往左往させている。 「ルアラ。君は私を恨んでくれてかまわない、  何をいってもいいわけになるかもしれないが、君のことを娘のように愛しく思っていたのは本当だ。信じて欲しい」 誠実な顔をしていうベリア。しかし、わたしにはどうも白々しく感じてしまう。 一年にも満たない恋だったけれど、もう冷め切ってしまっているみたいだ。 「はやく殺してくださいベリア様、わたしもこの一年あなたとベルガ様のお優しさに包まれて、とても素晴らしいときを過ごせました。さぁ、お早く。  これ以上、あなたたちに幻滅する前に、サクっとあの世に送ってください」 「すまない」 ベリアがわたしを斬り殺そうと、剣を振り上げた。 ああ、なんだろうなぁ、わたしの人生って。脳裏にこの一年の思い出が駆け巡る。 出てくる人たちは決まっていた。ベリアとベルガ、憎い憎いフレイダー、そして……                                                                            つづく 338 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 19:43:18 ID:UFQiPsaB というわけで、今回は以上です。近日中にHありのつづきを投下します。 >>まとめ人さま 『デーモンブレス戦記―仮面の女幹部ジェロシアの正体―』(後編)を、 よろしければ「まとめblog」に収録の方、お願いできますでしょうか。 339 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/27(日) 23:03:35 ID:FqrDSRcU 大作の予感。 340 名前:榊さん家と地方選挙 2-223[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 00:00:35 ID:voZusaRN >338 続きwktk! にしてもやっぱ大作長編書ける人、凄いわw そして忘れたころに小ネタ投下w その夜、風呂から上がった俺(コードネーム:ブルー)は珍しい光景を目の当たりにした。 だって、明かりの消えたリビングに速報を伝えるTV、そして… 「it… it can't be…」 何故か凄い勢いで凹んでる黒百合…。…動揺のあまりセリフが英語になってるし。 「What's happened?」 …とりあえず俺も英語で聞いてみた。 「…君か。…アレだよ。」 少し冷静になって日本語に戻った彼女が指さす先、TVの画面に注目すると最近注目を集めていた地方選挙の速報。 確か弁護士と科学者の事実上の一騎打ちだったとは聞いていたが…。 「あぁ…。弁護士が勝ったんだ。」 その一言に意外といきり立つ彼女。…表面上はクールだが。 「ああそうだ。科学者のあの候補は負けた。…しかし科学者全体が負けたわけではない。」 …あー。何か知らんが燃え上がっちゃってるわ。…で、今度は何を企むのやら。 「知れたことさ。…洗脳電波の発生装置でも作り上げれば、次の選挙には負けないさ。」 「洗脳するのかよ!? ってか悪の組織チックに世界征服するんじゃなくて地方選挙限定かよ!?」 ……全く確証はないが、嫁をこのまま放っておいたら色んなエライ事になる。ってかそんな物騒なもの作るな! とりあえず演説するのか理論を語ろうとするのか定かではないが、開きかけた彼女の口を自分の口で塞いどく。 で、背中と膝裏に腕を通して、自室のベッドまで強制連行。 そして、割と久しぶりに『身体全体を使った話し合い』をすることとなった。 …もっとも翌朝、返り討ちにあった俺は黄色い太陽のもと、ふら付きながら職場へ行く羽目になったのだが。 ただ、それ以降の選挙速報を見る限り独裁国家のような投票率および得票率がTV画面に映されることもなく、 さらにはカンパニーの洗脳装置を利用した破壊活動など行われなかったことから、今回の作戦目的は無事に達成できたようだ。 341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 00:24:03 ID:g0ykLchE 「そういえば君も法曹関係者だったな。」とならず良かった。 家庭内の平和維持活動は性交を、いや成功を収めたわけだ。 ブルーGJ !! 子作りに励む時点で弁護士の味方をしているような気もするが。 342 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 00:40:28 ID:S+D53vjS >>340 ゔ〜ん、ブルーの大活躍にGJ しかし結果が出てから直ぐにここまで書ける氏の創作力に脱毛でありんす >>338 これは続きにwktkせざるを得ない アウル様カッコヨス 343 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/29(火) 00:12:16 ID:suufLPc8 >>338 続き激しくwktk つかアウル様の漢らしさに感動。悪女とか関係なしに惚れそうだw >>340 まさか某地方選挙ネタで来るとはwww ブルーがんがれ。 そろそろ「栄養費」とか特別手当が出ても良いんじゃないかと思ってしまうw 344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 16:56:28 ID:ntRHxiaa 黒百合のイメージがケイ・ナガセ大尉になりますた。 345 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 23:23:56 ID:Ba5NyVFN ドラクエVの小説では、キングヒドラの正体は美人の女幹部だった覚え 346 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/31(木) 03:24:25 ID:RwFgFcsu GJ! ブルーの話はエロは無いけど短い読みやすくて好きだな〜 五スレ目・・・と言っても長い文章の作者がいたしな 俺は長すぎると読む気なくなるから読んでない まとめスレで時間かけて読むほど価値あるか? 読んだ事ある奴いたら意見希望 作者は読んだ事ある奴は長いと感じただろうから言わないでおく 347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/31(木) 14:50:13 ID:uft22LfY >>345 チコのことかー! 348 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/31(木) 19:09:41 ID:vqptauIJ >>346 えー・・・何様? 349 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 00:49:23 ID:TW+gfXtF >>340 GJ! 身体全体を使った話し合いに吹いたw ブルーは何かあるごとにそう言った話し合いをすれば良いのか・・・ ウラヤマシイw >>346 気になるなら読めばいいじゃない 350 名前:346[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 01:02:59 ID:7B28PImN >>348-349 長い上に大して面白くないと時間の無駄じゃないか もう少し短ければ話は別だか・・・俺だけじゃないと思うがなあこんな感じに思う奴・・・ 351 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 01:48:10 ID:Nq4oz6NW >>350 文章からゆとり臭がする それはさておき面白いかどうかは結局個人の趣味次第なんだから 初めの方を読んで雰囲気や設定から自分で判断するのが一番だと思う 352 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 01:48:46 ID:Fwoqvk73 >長い上に大して面白くないと時間の無駄じゃないか これは思うことはよくあるが 自分で読まない以上は中身に文句を言う資格はない。 それを>>346のような形で他人に依存しつつ文句だけはいっておくというのは 姑息で不様 353 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 01:52:10 ID:+/ZIYpv4 お前さんエロパロ板に向いてないよ。 読み始めて文章や展開が肌に合うかどうか考えて、 最後まで読むかどうかも自分で決めれ。 あと、否定的なレスはスレにとって無益なので控えたほうが良いかと。 ついでに言うと、このスレに投下されてる程度のSSは 他のスレに比べてそれほど長いとは言えん。 354 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 01:53:31 ID:+/ZIYpv4 マジレスカコワルイ上にリロード忘れorz >353は>>350宛ね。 355 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 11:56:53 ID:qJINJPgQ SSを読みに来ているのに長いのは嫌とな 356 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 18:21:27 ID:zy+2q1MR 訃報(ドラゴノーツのネタバレ) ガーネット少佐のご冥福を祈ります。 …せっかくの爆乳で軍服で褐色で露出度の高い悪の女将校だったのに。 357 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/01(金) 19:31:42 ID:pxQb2niT スパイ子を殺した時点で「ああ、これは遠からず死ぬな」とは思ったが やはり寂しいな… …俺の地域では17話は来週放映だが、 少佐退場と聞いて既に生気が抜けてしまった 358 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/02(土) 00:24:37 ID:b2W6RDxm ライアーソフトのマスクド上海はこのスレ的に期待…かどうかはわからんが 悪女さんはいろいろ出てきそうだし悪女さんとのエロシーンも複数ありそうな気配。 まあ悪女さんエンドは難しそうだし微妙なところだが。 359 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/02(土) 01:32:18 ID:70k/XnMr >>358 窮奇がエロくてサディスティックでかなり好みだ。こういうエロ姐さん系に俺は弱い。 360 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/03(日) 01:53:45 ID:vjN6FvpT 誰かガーネットさんでエロやってくれよー 361 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/04(月) 01:39:14 ID:5BDmaTms ガーネットさん死んじゃったのか・・・ 撮りたむてまとめて見る派だから、かなり見る気が失せちゃったorz 362 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/04(月) 02:46:12 ID:ODHH2/Bs >>346 長いから分かるとかありえないな、お前が書いた本人だろ?自分のSS目立たせる為に被害者ぶるの止めろ。 それよりさっさと新作投下しろクズ 363 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/04(月) 03:21:02 ID:NMUI0sbY >>362 お前は名探偵か?それともエスパーか?さすがだな、レスを書いたのは誰か全部分かるなんて。 それと最近はツンデレブームまだ続いてんのか?変わった催促文句だな。 364 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/04(月) 06:44:28 ID:84B3Bblr まあ、無残な死に方でなく幸せそうな感じだったのは せめてもの救い 365 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/04(月) 14:12:23 ID:naVBhy2U まぁマイナージャンルだし、そろそろこのスレも潮時か 366 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 14:02:59 ID:5DtBnS4g 早いところは春休みだな〜 367 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 23:03:26 ID:50eJBKN0 身体能力で上回る悪女がヒロインに敗れるスレ http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202051359/l50 こういう悪女系スレって定期的に立つけど、なぜこのスレか屠るスレにいかないんだろうな。 つい最近も 【悪の組織】裏切り者の末路【女幹部陵辱】 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199890687/l50 高飛車な悪女が屈辱的な姿になるエロパロ http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187095524/l50 みたいなの立ってはすぐ削除されてるし(チェックしてる俺も俺だが)。 「H」も「屠る」もどっちとも一日のレス数が多いわけじゃないし、投下しほうだいだと思うんだが。 368 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 23:13:22 ID:iAnZ/J/W >>367 どのスレも存在を知らなかったww 369 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/05(火) 23:17:59 ID:KvXWNVYO 需要があるのかないのか解らんジャンルだな。 その連立っぷりをみると。 370 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/06(水) 00:21:09 ID:QfWQ2xXb 個々で秘密基地を結成してるんだよ 371 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/06(水) 02:58:45 ID:hsrRze39 転載したからまとまるだろ 372 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:15:04 ID:giPpuBmo リンに会いたい 373 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/09(土) 14:30:58 ID:p9VlURTV 昨年のこの時期は大にぎわいだったのになぁ 榊さんちと法律事務所の乱を思い出した今日この頃 374 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 01:54:00 ID:/stbZEH6 寂れてきたこのスレ 375 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/02/10(日) 01:59:00 ID:9n2mAaaf 悪の女系全般が寂れてるな 376 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 05:08:44 ID:OteXO1hr 寂れてないぞ、一時期凄すぎただけだ。まあ、職人は何人か居なくなっただろうな あの時はラッシュだったからな、職人が我先にと毎日のように投下してたし・・・ 377 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 05:54:48 ID:sQnONQde このスレ的には、悪女とやればいいのか? 純愛でも駆け落ちでも、悪女を手篭めても、S悪女に調教されても 378 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/10(日) 19:19:49 ID:AcAD8wUg >>377 悪の女と犯るならなんでもいいんじゃないか。 ただ、非エロもそれなりにあるし、屠るスレの需要以外をこのスレで全部引き受けているようにも思える。 379 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/11(月) 01:38:03 ID:neD961jh ガンダム00のネーナがいい悪女 380 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/11(月) 16:14:02 ID:UnoNEdsA ローゼンメイデンの水銀燈は最高だ 382 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/13(水) 18:18:00 ID:WH+inoHx ↑単なる業者 383 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/13(水) 20:57:42 ID:/4e3zXKO あちこちに書き込んでるね、そいつ 384 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/13(水) 21:14:04 ID:oimyZJMX なんという悪女 385 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/15(金) 22:49:07 ID:WCebKXFB 特撮系やらファンタジー系などひととおりのシチュの悪の女SSが投下されたが、 時代劇系ってまだ読んだことない気がするな。悪い姫とか悪いくの一とかっての。 386 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 03:03:41 ID:1pICfK9b 悪いお局 悪い女女衒 387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 06:53:14 ID:sdMTF5Jd さいとうたかをの雲盗り暫平に悪い姫様がでてくるな 388 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 11:12:08 ID:pJWsMuhZ 悪い姫様って言うと… 「パンが食べられないならケーキを食べたらいいじゃない」って言って ブチキレた民衆に革命起されて公開輪姦されるとか…? 389 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 21:41:49 ID:k/U4Dq/z ttp://news23.org/pict/news6073.jpg 390 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 21:56:18 ID:zxy5iMqk >>388 個人的な好みとしては アントワネットよりポリニャック夫人みたいなタイプがいい ベルばらの話ですが 391 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 20:12:20 ID:yze3MJLS >>388 爆れつハンターのバルバラ様だな 392 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/19(火) 23:57:44 ID:wN9BR/Zw チャンピオンで連載されてる手代木版星矢(LC)で、 パンタソスっていう太股を露出させた冥衣を来た敵が出てきたので期待してる。 393 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/20(水) 01:48:30 ID:Z4AxtIyo パンタソス? 夢の神々の一人か ヒュプノスタナトス編でもやってるのかな モーフィアス(モルフェウス)とかもいるんかな 394 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/20(水) 19:03:11 ID:HR6N7WBQ 転載だがこれか。 確かにエロい… ttp://ranobe.com/up/src/up257753.jpg ttp://ranobe.com/up/src/up257754.jpg ttp://ranobe.com/up/src/up257755.jpg ttp://ranobe.com/up/src/up257756.jpg 395 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/20(水) 19:16:51 ID:ZFeY8WV0 車田の絵とかけはなれてて噴いたw 396 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 00:51:59 ID:iQQ/IIZt 801同人誌みたいだろ? オフィシャルなんだぜ、これ 397 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 04:13:21 ID:AMrC2lMT 車田には期待できんから 需要があればそういうのでもいいのかもしれん しかし392の期待の悪女ってのはどうなんだろう スレ違いになりそうなので別にいいけど 398 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 07:29:48 ID:O20yYXGS 車田には期待できないだと? お前にはシャイナさんの魅力がわか(r と、車田ファンの俺が涙目になりながら言ってみる 399 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 08:44:55 ID:AMrC2lMT 今の車田には期待できんから と訂正しとこうか 星矢の女キャラの中ではへびつかい座が好きだったな 400 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 10:07:24 ID:nSVA2MKR 蟹座の俺涙目 401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 13:27:56 ID:+zRBBHQt 蟹座の奴こそ>>394の漫画読むと幸せになれるのに そういや車田版星矢はアテナが別な意味で悪女だったなー 毎回突っ走って迷惑かけるし。「馬になりなさい!」が忘れられん。 402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 21:59:59 ID:lPVPVmBI シャイナさんをバカにすると許さんぜ! そして401に同意。アテナはシャイナさん以上に悪女w 403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 22:12:13 ID:rWwO9RCy たしかに最近の星矢はLCもGも蟹復権を目指してるように見えるな。特にLCの蟹師弟はカッコよすぎ。 そしてパンドラ様を忘れるとはおまえら何事だ。 404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 22:42:45 ID:lPVPVmBI 女は殴れないと言った星矢が躊躇なく殴り殺したシャイナさんの妹分か…。 405 名前:XXXR[] 投稿日:2008/02/24(日) 12:02:28 ID:6oA4p6fG ゴーオンジャー放送開始記念・・・と銘打って、久しぶりのガンレンジャー投下。 スレの活性化に役立つと良いが。 406 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:09:39 ID:6oA4p6fG お台場にあるゲームセンター、スウィートドリーム。 レトロなピンボールから最新の格闘ゲームまで網羅した、豊富な品揃えが売りだ。 交番が近く、まめに警官が巡回に来るため治安も良く、賑やかながらもどこか落ち着いた雰囲気を醸し出している。そんな入りやすさもまた、人気の秘訣か。 しかし、そんな事は彼女には関係ないらしい。 407 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:10:44 ID:6oA4p6fG 「こういった所は、あまり好きではないな……」 所在なさげに視線を動かす燕を見ていると、何だか大介も悪いことをしたような気がしてくる。 燕は明らかにここにはそぐわないタイプの人間であったし、それは大介もわかっていた。ここに誘ったのは、やはり失敗だっただろうか? いや、あれはきっと気に入ってくれるはずだ。大介は気を取り直して、燕を案内する。 408 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:11:43 ID:6oA4p6fG ちょうど中央にある小さなドーム。「360°ロボッツ」と、大きく書かれている。 「これがお前の言っていた、面白いゲームというやつか?」 「ええ、これです」 360°ロボッツは、その名の通り、全方向から襲ってくるロボット達を次々と倒していくゲームだ。ドームの中は足下も含めて全てモニターになっており、その難易度はあらゆるシューティングゲームの中でも間違いなくダントツであろう。 409 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:13:12 ID:6oA4p6fG 「いつかの助言のお礼だったか? あれはお詫びのつもりだったのだが」 「いや、あれのおかげでホント助かったんですよ。これくらいのことはさせてください」 そう言いながら大介は足下のハッチを開け、中から一つのコントローラーを取り出す。 「これ、使ってみてくれません? 最近追加されたんです」 それは日本刀の形をしていた。 「ふむ、なるほどな。そう言うことならば・・・」 燕はそれを受け取ると、ドームの中央に立つ。大介は外に出ると、燕の目を盗んで、こっそりとコイン投入口にブレスをかざした。 410 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:14:52 ID:6oA4p6fG ウー! ウー! ウー! とたんにサイレンの音が鳴り響き、画面には「WARNING!」の文字が現れる。 「何だこれは」 「隠しモードですよ。かなり難しいです」 文字が消えると一面にわらわらとロボットが現れる。大介が「頑張って下さいね」と言ってハッチを閉めたと同時に、それらは一斉に襲いかかってきた。 一方、ハッチを閉めて燕を待つ大介に、仲間達が声をかけてきた。 「あれ、大介君じゃない」 「オー、大介さん。来たんだったらアイサツくらいしてくださいヨ」 真っ先に話しかけてきたのは、羽柴佐里奈女史。次にビリー。後ろにいた信長と千里も、軽い挨拶をしてきた。そして最後に、華美が話しかけてくる。 「今日は朝から大学で特訓じゃなかった?」 「ああ、さっき終わったとこ。今は佐々木さんにここを案内してる」 そう言って大介は背後の360°ロボッツを指差す。そちらに近づいた羽柴女史は、ふと気付いた事実に驚愕した。 411 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:15:47 ID:6oA4p6fG 「ちょっと! シュミレーションモード起動しちゃってるじゃない!」 「「「「ええええええええええええええ!!!!」」」」 「あ、すみません。やっぱマズかったですか?」 ゲームセンター、スウィートドリーム。その裏の顔は、正義の味方ガンレンジャーの秘密拠点である。スタッフルームには秘密の入り口があり、そこからかつて徳川幕府が造った巨大地下空間を改造した秘密基地にアクセス出来る。 当然置かれているゲームも普通の物ではない。ほとんどのゲームは、コイン投入口にブレスをかざすと戦闘訓練用のシュミレーションモードが起動する様になっている。 中でも360°ロボッツは実践を忠実に再現しており、通常モードでもガンレンジャーの適正がある人間を捜す役割を担っている。大介と華美も、これで前人未踏のハイスコアを叩き出した事が、スカウトのきっかけだった。 「今始めてからどれくらい!?」 「まだ2、3分ですけど」 「早く止めなさい! もうブッ倒れてもおかしくないわ!」 「いや、大丈夫ですよ。佐々木さんだし」 真顔で言った大介の台詞に、全員が固まる。 「そんなに凄いのか? 佐々木さんって」 「本人の前じゃないから言いますけど……バケモノです」 「バケモノ?」 「はい。これは剣道サークルの皆さんから聞いた話ですが……」 そして大介が語った燕の身の上は、とても現代日本の話とは思えなかった。 412 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:19:40 ID:6oA4p6fG 燕は剣術道場の一人っ子として生まれ、幼い頃から剣道を学んだ。 そして小学生になる頃には、すでにどの門下生よりも強かったらしい。中学生になる頃には、師範である実の父すらも歯が立たなくなってしまった。 これだけでも凄いが、恐ろしいのはここからだ。自身の家の流派だけでは飽き足らなくなった燕は、次々と剣術道場に入門し、どこの道場でも一週間足らずで師範を打ち倒すまでに成長してしまった。 ついには新手の道場破りと勘違いされ、どこの道場にも入門を拒否される様になる。 そうやって中学生活を過ごし、高校生になった燕は、今度は様々な格闘技のジムに、異種格闘技戦を申し込む。 が、それも1年ほどで飽きてしまい、次は竹刀片手に町の不良に片っ端から喧嘩を吹っ掛け始める。 3年になると早々に特待生として進学先を確保し、暴力団の事務所に毎日のように殴り込みをかけた。その時に警察からもらった感謝状の数は、両手でも数え切れない。 「これが、佐々木さんの19年です」 「「「「「……」」」」」 言葉を発する者はいなかった。皆様々な「佐々木さん」を思い描いたが、それらは皆一様に、ヒトとは思えぬ姿をしていた。 413 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:21:14 ID:6oA4p6fG 「……確かに、バケモノね」 「……いるんだ。そういう人って、ホントに」 「……Monster」 そんな中、刑事である信長と千里は、思い当たる事があったのだろうか。他とは違う反応を見せる。 「あ、佐々木燕か。思い出した」 「知ってるの?」 「どんな人? っていうか、人?」 「いや、一度顔見たことあるけど全然普通の……」 そう言いかけた時、360°ロボッツのハッチが開く音に、華美達はびくっと音を立てて振り返る。 「いや、なかなか歯ごたえのあるゲームだな。気に入った」 414 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:23:17 ID:6oA4p6fG そして、彼らは固まった。 先ほどから驚いてばかりの彼らだったが、今はこの上もなく驚愕の色に染まった顔をしていた。 何にそんなに驚いているのだろう。こんなにも早く出てきた事だろうか? それとも、ハイスコアランキングの一位に、新たに「TUBAME」と記されていたからだろうか? 「ん、何だ、大介の知り合いか?」 いや、きっと現れた「佐々木さん」が、ビリーが想像した巨漢でもなく、羽柴女史が想像した狂人でもなく、華美が創造した手足が16本ある慎重50メートルの生物でもなく、 「初めまして。佐々木燕だ。よろしく」 身長180センチほどの、長い黒髪を翻す、理知的な風貌の、すらりとした四肢の、上気した頬も艶やかな、 すこぶるつきの、美女だったからだ。 415 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 12:25:58 ID:6oA4p6fG とりあえずここまで。できれば次はもっと早く投下したい。 相手を傷つけるもの全てを破壊し尽くそうとする過保護な女と、あえて痛めつけて鍛え上げようとするスパルタンな女。 さて、あなたのお好みはどちら? 416 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 16:54:50 ID:B88b3Sih 迷うなあ 417 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 18:08:46 ID:V9Jbhmhj 俺は後者で。 418 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:48:36 ID:DJgiLMix 俺は前者 419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/27(水) 16:57:46 ID:qbH5IOzX どっちもいける 420 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/02/27(水) 17:34:25 ID:NNfM3PRi >>415 本音は前者だけどあえて訓練では後者 でも実戦では本音爆発ってパターンがツボ 421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/28(木) 22:58:35 ID:7lQCSMGt プロットと設定を書き込んでそれを誰かにSSに してもらうっていいですか? 422 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/28(木) 23:00:28 ID:J9ZijOaE 書き手に了承があった上で リクエストやクレクレでうざくならない範囲ならいいかもしれんね 423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/29(金) 01:36:50 ID:SJ9mJuPf エサを撒くのは勝手だ。 だがそれに喰いつくかどうかも勝手だしゴミ撒き散らかすんじゃねーと考える人間もいることも知っておくことだな。 要はお前さんの撒くエサがどれだけ美味そうかということだ。 424 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/03(月) 02:31:37 ID:I7FmSnox ttp://www.r-banana.com/nasu/ ナースレンジャーのウーマンドクター裕子ってどうよ? ラジオにゲスト出演してるけど 425 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:49:11 ID:zksoTyoM ガンレンジャーの続きもまだなのだが、先週のドラゴノーツ見て悪女妄想が止まらなくなったので、ちょっと書いてみた。 タイトルは、「ドラゴノーツI・F」 426 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:50:24 ID:zksoTyoM トアがいなくなった。 突然現れた、雰囲気の変わったギオ。タナトスの後継者を名乗るアイツが、トアを連れて行ってしまった。 ギオの話が本当なら、トアの命はもう長く無いらしい。それが本当かどうかを彼女に確認する暇はなかったけれど、心当たりならあった。 三人で暮らしていた頃、トアがいることに気付かずに、うっかり脱衣所に入ってしまった事があった。その時はすぐにそこを出て、後で彼女には土下座して謝ったが、実はその時、彼女の背中に赤い模様が光っているのを見てしまった。 何故だかそれはとても良くないものの様な気がして、その時はトアに聞くことが出来なかった。そのまま半ば忘れかけていたのだが、ひょっとしてトアの寿命と何か関係があるかもと思い、今回勇気を出してハウリングスターたちに聞いてみた。 どうやら俺の勘は正しかったらしい。 427 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:51:15 ID:zksoTyoM スティグマ。 それはそう呼ぶものなのだそうだ。ドラゴンの死期が近いことを示す印らしい。 今更ながら、あの時何も聞かなかった事が悔やまれる。そうすれば、俺にだって何か出来たかもしれないのに。 トアを、守れたかもしれないのに。 「お前にトアは救えない」 あの時ギオが言った言葉だ。 全くその通りだ。俺はずっと、誰一人として守れた事は無い。父さんも、母さんも、アイも、カズキも、トアも。 ライナさん辺りにこんな話を振ったら、多分シャトルが大気圏に突っ込んで燃え尽きそうになった時の事や、ドラゴンスレイヤーでオストルムを倒した時の話を持ち出して、励まそうとするだろう。 けれどあの時、俺はギオに乗っていた。やると決めたのは俺だけれど、成功したのはギオが頑張ってくれたからだ。それくらい、俺にだってわかっている。 428 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:52:37 ID:zksoTyoM けれどもう、ギオはいない。 トアもいない。 今の俺に、一体何ができる? 俺は決して頭は良い方じゃない。運動もそうだ。そりゃあ、一年前よりは少しはマシになっただろうけれど、ずっと鍛錬を積んできたドラゴノーツ隊の人たちには敵わない。せいぜい、ジークリンデに腕相撲で勝てる程度だろう。 「……ジン! ジンってば! 返事しなさいよ、小さい男!」 噂をすれば。丁度ジークリンデが声をかけてきた。カミシナ・ジンが気がつくと、どうやら丁度目的地に着いたところの様だ。 「ああ、ごめん。ちょっとぼうっとしてた」 「しっかりしてよね。いっくら最愛の彼女と離ればなれになったからって。腑抜けのお守りはご免だわ」 相変わらず口が悪いが、多分彼女なりに心配してくれているのだろう。ジンは謝罪を繰り返しながら、ドアを開けて車を降りる。 ゴン! 「……やっぱり腑抜け。肝っ玉まで小さい男」 429 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:53:30 ID:zksoTyoM 「全く、何でこんな所に、わざわざこんな物に乗って来なくちゃ行けない訳?」 ジークリンデが車を降りながら文句を言う。車とは言っても、それは普段彼女が乗り慣れたリムジンではなく、大きなトレーラーだった。地面まで距離があるので、アマデウスに手伝ってもらっている。 一方、それをすっかり忘れていつも車から降りるときの感覚で動いてしまったジンは、見事に地面に激突した。 ジークリンデの白い目から発せられる視線と、先ほどからずっと黙っているアマデウスの、どうしたものかと言いたげな生暖かい視線が痛い。どちらかと言うと、アマデウスからの視線の方が。 「……行こう」 とにかくそっちは見ないようにして、ジンは歩き出す。アマデウスにここで待機するように指示した後で、ジークリンデもそれを追った。 「で、何処へ行くのかとか、誰に会うのかとか、まだ全っ然聞いて無いんだけど?」 「ちょっと待ってくれ。確かこの辺りなんだけど……」 トレーラーを止めた大通りから路地へ入り、丁度ビルの日陰になっている場所に出る。そこには中ぐらいの大きさの、少々古めのマンションがあった。 「何なのここ」 「あの山小屋に住む前に、一月くらいここで暮らして事があるんだ」 ジンはそのころの事をかいつまんで話しながら、中へと入って行く。 430 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:55:04 ID:zksoTyoM 最近のマンションには普通、入り口に何かしらの認証装置があるものだが、ここにはそう言った物は無い。建物の中も、何処か薄汚れていたり、所々電球が切れていたりする。環境、セキュリティ、立地条件のどの方面から見ても、お世辞にも良い物件では無いだろう。 ただし、ジンの様なお尋ね者には住み易そうだが。 彼にしてみれば、この様な場所ばかり転々とする日々を送っていたので、珍しくも何とも無いのだが、ジークリンデはそうでもないようで、先ほどから興味深そうにきょろきょろと見回している。 そうしているうちに、一つのドアの前に着いた。 これもまた古ぼけたドアだ。恐らくここの住人に会いに来たのだろうが、どうにもこの向こう側に人が住んでいるという雰囲気が感じられない。 もっと違うもの、そう、空き家を見た時に何となく感じる、あの感覚に似たものならばあるのだが。 「ホントにここに人なんか住んでるの? 表札が無いけど」 「それは前から無かったけど、まだいるかな……」 ジンは不安げに何事か呟きながら。ジンは手を挙げ、ノックの体勢をとる。叩こうとして、しかし、その手は止まった。 431 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:56:11 ID:zksoTyoM さっき車の中で悩んでいた事が、また頭をかすめる。 そう、俺は結局、自分じゃ何も出来ない。 必死に考えて、そして思いついたこのやり方だって、今までと変わらない、他人におんぶにだっこの方法だ。 ギオを捨てたら、今度はトア。カズキは俺の事をそう言ったけれど、正しくその通りだろう。そしてトアが駄目になったから、今度はこの向こうにいる存在に頼ろうとしている。 けれど。 きっと、俺に出来る事なんて、これくらいしか無いから。 だから、これを全力でやる。最後まで、誰かの背中で、全力で戦う。 わがままだと、自分の事しか考えていない男だと、みんなが思うだろう。 でも、今だけそれは忘れよう。 今はこうやって、悩んでいる時間すら惜しいから。 そして腹をくくったジンは、ドアをノックした。 432 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 01:57:00 ID:zksoTyoM しばらくの沈黙の後、何の前触れもなく、ゆっくりとドアが開いていく。 「お前か。一体何の用だ?」 あれ? と、ジークリンデは疑問を感じた。何だろう、この声は何処かで聞き覚えがある。 しかし、それを深く追求する間も無く。 「頼む! 力を貸してくれ!」 ジンは出てきた相手に向かい、いきなり深々と頭を下げる。彼の後ろにいたジークリンデは、その時やっと相手の顔を見ることが出来た。 黒いズボンと、大胆に胸元を開いた紫色のワイシャツ。どちらも身体にぴったりと張り付いている。 それらに包まれているのは、褐色の肌。そして、母性への渇望から生まれた豊かな胸部と臀部。 髪は薄い紫。きつい目つきと肉厚の唇が、何とも言えない色気を醸し出す。 そう。そこにいるのは間違いなく、一年前火星で死んだはずの、ガーネット・マクレーンだった。 433 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/06(木) 02:04:19 ID:zksoTyoM とりあえず「もしギオがトアを無理矢理さらっていたら・・・」って感じ。 突貫作業だから、見辛かったりしたらすまない。続きを書くかどうかは・・・本編の今後次第かな。 ちなみにタイトルのI・Fは、「イフ」の他に「インビジブル・フューチャー」の略といういみがある中二病設定。 いや、ほんと本編もこんな感じになれば良いのに。マジで。 434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 02:14:23 ID:/DkokhuO GJ! 435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 03:45:14 ID:VIbYx116 GJ そういえば今年の戦隊は女幹部がそのものずばり性の偶像たるAV出身者なわけなんだがこのスレ的にどうなのよ 436 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 03:53:46 ID:5wrchtd2 あんま好きじゃないなぁ 腐っても子供向けの番組だし 437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 12:58:11 ID:bUDwqZGb カーレンジャーでもそういうキャスティングしてなかったっけ? 特オタってわけじゃないから詳しくないけど。 438 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 15:13:11 ID:xiHPD5TA ギンガマンにも居たな。 害水大臣ケガレシアは次の日曜に活躍するらしいので期待している。 439 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 21:21:13 ID:ATEWU4pR マスクド上海買った人いる? 何名か敵女いるけど…… 440 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 09:53:03 ID:27rCFJK3 敵女目当てで買うなら地雷 441 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:01:22 ID:akXDDjvq 本日もスレの活性化を祈って、ガンレンジャーの続きを投下。 ・・・といっても今回は前振り。本物で言うAパートといった所。続きはマッハ全開で執筆中だから、もうちょっと待ってくれ。 442 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:02:32 ID:akXDDjvq 「やーい! やーい! 泣き虫ワタルー!」 「返してほしけりゃここまでおいでー!」 「……ん?」 学校からの帰り道。種子島大介が遭遇したのは、数人の少年少女にはやし立てられながら、涙を流して追いかける子供の姿だった。 「おいこら! 何やってんだお前ら!」 大介が怒鳴りつけると、子供達は散り散りになって走り去ってしまった。 「あ、おい! 待て! 待てってば! ……あ〜、えーっと……」 大介は少々気まずそうに後ろを振り返る。そこには、一人残された少年が俯いていた。 443 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:04:47 ID:akXDDjvq 「えっと、ワタル君だっけ? ごめんな。余計なことしちゃったみたいで」 近くの公園のベンチに座り、二つ買った缶ジュースの一方をワタル少年に渡す。ワタルが口を付けるのを見ると、大介も一口飲み、ふうっと息をついてから、おもむろに口を開けた。 「突っ込んだこと、聞いちゃうけどさ。いっつも、あんな感じ?」 コクリ、と、ワタルは頷く。と、何かに気付いた様で、ズボンのポケットから小銭入れを取り出した。 「ああ、いいよいいよ。オレのおごり。その代わり、そっちの事情とか、教えてくれないかな?」 ワタルは首を傾げる。何故そんな事を聞くのか? と尋ねたいようだ。 「いやさ、お兄さんその道では君の先輩みたいなもんだから。何か力になりたいなっと思って」 だめ? と今度は茶目っ気を込めて大介が首を傾げる。 その仕草は壊滅的に似合っていなかったが、何とかワタルは警戒を解いてくれたらしく、ぽつり、ぽつりと語り始めた。 444 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:05:54 ID:akXDDjvq 元々ワタルは気も弱く、勉強も運動も少々苦手な少年であり、クラスでの立場はそんなに良いものでは無かったらしい。特に体躯が小さい事は、以前からよくからかわれていたようだ。 しかしそれが明確なイジメになったのは、今年新しい学年に上がってすぐ、クラスでディベートを行った時のことだった。 「……ごめん、ディベートって何?」 「一つテーマを決めて、二つの意見に別れて話し合うんです。その時は国語の授業で、エッセイの一文をどう解釈するかっていうのがテーマだったんですけど……」 話し合いは長引き、それにつれて生徒達のボルテージも上昇していった。 ワタルもまたいつになく熱くなってしまい、女子の一人と激しい論争になった。結局その時は、先生がワタルの意見を支持した事で一応の決着をみたのだが。 「その女の子と、女の子の友達が、君をいじめるようになった訳だ。で、君が強く出られないでいると、いじめっ子がだんだん増えていって……今じゃあの通り、と」 「何でわかるんですか?」 「まあ、そこまで聞けば大体ね。イジメのきっかけって、結局どれも似たり寄ったりだし」 イジメというのは、大抵の場合いじめられる側の何かが、いじめる側を不快にさせた、というのがきっかけである。 「何か」は何だって良い。何かしらの事件があって犯人と疑われてしまったり、クラスのリーダー格と対立したことで結果的に大勢の人間を敵に回してしまったり。 もしくは、普段の態度が気に食わないという理不尽な理由でヤキを入れられたりするのだ。 「君の場合は2番目のパターン。オレの場合は3番目だったね。オレってあの頃は、あんまり人と話さないネクラ小僧だったし」 そうして大介は、今度は自分の話をする。 445 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:08:21 ID:akXDDjvq 本を読んでばかりで、話すときはほとんどが年長者相手だったこと。おかげで大人受けは良かったが、同級生には疎まれる様になり、やはり女子のグループを発端としてイジメが始まった事。 少し悩んだが、何をされたのかも具体的に話した。 「まあ今考えると、同い年の奴らを馬鹿にしてる様に見えてたんじゃないかな。お前らなんかと話してられっか、みたいな」 「それで、大介さんは、今も?」 「いや、今は大丈夫。高校じゃあ楽しくやってるよ。同級生にも、友達たくさん出来たし」 まあ色々あったけどね……と、小声で付け足す。 結局自分はイジメの泥沼から自力で脱出する事は出来ず、追いつめられた挙げ句にとんでもない行動に走り、学園中をひっくり返す大事件を起こしてしまった。 それによって発端となったイジメも注目を浴び、中心になっていた少女が急に宗旨替えした事もあって、イジメグループはあっけなく解散になった。 これが、事の顛末だ。 「けどさ、あの時は結局最後まで、自分じゃ何もできなかった」 大介はジュースを飲み干し、立ち上がって缶をゴミ箱に捨てる。そのままワタルに向き直り、中腰になって視線を合わせた。 「ワタル君はさ、どうしたい?」 「えっ?」 「今の状態はいや? いじめられるのは、いや? もしそうなら、これから言う事、よく聞いてほしいんだ」 大介は、半年前、自分が初めて変身した時のことを思い出していた。 あの時、自分は何を考えていただろう? そうだ。目の前で苦しんでいる人たちを見て、かつての自分を重ね合わせていた。 助けたいと、そう思ったから。何もできないままでいるのは、もういやだったから。だから自分は、ヒーローになる事を選んだのだ。 大介は息を吸い、力を込めて言った。 「泣いたって、だめだ。  やめてって言ったって、聞いちゃくれない。  でも、だからって、そこであきらめちゃだめなんだ。  泣くよりも、言葉にするよりも強く、自分の気持ちを、みんなに見せつけるんだ。  怖くても、勇気を出して、動き出すんだ。戦うんだ。  ……そうじゃないと、なんにも変わらないんだよ」 446 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:09:26 ID:akXDDjvq 一方、時間は遡り、大介に怒鳴られていじめっ子達が逃げ出したすぐ後の事。 一人の少女が町を走っていた。年は小学生ほどと思われるが、それを一瞬疑ってしまうほどに背が高く、大人びた顔つきをしている。目つきの悪さが大きくマイナスだが、それでも文句なしの美少女だった。 少女は角を曲がった所で、人にぶつかる。しかしそれで止まる事は無く、黙って去ろうとする。 「こら!」 しかしその時、少女の服の襟が後ろから掴まれる。見ると、掴んでいるのはぶつかった女性だった。実際には相手は学生服を着ていたが、少女が大人と認識するには充分だった。 「ごめんの一言くらい、あってもいいんじゃない?」 そのまま女性は、自販機の近くにあるベンチへと少女を引っ張って行く。 それほど力を込めている様には見えないが、抵抗してもその手が解ける事は無く、仕方なく少女はその女性に従った。 447 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:10:25 ID:akXDDjvq 華美と名乗った女性は、自販機から飲み物を二つ取り出して一つをこちらへ投げてきた。 「えっと、メグミちゃんでいい?」 「あ……うん」 とりあえず折角だからと渡された飲み物を見ると、それはちいさなペットボトルに入った、この自販機で一番安いミネラルウォーターだった。 華美は自分の飲み物を開け、美味しそうに飲んでいく。そちらはジュースだ。 「さてと……」 さっさと飲み干してゴミ箱に投げ込むと、華美はおもむろに口を開く。 「さっきさ、何であんなに急いでたのかな?」 メグミは答えない。しかし華美には、もう大体察しは付いていた。 大介の怒鳴り声は彼女にも聞こえていたし、先ほど曲がり角の向こうを見たら、彼は何やら俯いた少年に話しかけていた。 大介が思わず怒鳴ってしまいそうな状況など、華美にしてみれば簡単に想像できる。 「まあ、別にいいけどさ」 そう、これは自分で気付かなければいけない事だ。 だから、自分があまりどうこう言ってはいけない。 「けど、一つだけ言っておく」 それでも、一つだけ。 「そのうち、わかる時が来る。だからその時、自分が今までやってきた事とか、これからしなきゃいけない事とかについて、よく考えなさい」 それだけ言うと、華美はそのまま踵を返してその場を去った。 448 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:11:15 ID:akXDDjvq 「う〜む」 「何? 唸っちゃって」 駅前の大きな書店。大介と華美は、大介のいつもの特訓の後にそこで待ち合わせて、本日発売のマンガを買っていた。 「いや、ついさっきね、ガラにも無くお説教なんかしちゃってさ」 「へえ、そうなの」 「うん。それでさ、何だかのめり込んじゃって、色々言い過ぎたんじゃないかなって」 大介はため息をつきながら、レジへ行く途中にあるCDコーナーへと足を向ける。さっと見回すと、新曲コーナーにあったものを一枚手に取った。 「ふうん。私は逆かな」 「何、そっちもなの?」 「うん、私の方はさ、もっと色々言っておくべきだったんじゃないかなって」 「そっか……。お互い、まだまだ人に偉そうな事言えるほどじゃないみたいだねぇ。……あ、これお願いします」 「そうね。多分私には、そんなの一生無理だと思うけど。……あ、これも一緒で」 そして会計を済ませると、この日はそのまま別れたのだった。 449 名前:XXXR[sage] 投稿日:2008/03/09(日) 12:12:32 ID:akXDDjvq 翌日。授業を受けていた二人は校内放送で職員室へ呼び出される。もっとも 「理由はわからんが早退させろと偉い人が言ってきた」 と言ういつものやつだったので、早々に帰り仕度を済ませ、ブレスで基地の羽柴女史に連絡を取る。 「もしもし、羽柴さん?」 「ああ、もう準備できてる?」 「はい。それで、今回は何処に?」 「私立大成小学校に出現。無差別破壊によって、校舎の一部が損壊して、子供達が閉じこめられてるわ」 「……何ですって!」 大介が急に大声を上げる。 私立大成小学校。それは、昨日出会ったワタル少年の、胸の名札に書かれていた学校名だった。 450 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/09(日) 12:18:55 ID:akXDDjvq 普通に戦隊っぽい話を目指して、失敗した。やっぱりあれは悪が輝く黄金律だと思うんで、目標なんだが。 って言うかいじめっ子の心理がわからん。いじめられる方ならわかるんだが。何故かって? ・・・聞くな。あとテキトーにパクってきたワタルとメグミっていう名前の出所についても聞くな。 あとケガレシアについてだが、俺は別に良いと思う。っていうか歓迎。 個人的には最近の及川奈央のたたき上げっぷりは尊敬すらしてる。このままゴールデンにも出られる女優になるか、特撮悪女の常連とかになってくれると嬉しい。 451 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/10(月) 04:03:59 ID:ROAY9zx5 GJ! 良い感じに読みごたえがあって俺は好きだ。 >>423 文体からみると初期スレから居ると思うけど・・・。もし違うならこれだけ 最近みんな向こうのスレに削除依頼でたスレのSSが転載されたからかわからないけど、発言が過激になってない? 人がまとまって住人が増えるのはいいけど、スレにはそれぞれ今まで作り上げた雰囲気があるからあまり壊れてほしくないなぁ・・・。 質問系のスレに対応するのはいいけど新しい住人とかは、わからないからスレする訳だし「うざい」とか余計なことだと思う。 長文スマン。 452 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/10(月) 06:32:22 ID:P0wN8rRY ここしか見てないから向こうとか削除依頼とか分からんが 良い雰囲気は良い職人をたくさん呼び寄せるもんだ。 でも教えてちゃんとか初心者は半年ROMでいいと思うよ。 453 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 00:56:50 ID:IW9FO7B+ 昔はそれでうまくいってたけど、 このごろは全体的に様子がちょっと変わってきたような気がする。 454 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/11(火) 10:23:01 ID:l4sLQHr2 なんで、このスレじゃないんだ、GJっっっ!!! 素直クールでエロパロPART8 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202454157/190-192 455 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/14(金) 11:04:33 ID:rE6Roon+ グッドジョブ 456 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/17(月) 01:14:07 ID:+PPPBYjg 保守 457 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/20(木) 04:34:12 ID:F4MO2vnM こっちのスレも、屠るスレもまとめが止まってるのう 458 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/22(土) 00:48:18 ID:v6KnzZmi 今、悪の組織は地下活動暗躍中か… 459 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/22(土) 01:37:18 ID:gRKDJCrx 悪の組織だって年度末は忙しいとしたものさ 基本的に負け続けで投資の回収が難しい経営体質。 少子化に加え市場は冷え込み関連グッズの売り上げは伸び悩み、 出資も滞って決算期の幹部会は責任の押し付け合い。 だが首領の世界制服ペーパープランと帳尻を合わせるために 鶴の一声で来年度の計画がさらに上積みされていく悪循環。 悪業界だってラクじゃないのよ・・・ 460 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/23(日) 22:31:28 ID:/u3rafgs ペッパーランチが何だって? 461 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/24(月) 22:53:44 ID:5NZnxKIY >>459 悪の組織の下っ端を 各学校会社にもぐりこませるための準備も忙しそうだしな。 新入学入社のこの時期は最大のチャンスだ。 462 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/25(火) 04:54:46 ID:kZTaXrVO 「なあ、燕」 「何だ、大介」 「何で昔の人って、十二月を師走って呼んだんだろう?」 「国語の時間に習わなかったか? 普段はゆったりと構え、他の模範となるべき師ですら、走り回るほどに忙しい。だから師走だ」 「それってさ、昔はツケの請求とかを年末にやってたから、金稼ぎに走り回ってたんでしょ。今は断然三月の方が忙しいって。うん、絶対そうだ。カレンダーとかは三月の所に師走って書くべきだよ」 「お前がこの時期忙しいのは、進級するのに単位が足りなくて、点数稼ぎに走り回っているからだろう。むしろ師は追いかけ回されて良い迷惑だと思うが?」 「うっ、うるさいっ! 出撃ばっかりで出席日数が足りないんだ、しょうがないじゃないか」 「そうやって言い訳か。まあ、この話題自体、作者の言い訳のためだがな……」 「まあ、作者も四月から新天地で再出発だからね。色々忙しいんでしょ。今月誕生日だったのに、従姉妹しか祝ってくれなかったみたいだし」 「一人祝ってくれれば十分だろうに……まあそんな訳で、今回はドラゴノーツI・Fの投稿だ」 「千里の道も一歩から。うちの作者の拙作が、その一歩の礎くらいにはなれる事を祈って」 463 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/25(火) 04:56:06 ID:kZTaXrVO 一年前 火星 ジンはギオに会おうと、コントロールギアに乗って火星へと再突入を試みた。 激しい炎を避けるため、機体を浅いクレパスの中に着陸させたジンは、そこに倒れている人影を目にする。 それは、ぼろぼろの軍服を身に纏ったガーネットだった。 ジンは慎重にそちらへと近づき、恐る恐る声をかける。 「……大丈夫か?」 「はっ」 鼻で笑われた。満身創痍の状態で尚、彼女のジンに対する態度は高圧的だった。 「これが大丈夫に見えるかい? それに、お前に言われる筋合いはないよ、坊や」 そうは言われても、ジンとしてはこの状況で他にかける言葉も思いつかない。かと言ってさようならという訳にもいかず、どうにも困り果てた彼は、視線を逸らす。 するとそこに、折れた剣がある。彼女が使用していた日本刀だ。 吸い寄せられる様に、ジンはそちらへと近づく。ガーネットは辛そうに首を動かし、それでもまだ鼻で笑った。 「どうした? それでアタシを斬ってみるかい? ご覧の通り、今だったら坊やでも殺せるかもしれないよ?」 彼女は笑う。ジンを嘲笑う。その口から血を吐きながら、それでも、まだ。 「アタシが憎いだろう、坊や。あの二人を殺したのはアタシだ。そのアタシをどうしたい?チャンスじゃないか。さあ、殺せ。殺すんだよ」 ジンの脳裏には、この刀に斬り捨てられたアキラの姿が浮かんでいた。そう、確かに彼女はアキラを殺し、マキナの死の遠因を作った。しかし。 「……何してる?」 ジンは、それ以上動けない。視線は、ガーネットを捉えたまま。その手は、中途半端に上げられたまま。 何故か、そこから動けなかった。 「殺せって言ってるんだよ! 早く!! 早く殺せ!!!」 彼女は嘲笑う。それは心からの余裕の笑いだった。たとえ彼女がすでに死にかけであろうと、この場でイニシアティブを取っているのは彼女だった。何より彼女は、死を恐れてなどいない。もしもこの場でジンが迷い無く刀を振るったとしても、彼女は笑うのだろう。 いや、その時こそとびきりの笑みを浮かべるに違いない。 けれど、そんな彼女が。 何かをやせ我慢しているような、何かに対して強がっている様な、そんな気がして。 だからこそ、ジンは動けないのだ。 464 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/25(火) 04:57:22 ID:kZTaXrVO そうやって動けずにいる内に、彼も段々と冷静になってきた。 ガーネットを見る視線も、彼女の様子を観察するようなものになっていく。 じろじろと、割合不躾な感じに彼女を見る。現在の彼女の格好はいつにもまして扇情的だったが、何故だか下心のようなものは湧いて来なかった。 そして、ふと彼女と目が合う。 その瞬間、ジンには急に、彼女という人間、彼女というドラゴン、否、彼女という女性の、ほんの一端が理解できた様な気がした。 ああ、そうか。 彼女は死ぬのが怖くないのでは無くて、死にたいのだ。 生きるのが怖いのだ。 愛した男がいない世界で、どうやって生きていけば良いのかわからなくて、それが怖いのだ。 そう感じたら、心の中に少なからず燻っていた暗い何かがすっと消えていった。 刀を地面から引き抜き、側に落ちていた鞘に収める。 それを持って彼女に近づくと、隣に腰を下ろし、彼女との間に刀を置く。 そして、ようやく口を開いた。 「えっと……なんか、ごめん」 「何故謝る?」 「アーシムに……お前を愛している奴なんていない、みたいな事、言っちゃったから……」 「……」 またもやその場を沈黙が支配する。 上を見れば、まだ炎は激しく燃えている。と言うより、待っていて収まるのだろうか? どうやってギオに接触しようかと、そんな事をつらつらとジンが考え始めた時、ガーネットが口を開いた。 「……気にするな」 意外な返事だった。 465 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/25(火) 04:58:37 ID:kZTaXrVO 「多分、お前達の言った事は……正しい」 「でも、あんた……好きだった……んだろ? その、アーシムの……事……」 ジンもたどたどしく言葉を返す。 「ああ……好きだった……愛していた……」 ガーネットもジンから視線を逸らし、上を見上げる。これで、お互い相手に視線を向けずに話している形になった。こっちの方が良いような気がしたのだ。 「けれど……それはどうやらあの人には伝わっていなかったらしい……あの人にとって、私は道具か何かだったんだろうさ……」 ガーネットの目つきは、段々と何処か遠くを眺めるものに変わっていく。 「私は、どうすれば良かったのだろうな……」 「言えば良かったんじゃ……ないか?」 唐突に、ジンの中に言葉が生まれ、彼はそれを衝動に駆られるまま口にした。 ガーネットは、一瞬だけ、ちらりと視線をジンに向ける。 「あんた、好きだって、愛してるって口に出した事、あったのか? 多分、足りなかったのはそれじゃないかな。……そりゃあ、言ってもアーシムには届かなかったかもしれないけど……それでも言うべきだったと、俺は思う」 その言葉を聞いた時、ガーネットの中で、何かが揺れた。 それが何なのか彼女にはわからなかったし、すぐに忘れてしまった。 けれど、それは彼女の運命を変えたのだ。 「……お前が言うと説得力があるな」 「何でそう思うんだ?」 「お前いつもそればっかりじゃないか。トアー好きだー、トアー愛してるーって。……前から聞きたかったが、お前らあんな事大声で言ってて恥ずかしくないのか?」 「……うるさい……」 ジンが少し顔を赤らめ、そっぽを向く。それを視界の隅に捉えていたガーネットは、少しだけ笑った。 「あ、そうだ、それと……」 ジンがまたも口を開く。話題を逸らしたいという目的もあったが、これはどうしても彼女に伝える必要があった。 ガーネットもその辺りを感じ取ったのかは知らないが、また視線をちらりとこちらへ向ける。 466 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/25(火) 04:59:55 ID:kZTaXrVO ジンは、ギオにコントロールギアを切り離された時の事を思い返していた。直後に発生した激しい衝撃波に揺さぶられたものの、彼はしっかりと見ていた。 コクピットから放り出されたアーシムを、必死に庇おうとするガーネットの姿を。 「……きっと……最後には届いたんじゃないかな……あんたの、愛」 「……ふんっ。坊やに慰められてもね……」 ガーネットは少々無理矢理気味にツンとした表情を浮かべ、よっと声を上げて起き上がる。 「おい、大丈夫なのか?」 「アタシらの耐久力を、アガシオンみたいなまがい物と同列に扱うんじゃないよ。さてと、どうしたもんかね。とりあえず、服を変えるか……」 そう呟くと、彼女の体が光り…… 服が、消えた。 ジンは数秒固まり、何とか目の前の景色を把握すると、顔を真っ赤に染め、奇声を上げて背を向ける。 「な、な、何てカッコしてるんだよ!」 「ん? ああ、悪いねぇ。……そう言えば坊や、お前、男だったねぇ。いや、あまりにも女々しいもんだから、忘れてたよ。あははっ」 ガーネットはジンの反応を見て、大声で笑う。 その顔にはほんの一時、まるでいたずらが成功した子供の様な、先ほどまでは無かった活力を滲ませていた。 しかし、背を向けていたジンは、それを見る事は無かった。 467 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/25(火) 05:01:09 ID:kZTaXrVO 結局その後、平静を取り戻したギオは自力でジンと合流し、別の場所で待機していたトアと合流した彼らは、ライナやジークリンデに連絡を取ること無く、地球へと帰還した。 その後の彼らの動向を、ISDAは把握していない。 いや、彼らに似た面々の目撃情報はあったのだ。 しかし、彼らは四人連れだった。 何でも、紫のワイシャツに黒のズボン、ハイヒールのブーツを履いた、とんでもなくグラマーな女性がいるらしい。 その女性に関しては心当たりも無く、また目撃情報自体も酷く曖昧だったため(目撃者は皆男性で、鼻の下を伸ばして件の女性の事ばかり語っていた)、ISDAは他人の空似と判断し、その四人組を探す事は無かった。 そしてその後一年間、カミシナ・ジン達は隠遁生活を送る事になる。 468 名前:XXXR[] 投稿日:2008/03/25(火) 05:27:00 ID:kZTaXrVO 「今回はここまでです」 「次回は、私たちが活躍する、ガンレンジャーの投稿を予定している。 ……それにしても、ガーネットの口調が安定していないな」 「軍人口調とアバズレ口調が混じり合った喋り方も、ガーネットの魅力の一 つって、作者は思ってるからね。再現しようと、色々試行錯誤したらしいよ 」 「その結果失敗しているがな」 「そんな事より、何でオレたち今回こんなメタ的な発言ばっかりな訳?」 「今の私たちは作者の分身だ。だから作者の考えている事がわかるし、作者 の作品が読める。それが証拠に、ガンレンジャーの今後の展開を知っている お前は、私に敬語を使わない……」 「……」 「……」 「……何で赤くなるんだよ」 「う、うるさい。お前もだ、馬鹿者。と言うか、これは秘密にする必要があ るのか? 多分みんなこの展開には気付いているぞ」 「だめ。バレバレな秘密をいつまでも引っ張るのは、戦隊のお約束だから」 「それも作者の言葉か? さて、それでは最後に」 >>451氏 「ありがたいお言葉だ。作者に変わって礼を言う」 「もちろんいつもGJと言ってくれる皆さんもありがとうございます。これか らもそう言ってもらえる作品を目指して、作者共々頑張って参ります」 >>454氏 「これは作者宛なのか? あの男の自意識過剰ではないのか?」 「まあ何にせよ、しばらく見ない間にそんな展開になってたって知って、 作者はびっくりしたみたい」 「しかも行った頃にはもう、あちらの悪女熱は冷め気味だったからな。悔し かったようだ」 「まあ、これも褒めてもらってるのかな? ありがとうございます」 「さて、オレたちの仕事は、これでおしまいだ」 「……な、なあ、大介……」 「何だ?」 「今の記憶が消えないうちにだな……その……キ……キ……」 「おっと! 時間切れだ。じゃあな燕、また本編で」 「あ、お、おい、大介ー! ……くっ今は我慢か……」 469 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/25(火) 18:36:51 ID:Q5jqSHdF グッドジョブ 470 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/26(水) 17:57:58 ID:28wLURa1 グッドジョブです 471 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/29(土) 01:50:05 ID:Dc4y4z+k ローゼンメイデンの水銀燈はどうよ? 472 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 01:31:38 ID:55uqBdgC >>471 好きだけど、別にここで語らなくても…って気が マイナー志向で行きたいとかではないんだけど 473 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 04:40:09 ID:oo/52mfz あくまでフツーはスポット当たらないような悪役がメインだからな 474 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 23:55:44 ID:WKgjY97P あと数分で4月 4月といえば新入学&入社 悪の組織のトンネル会社(?)にも、将来有望な ピッチピチのフレッシュギャル(死語)なんてのが入社したりするのだろうか? 475 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 01:53:05 ID:/oO5EopP エロエロな女戦闘員が幹部に昇進とかもいいな 476 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 02:23:57 ID:F7ekaovP >>473 どこにメジャーなのがいけないとかあるんだろう? 477 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 18:32:44 ID:47y6zYdc 作品専用スレがあるならそっちでってことじゃない? 屠るスレだったらシチュが万人受けしないので 無用の軋轢を避けるために投下するという理由になるだろうけど。 478 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 22:34:50 ID:PizH/5q8 ほ